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リアルで年収約200万円でほとんど貯蓄なしだけと『年収200万円からの貯金生活宣言』が家計管理の見直しに非常に役に立った

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「将来を考えると貯蓄したいと思いけど、何をどうすれば分からない」「収入が低いので、毎月ギリギリまでお金を使ってしまい貯金をするお金がない」「無駄遣いしてないのに、なぜがお金が残らない」……と言うのは、まぁ私のことですが、結構多くの人が抱えているお金の悩みではないでしょうか。

家計再生コンサルタントとして有名な横山光昭さんの「年収200万円からの貯金生活宣言」は、そんな「貯められない」人を変えてくれる「貯金力」の身に付け方を教えてくれる1冊です。

お金を貯めるには「支出を減らす」のがベスト

お金を貯める方法としては3通りの方法が考えられます。

①収入を増やす
②支出を減らす
③収入を増やして支出も減らす

筆者の横山光昭さんが推奨しているのは②の「支出を減らす」こと。
安定して成果を出し続けられて、会社員・自営業問わずあらゆる人にとってお金を増やすのに最も効果的な方法だとしています。

自営業や経営者ではない会社勤めの人が収入を増やすのは、確かになかなか難しい所があります。「副業に手を出す」のも一つの方法ですが、それよりも手っ取り早く、長続きしてお金を貯められるのが「支出を減らす=節約する」な訳です。

ちょっと話が変わりますが、パーキンソンの法則に「支出は収入の額と一致するまで増大する」があります。言い換えると「収入を増やしても、その分お金を使ってしまう」ということ。なるべくお金を使ってしまうことを減らした方が、お金は貯まりやすいと言えますね。

「今後のため」ではなく目的を持って貯める

ほとんどの方が貯める目的を持たず、漠然とした不安を、貯金によって打ち消そうとしているだけなのです。意思や希望を持たないまま、何となく貯金にとりかかっている……だから、貯められないのです。横山 光昭『年収200万円からの貯金生活宣言』p.24-25

「目的あり」の貯金の方が、目的なしよりも貯めやすいのは、やはり「物事が具体的化することで、すべきことが明確になる」ことが挙げられます。

現在、私は「12月25日のクリスマスにゲームを(自分に)プレゼント!」を計画しています。欲しい物は以下の通り。

  • 23型テレビ(約40,000円)
  • PS3(約25,000円)
  • PSVita(約20,000円)
  • 3DS(約20,000円)
  • ペルソナ4シリーズのゲームソフト4本(約25,000円)

合計金額は130,000円(ゲーム類は中古で買えば安く抑えられると思いますが、まぁ目安として)。

7月から貯金を開始した場合、12月末に間に合わせる為には、毎月22,000円貯める必要があることが分かります。
現在の月の貯金額が10,000円~15,000円なことを踏まえると「追加で10,000円貯めるにはどうすれば良いか?」まで思考が行き着きます。「何となくお金を貯めよう」と思っていると「月1万円節約する方法」までは考え付かないことが多いです。

家計の目安を知る

「家計簿をつけているけど、占める割合が多いのか少ないのか分からない」という人は、手取における家計費の適性割合が参考になります。家計簿をつける習慣がない人でも、とりあえず3ヶ月付けてみて、自分の支出傾向を知ることは大切です。


▲横山 光昭『年収200万円からの貯金生活宣言』p.76

単身者の手取20万円の割合・金額なので月収は23万円前後。「年収200万円からの貯金生活宣言」とタイトルにあるならば、手取り15万円前後の適性割合と金額を明記して欲しかった所……。

人によってお金をかけるジャンルは異なるので、全部が全部参考になるとは限りませんが「○○の支出が多いから、節約できる所がないか探してみよう」「●●は生活上、必要がないから、もっとお金をかける割合を減らそう」と家計を見直すヒントになります。

支出を「消費」「浪費」「投資」に分け、浪費は減らして投資に変える

お金の使い方(支出)には「消費」「浪費」「投資」の3つがあります。

【消費】生活に必要な物の購入や使用料。生産性はあまりない。
【浪費】生活に必要でないもの。
【投資】絶対に生活に不可欠ではないが、将来の自分にとってプラスになる生産性の高いもの。

普段の自分の出費を「消費」「浪費」「投資」に分けてみると、単純に「支出」と一括りになっていた物の見方が変わっていきます。

例えば夕食で必要な食材を購入するのは「消費」、小腹が空いたとコンビニでお菓子を買ったら「浪費」と見ていけば、自分の生活の中で減らせる支出の多さに気付きます。

最近は「時間をお金で買う」という生き方をする人が増えてきましたが、自分にとって「投資、浪費、消費」どれに当てはまるのか、しっかり見極めないと、一歩間違えば「多大な浪費」にもなります。

この本で印象的だったのが「浪費を投資に変化させる」こと。

私は生活雨がうまくいっていない方の相談に乗ってきましたが、どの赤字会計もほぼ2つのパターンに分かれます。つまり、
①消費と浪費のみ
②消費と浪費がほとんどを占め、投資はほんの少し
というパターンです。

横山 光昭『年収200万円からの貯金生活宣言』p.120-121

確かに生産性が限りなく低い消費や浪費を減らして、生産性の高い投資(習い事、勉強、投資信託、貯蓄など)の割合を増やしていけば、「何でこんなに無駄遣いしてしまったのだろう……」と自己嫌悪に陥る割合も減ります。

消費・浪費・投資の理想の目安は「消費70%・浪費5%・投資25%」。支出の金額ではなく、割合を変化させることがお金を貯める秘訣と言えます。

最後に

この本を読んで「毎月家計簿をつけていても、支出額ばかりに注目していればお金は貯まらない」ということに気付きました。
「消費」「浪費」「投資」に分けてみることで、自分の浪費癖に気付きました。

例えば「小腹が空いたとコンビニでお菓子を買う」は今まで必要消費だと思っていましたが、良く良く考えれば「浪費」です。それを止めれば、月1,000円くらいは節約になりますし、要らない脂肪もつきにくくなりダイエット効果も期待できます。

「何となくお金を貯めたい」ではなく「12月末までに130,000円貯める」という明確な目的ができたのも大きかったです。実際にゲームを買うかどうかは正直分かりませんが、130,000円貯めれば他の投資の用途にも充分使えます。

「年収200万円からの貯金生活宣言」は、自分のお金に関する意識を買える本として読んでおいて損はないと思います。


(書いた人:昼時かをる)

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