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生活習慣を見直すチャンスかも!?「何となく具合が悪い」という時の症状別、改善方法まとめ

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「『病気』という訳ではないけど、何となく調子が悪い」「毎日体調がすぐれない」など、日々良く分からない不調に悩んでいる人は少なくありませんが、日常的な不調が現れた時は今の生活習慣を見直すチャンスかもしれません。

頭痛や肩こり、立ちくらみ、全身の倦怠感など「何となく具合が悪い」という時の症状別、改善方法をまとめてみました。

頭痛が続く

  • 緊張性頭痛
  • 片頭痛
  • 群発頭痛

緊張性頭痛

緊張性頭痛では後頭部を中心に頭や首全体が締め付けられたように重苦しい痛みを感じます。

デスクワークで長時間同じ姿勢を続けたことで、首や肩の筋肉が緊張する(=凝り固まる)と頭痛の症状が起こります。

対策としては首や肩周辺をストレッチやマッサージをしたり、温めたり、首を回転させたりすると筋肉の緊張がほぐれやすくなります。
頭痛薬を使う人もいますが、薬が原因で頭痛が起こることもあるので、過度な使用はNGです。

片頭痛

特徴は「こめかみや目の周りがズキズキと脈打つような強い痛み」です。
ストレスや過労、睡眠不足が原因で起こることが多いです。20~40代の女性に多く見られるので、女性ホルモンの関係も考えられています。

片頭痛が起きている時は入浴や運動、マッサージは厳禁です。「頭蓋骨内の血管が広がって炎症を起こした為、片頭痛が起こる」と考えられるので、血管を広げるような行為は避けましょう。
こめかみを押さえたり、痛む部分を冷やしたりして、血行を妨げるようにします。できれば静かな部屋で安静にするのが良いです。

群発頭痛

目がえぐられるような激しい頭痛が起きた時は、群発頭痛の疑いがあります。一度症状が出ると、1~2ヶ月の間、毎日のように同じ時間帯に症状が現れます。

患者の多くが男性ですが、数自体は少ないです。


頭痛が起こる原因は、首や肩周りの筋肉の緊張、生活の乱れによるので、対策をきちんと取れば症状は改善してくれます。
ただし「痛みがひどい」「しびれや嘔吐がある」という場合は、神経内科や脳神経外科で診察を受けましょう。

首や肩のコリがひどい

首や肩のコリの原因は、長時間パソコンやスマートフォンの使用で、前かがみの姿勢が続くこと。
首や肩の筋肉に負担がかかり、血行が悪くなると「コリ」として症状が現れます。

更にストレスや冷え性が加わると、コリはより悪化します。

仕事で長時間パソコンを使う時は、イスや椅子の高さを調節したり、PCメガネを掛けたりなど、肩や目に負担をかけない対策を取ります。
身体を冷やさないように、室内の温度を適温に保ったり、ストールやひざ掛けを使用したりすることで、身体を冷やさないように心掛けます。

血液循環を良くする為に1時間に一回は肩や首周りを動かしたり、適度に歩いたりすると良いです。また家に帰ってからぬるめのお湯で入浴すれば、リラックスできてストレス解消にも役立ちます。

手足の冷えが気になる

手足が冷える原因には主に3つの原因が考えられます。

1.身体の代謝が落ちているので、熱が作れない。
2.食生活の乱れで、代謝や発熱に必要なたんぱく質やビタミンB群が不足している。
3.ストレスで身体が緊張した状態が続き、血液の循環が悪くなる。

手足の冷え対策で、ぜひとも取り組みたいのが「食事の見直し」です。
たんぱく質(魚、肉、卵、豆、豆製品)やビタミンB群(豚肉、卵、納豆、赤身の魚、レバー、牛乳)を意識して食べるようにしましょう。

筋肉を動かすと自然に熱が作られるので、軽めの有酸素運動やストレッチ、ヨガなどで身体を動かすようにします。
手足が冷たいと、どうしてもその部分を温めたくなりますが、大きな筋肉がある二の腕や太ももや、お腹と背中の体幹部を温めた方が、末端部分まで素早く温まってくれます。

立ちくらみやめまいがする

  • 立ちくらみ、クラクラめまい
  • 浮遊性めまい(ふわふわめまい)
  • 回転性めまい(グルグルめまい)

立ちくらみ、クラクラめまい

立ち上がった時にクラクラっとする「立ちくらみ」や、血の気がスッと引くような「クラクラめまい」は、貧血や低血圧などで血液の循環が悪く、脳が血液不足になると起こりやすい症状です。

