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3~5月は要注意!カラスの巣作りにハンガーを持って行かれない為の3つの対策

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ふとベランダを見ると、ハンガーラックや物干し竿に下げていたハンガーの数が異様に少ない。
もしかして泥棒?それにしても部屋は高層階にあるし、ハンガーだけ被害にあうのはおかしい……という場合、大抵の原因はカラスです。

春になるとカラスは巣作りの為に、あちこちから素材を集めてきます。
その中で巣材となる木の枝や木片が手に入りにくい都市部や海岸付近では、針金ハンガーが使われることが多いです。

何度もハンガーを取られたり、電線に針金が接触して停電を起こしたりするなどの被害を未然に防止する為の対策方法をまとめました。

(カラスの写真は一切掲載していないので、安心して下さい)

巣作りの時期を知っておく

カラスには繁殖期(巣を作り、子育てをする為につがいで暮らす時期)と非繁殖期(集団で行動する時期)の2つの時期があります。

繁殖期は3~7月。その中で巣作りの為に針金ハンガーを取られやすい時期が3~4月です。

Twitterを見ても、3~4月に「カラスにハンガーを取られた!」と呟いている人が多く、5月末の目撃談も見つかったので、最長3ヶ月は何かしらの対策を講じておくと良いです。
一度ハンガーの盗難被害にあった家庭では一度ならず二三度、繰り返し狙われる可能性も高いので、より注意しておきましょう。

【カラスの繁殖期スケジュール】
3~4月:巣材を運ぶ。巣作り(営巣)をする。
4~5月:産卵。卵を温める。
5~6月:卵が不可。ヒナを育てる。
6~7月:幼鳥の巣立ち。

針金ハンガーを使わない

カラスの巣作りに最も多く使われるハンガーは「針金ハンガー」です。

針金ハンガーは巣を丈夫に作る為に使われるのですが、他素材のハンガー(例:プラスチックハンガー、アルミハンガー、キャッチ式ハンガー)などは、不思議とほとんど持っていかれることがありません。

▲我がベランダの例。十数本あったはずの針金ハンガーが2本まで減ってしまいました

実際に私が取られたハンガーは、クリーニング店の針金ハンガーと、ホームセンターで購入したワイヤーハンガーだけで、無印良品のアルミハンガーやプラスチックのスカート・ズボン用ハンガーは無事でした。 

針金ハンガーは「1つ約35gと軽く、細いのでクチバシでくわえやすい」というのがポイントのようです。

ちなみ「なぜ巣作りにハンガーを使うのか?」に関しては、カラスの巣は直径50~80cmほどなので、ハンガーの長さがちょうど良く、各家庭のベランダで手に入りやすいからというのがあるのだと思われます。

カラスにハンガーを取られた後、新しく買い足す時はプラスチックハンガーやアルミハンガーをおすすめします。

ただしTwitterなど見ているとアルミハンガー(無印良品などで良く売られているタイプ)も被害があった人も少なくないので「キャッチ式ハンガー」が一番安全だと思います。

狙われにくいプラスチックハンガーで、物干し竿にがっちりハンガーを固定できる為、カラスに持っていかれる心配がありません。

ちなみに巣材の外側には枝、木片、ポリエチレンのヒモ、野菜・果物ネットも良く使われるので、それらもベランダに放置しないように注意しましょう。

カラスを寄せ付けない

カラスの巣作りの時期、特に対策しておきたいのが「カラスを寄せ付けない為、できることは最大限にする」こと。

  • カラスが止まりそうな場所(手すり)に針金・テグスを張る
  • エサとなる食べ物(生ゴミ)を置かない
  • カラスが食べ物を隠す格好の場所になる植木鉢などを置かない
  • 洗濯物を外に干しっぱなしにせず、すぐに取り込む
  • 使わない時は室内にハンガーを置いておく 

「ハンガーを洗濯物干しに使っていれば、取られないだろう」と思っていも、実際はカラスは器用に洋服を外して、ハンガーを持って帰るケースが多いです。

洗濯物が乾いた段階で放置せず、さっさとハンガーもろとも取り込むことで、ハンガー盗難が未然に防止できます。

ちなみに不要なハンガーはファイルケースを使って収納すると、置き場に困らず見た目もすっきりします。

最後に:電柱の上にあれば電力会社に要連絡

カラスの巣に使われている木の枝や針金などが、電線に接触してショートすると、停電の原因になる場合があります。

電柱の上にカラスの巣を見つけた場合は、近くの電力会社のお客様サービスセンター(電柱や電線など設備に関するお問い合わせ先)に連絡して下さい。

電柱には高さ3mほどの部分に「電柱番号」が記載されているので、それも合わせて伝えておくと、スムーズな対処をしてくれます。 

中には枝などが電線と接触しないように、網を置いて対策している電柱もありますが、カラス対策済みかどうか悩んだ時はとりあえず連絡を。

また巣の除去に関しては土地の所有者や管理者が対応しますが、人に危害を加える可能性が高い場合は各役所の生活環境課に問い合わせてみると良いです。

(書いた人:昼時かをる)

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