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自分好みのオリジナルメガネが作成できる「JINS PAINT」はコスプレ用に使えるか?

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眼鏡専門店「JINS」は、スマートフォンで自分好みのメガネを作成できる「JINS PAINT」を発表しました。

ユニクロでオリジナルのTシャツが作れる「UNIQLO CUSTOMIZE」のメガネ版とも言えるサービスです。

最初にJINS PAINTを知った時「これはメガネキャラのコスプレの時、使えるのではないか?」と思いました。

メガネキャラの眼鏡は特徴的なものが多く、既成品ではなかなか見付けることができません。
人気があれば公式発売されている場合もありますが、値段が高かったり、すでに販売が終了していたりすることも多々あります。

JINS PAINTはメガネケースと眼鏡拭き付きで1本7,900円+税。全国送料無料。近視、遠視、乱視が強くても追加料金0円なのが、非常に魅力的です。

では実際にJINS PAINTでコスプレ用メガネを作るのに向いているのかどうか、使い方も合わせて調べてみました。

フレームモデル・カラーは4種類と少ない

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フレームモデルは4種類。
フレームに記載されている数値は「片方のレンズの直径」「ブリッジ(鼻部分)のサイズ」「テンプル(サイド部分)の長さ」「レンズ部分の天地幅」を表しています。

カラーはブラウン、ネイビー、ライトブラウン、ワインの4種類から選べます。

JINS PAINTで作れるメガネは「選べるフレームとカラーが少ない」のが最大のデメリット。

全てフルフレームタイプなので、ナイロールや逆ナイロール、ふちなしメガネのキャラクターのメガネは必然的に作れません。
またレンズ周りのフレームは一色展開なので「上下で色違い」もできません。

デザインできるのは、メガネのツルの内側・外側

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JINS PAINTはメガネのツルの両側、左側、右側がデザインできます。

既存のメガネに色を塗ったり、模様を描いたりするので、例えば「ツル部分をジグザグ型にしたい」「格子状に穴を開けたい」「レンズのフチ部分を星形にしたい」という要望は叶えられません。

使える色は52色

では実際にオリジナルメガネのデザインを作ってみたいと思います。

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メガネのツルの内側・外側で使える色は52色(ブラシツールの場合)。
デザインするのに必要な色がほぼ揃っています。

ただし色配置がバラバラで、使いにくいです。
個人的にはPhotoshopなどのカラーパレットのような、グラデーションごとの色配置が良いのですが……。

ブラシ利用はタブレット+スマートフォン対応タッチペンが必須

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デザイン方法は「ブラシで自由にペイント」「スタンプを貼り付け」「パターンで作成」「撮った写真を使う」「好きな文字を入れる」の5パターンがあります。

試しにペルソナ4の白鐘直人というキャラクターのメガネに近いデザインを作ってみました。

線はブラシツールを使いましたが、スマートフォンの画面&手書きだと線がガタガタになります。
ブラシの太さを指定したり、前段階に戻ったりはできないので、かなり難易度が高いです。

JINS PAINTの注意点には「色の補正やデザインの修正は一切行なっていない」「仕上がりの色が若干異なる場合がある」「注文のキャンセルや変更ができない」があるので、綺麗なデザインを作りたい場合は、タブレット+スマートフォン対応タッチペンが必要不可欠だと思います。

オリジナルメガネの規約は厳しい

「コスプレ用メガネを作りたい」と思った時、最も注意すべきが著作権です。

重要なことなので、JINS PAINTのデザインガイドラインを全文引用しました。

1. 他者の権利を侵害するおそれがあるもの
・芸能人や著名人、漫画・動画(実写・アニメーションを含む。)等のキャラクターの肖像(似顔絵も不可)
・企業、ブランドなどの名称、商標、ロゴマーク、ロゴタイプ・芸能人、著名人、漫画・動画等のキャラクター、企業、ブランド等を表象する図柄やデザイン
・弊社が著名と判断する人物の実名・芸名や、あだ名、ニックネーム
・他者が著作権を有し、かつ、当該他者から使用許諾を得ていない著作物を複製し、または、改変したもの
・その他、他者の財産上の権利・利益(商標権、著作権、意匠権等の知的財産権を含むがこれに限られない。)を侵害するおそれがあると弊社が判断したもの

