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スマート家電にスマートホーム!アップルのHomeKitがもたらす未来のIT世界

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今秋に、新型のiPhoneが発売されるのでは?との噂がネットでささやかれています。最新機種「iPhone5S」の次機種ということで、「6」が登場すると予想されており、大幅な機能拡充も期待されています。

そのような中、既にイベント等でアップル社が公式発表している機能が、「HomeKit」です。この、「HomeKit」に未来のIT世界を読み解くカギが隠されていると、私は思います。

HomeKitとは?

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HomeKitはアップルが提供する規格です。
HomeKit自身が何かをしてくれるのではなく、開発者の方がHomeKitを使って、家電を始めとする「モノ」と「iPhone」を結びつける機能を作ることができます。簡単に言うと、HomeKitという材料を使って、開発者の方が料理を作ってみなさんに提供するという感じです。

HomeKitを使うことで、家電やドアロック、電気の明かりなどをiPhoneでコントロールできるようになります。これもザックリ言うと、部屋の中のあらゆるリモコンが、iPhoneひとつでコントロールできるようになるという感じです。(ただし、実現にはiPhoneだけでなく、HomeKit対応機器が必要となります)

HomeKit公式サイト(英語・開発者向け)

HomeKitでどんなことができる?

HomeKitを使ってどのような世界が実現できるのか、例をあげてみます。

部屋の鍵をかける・電気を消す

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HomeKitでは、iPhoneを使って部屋の鍵をかけたり、電気を消すことができます。iPhoneをリモコンのように使って、電気のスイッチや明かりをコントロールできます。また、部屋の鍵をロックすることも可能です。

ただのリモコンとの大きな違いは、「iPhoneはネットと繋がっている」ということです。

外出した後で、「部屋の明かりを切るのを忘れた」、「部屋の鍵をかけたかどうか確認したい」、または「ガスコンロを切り忘れた」と気づいた場合。こういう時に、電源やロックの状況をiPhoneで確認できたり、外出先から操作できると便利ですよね。

これが、HomeKitを使ってiPhoneをリモコン化するメリットです。

ビデオを遠隔で録画

テレビとHomeKitが接続されると、このような世界も実現できるかもしれません。

仕事の休憩時間にTwitterを見ていたら、好きな芸能人が17時からニュース番組に出演すると分かった。(17時のニュース番組なので、オンデマンド配信は期待できない)

でも、その時間は仕事で家に帰れない。もちろん、普段見ていないニュース番組なので、録画予約をしていない。

そこでiPhoneから遠隔でテレビの電源を入れて、録画設定をした。

防犯の事例を考えてみる

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その他、このような利活用もできるかもしれません。

家の入り口の鍵が強制的に壊されたら、自動的にiPhoneにメール通知される。

入り口の鍵が壊されると、部屋の中のすべてのドアに自動でロックがかかる。

防犯カメラの電源が入る(鍵が壊された時はじめて電源がONになるので普段は電気代節約に)

外出先から防犯カメラを操作して、その場でリアルタイムに犯人の顔を目視で確認

などなど。夢が広がりますね。

ちなみに、新しいiPhoneにこれらの機能が搭載されるわけではありません。
開発者の方がプログラムや製品を開発するのには、まだまだ時間がかかるので、これらが実現できるのはもう少し先のお話です。

音声を使った操作ができる

HomeKitは、アップル社の音声アシスタンス機能「Siri」との連携が可能です。
先ほど紹介した、「電気を消す」行為を、iPhoneに向かって言葉で「Siri、電気を消して」と言えば部屋の電気が消えるといった具合。

例えばSiriに「ベッドタイム(寝る時間)」と言うだけで、自動でライトを暗くしてTVの電源を消し、家のアラームシステムをオンするなど、生活の場面に応じてプログラムすることもできるんです。
http://www.gizmodo.jp/2014/06/sirihomekitapi.html

IOTがもたらす未来

みなさんは「IOT」という言葉を聞いたことがありますか?
この、「IOT」とは最近IT業界で注目されているキーワードで、「Internet Of Things」の略称です。

日本語では、「モノのインターネット」と呼ばれており、近い将来あらゆるものがインターネットと接続されると予想されています。

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参照:SoftBank World 2014 資料(PDF)

「モノとインターネット」が繋がると何が起こるのでしょうか。

  • 冷蔵庫が賞味期限切れの食品を知らせてくれる
  • あなたがスーパーに行った時、冷蔵庫が「牛乳がなくなりそうだから買ったほうがいいよ」とメールで知らせてくれる
  • 自動車の故障箇所を自動車自身が知らせてくれる
  • お店の商品はレジを通さず勝手に持って帰る(商品を持って店から外に出ると自動的に課金される)

などなど、「モノが意思を持つ」というとちょっと言い過ぎですが、IOTの世界ではこのようなことが実現できます。

IT・技術発展によって生まれた「便利」を広める

インターネットが進化するほど、世の中は便利になると私は思っています。それは、多くの人がより楽に生きられる世の中が実現できるということです。一方で、インターネットがどれだけ進化しても、それを使うことができなければ、いずれ「時代についていけない人」がたくさん出てきます。

クートンブログでは、「より便利な生活をクートンと一緒に」をテーマとし、今後もHomeKitのような新しい技術や新しいサービスの紹介、そして「その技術を使って生活をより便利にする方法」も含めて、さまざまな提案をしていきたいと思っています。最近では、このような新しい技術・サービスをご紹介しました。

もしよろしければ合わせてご覧ください。

(書いた人:川原裕也