貧血や低血圧の予防には、鉄分やたんぱく質(血液中のヘモグロビンの原料になる)、ビタミンE(血行を良くする)、ビタミンB群(代謝や疲労回復の促進に必要)、身体を温める食べ物(血行を促進する)を意識して食べることが大切です。また低血圧状態になると頭がボーっとしてめまいが起こりやすくなるので、適度な糖分補給が必要になります。

浮遊性めまい(ふわふわめまい)

浮遊性めまいには「身体がふわふわを浮くような感覚がある」「全身に力が入らず、雲の上を歩いている気分になる」などの症状が挙げられます。
「眠れない」「だるい」「頭が重い」など、全身に不調が出ることも特徴的です。

原因には過労やストレス、ホルモンバランスの乱れがあり、自律神経の働きが乱れることで症状が現れます。
自律神経を整える為には「生活リズムを整えること」が重要です。質の良い睡眠を取ったり、運動やストレッチをしたり、ツボを押したり、湯船に浸かったりするのが効果的です。

回転性めまい(グルグルめまい)

「自分や自分の周りがグルグル回る感覚がある」「目の前が揺れる感覚があり、まっすぐ歩けない」「吐き気や嘔吐がある」「耳鳴りや難聴が起こる」という場合は、平衡感覚を司る内耳のトラブルが考えられます。
原因としては、大きな音、長電話、過労や睡眠不足、精神的なストレスが挙げられるので、大きな音や長時間の電話を避けたり、平衡感覚を鍛えたり、耳栓や乗り物酔い止めを使ったり、ストレスを改善したりすることが大切です。


立ちくらみやめまいが続く場合は内科で検査を受けると良いです。血液検査で貧血の有無が分かり、貧血を改善する処方薬がもらえます。
回転性めまいの場合は内科ではなく、耳鼻咽喉科を受診しましょう。また激しい頭痛や手足のしびれが出た時は脳神経外科が向いています。

下痢をしやすくなった

ストレスや暴飲暴食、お腹の冷えなどによって自律神経のバランスが乱れると、お腹を下しやすくなります(この場合は腹痛も一緒に起こる)。

まずはお腹を温めて、睡眠を取ることで自律神経のバランスを整えます。

下痢の症状がある場合は、腸を刺激するアルコールやコーヒー、乳製品、刺激物、油物のは避けましょう。
また腸内細菌バランスを改善する為に、発酵食品(納豆、醤油、みそなど)を日頃意識して食べることも大切です。


特定の食品を食べたことでのアレルギー反応も考えられるので、その場合は内科でアレルギー検査を受けてみた方が安心です。
また下痢が長時間続く、血便が出る、発熱や嘔吐があるという場合は、腸炎の可能性も否定出来ないので消化器内科や消化器外科へ行きましょう。

便秘がち

便秘は「大腸の運動が低下して、便が長期間留まり、水分が吸収されて硬くなるタイプ」の頻度が最も高いです。特に女性や高齢者に多く見られます。

食物繊維不足、運動不足、水分不足、腹筋の低下、極端なダイエットなどが原因に考えられます。
その為、食物繊維や水分が充分に取れる栄養バランスの良い食事を心掛けたり、胃腸の働きを高めるのに効果的な腹筋運動やお腹のマッサージを取り入れたりしましょう。

胃腸などの消化器官は自律神経にコントロールされているので、強いストレスを受けると、便秘になりやすくなります。便秘の改善にはストレスの解消や休養を取ることも大切です。
また便秘になりやすい人は、トイレを我慢する習慣がついている人が多いので「朝食後は必ずトイレに行く」「限界までトイレを我慢しない」など、トイレ習慣を改善する必要もあります。

疲れが取れにくい

「疲れが取れない」「全身倦怠感がある」という場合、原因は様々に考えられます。

まずは食事、睡眠、運動などライフスタイル全般を見直してみて、改善できそうな所から取り組んでみる必要があります。
例えば食生活問題がある場合は「3食必ず食べる。和食中心で栄養バランスを保つ」、睡眠ならば「質の良い睡眠が取れるように、寝る前を工夫する」など。

症状が長引く場合は、ホルモンに異常がないか内科で調べてみると良いです。

まとめ

「何となく具合が悪い」と思った時の根本的な対処法は、実は症状に関係なく以下の2つのことが重要になります。

  • 生活習慣を見直す
  • 症状がひどい、改善されない場合は、所定の病院やクリニックで診察を受ける

「何となく具合が悪いな」と思っているだけではなく、原因を考えて改善する努力をすることが大切です。
それでも何とかならない場合は、深刻な病気が潜んでいる可能性があるので、病院に行き専門家に診てもらうことをおすすめします。

▲参考:日経WOMAN(ウーマン)2014年12月号

(書いた人:昼時かをる)

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