2. モラルに反するもの
・人の裸体や下着姿等、性的表現を想起させる単語(伏字など疑わしい場合も含む)・記号・図形その他他者に性的な不快感又は興奮を与えるおそれのあるもの
・アルコールの過剰摂取や違法薬物(いわゆる脱法ドラッグを含む)の摂取、また、未成年者にアルコール摂取や喫煙を奨励するようなおそれのある表現その他不衛生、不摂生を奨励するような表現を含むもの
・自殺、自傷行為を誘引または助長する可能性のあるもの
・特定の個人や団体、国、地域共同体を誹謗、中傷、攻撃する可能性のあるもの
・宗教、文化、人種、性別、信条、社会的身分、門地、民族性、国民性等について、誹謗、中傷、攻撃する可能性のあるもの
・犯罪又は反社会的活動を助長、または奨励するもの
・反社会的な内容を含み他人に不快感を与えるもの
・他者の人格上の権利・利益を侵害するおそれがあると弊社が判断したもの
・その他、弊社が公序良俗に反すると判断したもの

3. 広告や宣伝を目的とするもの
・告知文等
・QRコードやURL

4. 個人情報に関するもの
・名前や電話番号、住所、メールアドレス、クレジットカード番号、暗証番号等(伏字など疑わしい場合も含む)
・TwitterやLINEなどのID、パスワード等(伏字など疑わしい場合も含む)
・その他、それ自体で、又は、他の情報と相まって個人を特定しうるもの

デザインガイドライン - JINS PAINT

コスプレ用にメガネを作る場合、以下の2つの項目が大きく引っ掛かりそうです。

1. 他者の権利を侵害するおそれがあるもの
・他者が著作権を有し、かつ、当該他者から使用許諾を得ていない著作物を複製し、または、改変したもの
・その他、他者の財産上の権利・利益(商標権、著作権、意匠権等の知的財産権を含むがこれに限られない。)を侵害するおそれがあると弊社が判断したもの

私が今回作成したのは、ペルソナ4の白鐘直人が掛けているメガネ。
色合いは微妙に異なりますが、左側のカラーリングを再現している為「オリジナルではない」「著作権を侵害している」と判断される可能性が高いと思います。

JINS PAINTでキャラクターメガネを作成する場合は、

  • 普通のメガネとして良くあるデザイン
  • 色や雰囲気などキャラクターをイメージして作成したデザイン

であれば問題なく作れると思います。ただし前者だと似たようなデザインのメガネが普通に売られている為、JINS PAINTである必要性は薄いかもしれませんが……。

またキャラクターをイメージしたメガネに関しては、実際に多数制作されているので、他の人とデザインが被らないように注意する必要があります。

ちなみに色々な角度からメガネを観察できるので、イラスト作成にも役立つと思います。

結論

JINS PAINTで作成するメガネは、コスプレ用というよりは「普通では物足りない。遊び心あるデザインのメガネが欲しい」と思っている人向きです。

コスプレ用として使うにはフレームやカラーの種類が少ないので、普通にJINSの店舗やその他メガネ屋さんで、キャラクターが掛けているのと似たようなデザインのメガネを探した方が手っ取り早いと思います。

「じゃあ、実際にJINS PAINTで、どんなデザインのメガネを作れば良いの?」と思った人は、JINS PAINTのサイト内にあるCREATOER'S GALLERYを見て下さい。ファッション誌編集長やデザイナー、美容師、漫画家、グラフィックデザイナー、映像作家など、19人が個性的なデザインのメガネを作成しています。

(書いた人:昼時かをる)

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