3月下旬、社長から「英語話せるの?」と訊かれて「少しは」と答えたら、何故か私の知らぬ間に4月から社内公用語が英語になることが広報されていました。
そして社長からは「一番近い日のTOEIC受けといてね」の一言。
何か能力を図る為には何かしらの基準が必要になりますが、今回の英語力の場合「TOEIC」が指定された訳です。
正直「何で社内公用語が英語で、今更TOEICを受けなければならんのか」と思っていたので、本番直前の1週間くらいしか真剣に勉強していません。
そんなギリッギリで勉強して「まぁこれくらい取れれば良いんじゃない?」と言われる500点ちょっとを獲得したので、備忘録の意味を込めて私が実践した「1週間でTOEIC500点を獲得する勉強法」をまとめてみました。
【私の英語スペック】
数学が全くできないガチの文系タイプ
学生時代、英語の成績は全体的に中の上
中学で英検3級を取得
大学で基礎教養科目として英語を1年間勉強
話されている内容のニュアンスは理解できるが、話せない
TOEICで505点獲得した勉強法
TOEICの勉強法は色々とありますが「TOEIC初心者、なるべく勉強したくない、本番まで残り1週間しかない」という状況の私が行なったのは「模試問題をひたすら繰り返す」「リスニング問題をひたすら集中して聴く」というシンプルな方法でした。
英語ではなくTOEIC対策の勉強が必要
そもそも数年間、英語を話したり、勉強したりする環境にいなかったので、TOEICを受ける1?2週間前までは「英語に慣れる為=TOEICからの現実逃避」として、TOEIC以外の英語の勉強をしていました。
DSのえいご漬け(任天堂)をプレイする。
英語のニュース記事を読み上げてくれるアプリ「Umano」で英語を耳に馴染ませる。
洋画(ロッキー・ホラー・ショーなど)を観る。
大学受験で使っていた参考書を見直す。
TOEICを受け終わった今になって考えると、以上の勉強は直接的にTOEICのスコアアップにはほとんど役立ちませんでした。
「TOEIC対策の参考書」がたくさん出版されていることからも分かるように、TOEICでガッツリ点数を取りたい人は、最初からTOEIC対策の勉強するのが最短距離の近道です。
入門書はざっくりと読んだ程度
「あ、肝心のTOEICの勉強をしていない」と、慌ててTOEIC対策に取り組んだのが受験する1~2週間前。
書店に行きはしましたが、どれを読めば自分に合っているのか全く分からず、TOEIC対策本の多さに嫌気が差して帰る、を繰り返していました。
そこで英語がペラッペラに話せて、TOEICも何度も受けている友人に参考書の相談をした所、おすすめしてくれたのは『新TOEIC TEST学習スタートブックゼッタイ基礎攻略編』でした。
発売が2007年だったので残念ながら入手できませんでしたが、初めてTOEICを受験する人は、TOEICの学習方法と各パートの攻略方法、模擬テストが載っている入門書を何冊か読んでおくと、TOEICの勉強の取っ掛かりになります。
とりあえず書店に行って、どの本を見れば良いか悩んだ時は「はじめての」や「スタートブック」「基礎」などと書かれたものを手に取れば大抵、入門書です。
入門書によって見やすい、分かりやすい感じは全然違うので、まずは何冊かパラパラと読み込んでみると良いです。
ちなみに私は「何となく分かったぞ!」と入門書は買わず、本番模試だけが載っていたものを買いました。
模擬問題をひたすら繰り返す
私が入門書を買わず、模試問題集を購入したのは「TOEICの勉強をどうすれば良いか悩むならば、直接TOEICの問題を解いて、どこが苦手なのかハッキリ分かれば、それを補う勉強をすれば良い」と思ったから。
本番対策用の模試試験本は色々とありますが、私が選んだのは『はじめての新TOEICテスト 本番模試』。Amazonのカスタマーレビューの評判が良かったのと、1,000円ちょっとで2回本番と同様の模試が受けられて「お得!」と感じたのが理由です。
資格などの勉強に関してはお金を掛ける人と掛けない人で大きな差が出てくると思いますが、私は「できるだけお金をかけずに勉強する派」です。
実際に取り組んでみると1回目は(当たり前ですが)全然分からず、時間の途中で「無理!」と投げ出しましたが、パート毎に区切って取り組んだり、先に答えを見て内容を把握したりと、何度も諦めずに繰り返していればTOEICの問題傾向や間違った選択肢を選ばないコツも分かってきます。
私の場合、何冊も本を購入せず1冊の模試問題集だけでTOEICの勉強をしたことで、他に意識が分散されずに集中して取り組めたと思います。
リスニングを四六時中集中して聴く
リーディング問題を解いていて、「リーディング問題でたくさん出ている知らない単語を覚えるのが無理!」と分かったので、手っ取り早く点数が稼げそうなリスニングに集中しました。
「英語の長文を見るのが嫌」「大学受験時代はリスニングの成績が良くなかった」「分厚いテキストをいちいち開きたくない」という理由もあります。
勉強と言っても、リスニングのCDをiriver(携帯プレーヤー)に取り込んで、通勤中や料理中、寝る前の開いた時間にただ真剣に聞いていただけ。
聞き流していると、内容がさっぱり分からず、リスニングの勉強をしている価値が半減してしまいます。
リスニング問題を何度もリピート再生しながら、何を話されているのか、状況のイメージが付けられるまで、徹底的に聴きこむ。テキストや答えの文章は分かるまで見ない......をひたすら繰り返していました。
そうするといつの間にか「TOEIC対策用の英語耳」が出来上がっていました。
本番でも似たような内容の英語が聞こえてくるので、ひっかけ問題に注意しながら集中して聞けば解ける問題が多かったです。
おそらく英語のニュースを聞いていたり、映画を観ていたりしても、上手くできなかったと思います。
ちなみに『はじめての新TOEICテスト 本番模試』のリスニング問題は、実際のTOEICよりも早めに話されているので、本番のTOEICを受けた時に「あ、意外と遅い」と感じました。
この勉強法はリーディングが弱い
......と気付いたのが、TOEICの結果を見てからでした。
505点と言っても内訳は「リスニング330点、リーディング175点」。
受けたTOEICの平均スコアが「リスニング324.4点、リーディング266.8点、トータル591.1点」なことを踏まえても、リーディングが弱いことが分かります。
実際にTOEICを受けてみて「リスニングで話されている英語文は比較的分かりやすく、リーディングは『何この単語?』というのが多い」ことを実感しました。
そもそも勉強時間の割合が「リスニング>>リーディング」で、リーディングを結構な割合で捨てていたので、当然の結果とも言えますが。
TOEICのリーディング問題で必要なのは「単語、熟語をどれだけ知っているか」の語彙力。
大学受験で必要な英単語ではなく、ビジネス英語、TOEICで頻出の単語を知っておかないと点数が取りにくい......。
という訳で、次回TOEICを受けるまで(社長曰く『2~3ヶ月に1回は継続的に受けてね』)に、ビジネスで必要な単語力、語彙力を身に付けたいと思います。
(書いた人:昼時かをる)
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