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今死んだらどうする?一人暮らしの20代だからこそ書きたいエンディングノートのススメ

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一人暮らしをしていると、ふと「今、死んだら、部屋にあるガラクタやお金ってどうなるんだろう。友達宛の葬式の連絡とか親はやってくれるだろうか」と思うことが度々あります。

そんな漠然とした不安を解消してくれるのが「エンディングノート」です。
エンディングノートは、自分が死んだり、意思疎通ができなくなったりした時に、相手に伝えることをまとめたノートを言います。

自分の半生を振り返る為に30~50代の人や、病気や老いなどの理由で「終活」の目的でお年を召した方が書くイメージがありますが、正直、地元を離れて暮らし、家族とは盆と正月の年に2~3回しか会わず、恋人や友人とも月何回かしか会わず、いつ死んだか分かりにくい、私のような20代の一人暮らしの人も書くべきだと思います。

エンディングノートには、遺言のような法的効力はありませんが、自分の忘れてはいけない備忘録やメッセージ、希望の通達に役立ちます。

エンディングノートの書き方

用意するもの

  • ノートと筆記用具
  • エンディングノートの記入に必要な書類など

市販のエンディングノートもありますが、内容がどれも似たり寄ったりで、今の自分に必要ない項目も多く、値段も1,000円と高いので普通のノートでも大丈夫。ノートはルーズリーフとバインダーを使うと、後から追加したり書き換えたりする時に便利です。

パソコンでデータを保存する方法もありますが、自分が突然死んだ時に書いたエンディングノートを見てくれる可能性が低くなります。ノートに書いた後、分かりやすい所に置いておくか、信頼できる家族や友人にエンディングノートの場所を教えておくと良いです。

書くこと

エンディングノートに書くことは基本的に何でも良いのですが、書き忘れてはいけない事項についてまとめてみました。

【個人情報】
名前
生年月日
血液型
住所 
電話番号
本籍
出生地

【自分史】
学歴
職歴
資格
免許
年代ごとの思い出

【家族・親戚・友人】
名前、間柄、住所、連絡番号、入院や葬儀時の連絡の有無

【医療】
病歴……病名、飲んでいる薬、処置、病院、担当医
既往歴……病名、飲んでいる薬、処置、病院、担当医
アレルギーなど健康上注意すること
介護
延命
尊厳死
臓器提供、検体

【財産】
預貯金……金融機関名、口座、名義、通帳やカードの保管場所
貴金属……品目、保管場所
株、証券……銘柄、名義人、証券会社
不動産……所有物、名義人、持ち分、抵当権の設定
借入金・ローン……借入先、金額、返済日、保証人など

【保険・年金】
生命保険、損害保険
個人、企業年金

【ネット】
携帯電話、パソコン……解約
Webサービス、会員登録……解約
オンラインゲームやSNSのアカウント……死去の知らせ、削除
パソコンやスマートフォン内のデータ……処分方法

【葬儀・埋葬】
実施の有無
葬儀業者や会場
費用
宗教、宗派
戒名・法名
葬儀の規模
葬儀で流したいBGM
供物、供花、香典
遺影
納棺の服装
棺、骨壺に入れて欲しいもの
その他葬儀に関するこだわり
希望の埋葬方法、場所

【形見分け・遺品】
形見分け……品名、保管場所、宛先、連絡先
遺品……全て処分、リサイクルや施設に寄付、好きにして良い

【メッセージ】
家族や親戚、友人、知人に送る言葉。

家族や親しい人にあてる「最期これは言い残したい」というメッセージは、もし仮に何も言わずに死ぬことになっても自分の気持ちを伝えるための有効な手段です。

最後に

エンディングノートの記入に必要なのは、紙とシャープペンシルだけ。
ふと思い至った時に、いつでも書き始められるのがメリットです。

実際に書いてみると、過去を思い出すことも多く、一度にたくさんはなかなか書けないのですが「あぁ、自分は色々な人と関わっていたのだな」と実感したり「まだ自分は死ねないな」と決意を新たにしたりと、様々な感情が芽生えて昇華されていきます。

単純な備忘録ではなく、自分の人生の振り返りやこれからの将来を考えていく時に役に立つ1冊は、下手な自己啓発本よりも貴重な財産になってくれると思います。

実際に書いてみました。

blog.qooton.co.jp

(書いた人:昼時かをる)

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