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【意識高い系は悪なのか?】新社会人や20代前半のビジネスマンが読むべき5冊の本

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クートンが事務所を構える大阪の福島エリアは、JR大阪駅に近いこともあり、多くのオフィスビルが立ち並んでいます。毎年、この季節になるとスーツをビシッと決めた新社会人の方を多く見かけます。また、大阪駅周辺で道に迷っている新社会人の方にも多く出くわすので、たまに私が道案内をすることも。。。

ということで今日は、これから頑張ろうとしている20代前半のビジネスマンが、仕事で結果を出せる人材になるためにおすすめしたい5冊の本を紹介したいと思います。
記事タイトルの「意識高い系は悪なのか?」については最後に述べています。

ページをめくるだけでも構いません

読書する習慣がない人にとっては、本を一冊読むだけでも大変な作業だと思います。ましてや忙しい新社会人の方にとっては、本を買っても読む時間がなかったり、最初の3ページで眠くなったり。。。

しかし安心してください。
精読する必要はありません、多くの時間も必要ありません。
ただページをめくるだけでOKです。

なぜなら、読書習慣というものは、ただページをめくることからスタートするからです。

リブセンス〈生きる意味〉

最年少で上場を果たしたリブセンスの村上社長をフューチャーした書籍です。20代前半で仕事のデキる人って、こういう考えを持って行動しているのだな。とか、年齢が若いが故に受ける仕打ちなど、共感できる部分が多いと思います。

創業間もない頃、営業先で「そんなビジネスモデル、本当に成り立つの?学生が考えそうな浅はかなアイデアだよね」と言われてしまった。

ルールが決まっているなら、それに反発しても仕方ない。
ルールの中で最大限がんばるしかない。たとえ理不尽であってもやりぬく。
しかし、3年になり村上が部長になると、部活の理不尽な習慣は廃止した。
理由は、理不尽だから。である。

「こんな問題がある」とグダグダ言っている人がいたら、やるべきことをあっという間に村上が片付けてしまう。
翌朝「やっておいたから」と言うと、本人も驚くし、周りも驚く。

メールは素早く返す。
どう返事を書けばいいのかわからないような問い合わせがきた場合は、調べてから後でもう一度メールします。と先に返信しておけばいい。

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学 集中講義

タイトルにあるように20歳前後の方向けの本だと思います。が、私がこの本を読んだのは28歳の時でした。。。
私がこの本で最も心に残ったのは「スティーブジョブズすら一度アップルを追い出されている。」という一文です。

あの」スティーブ・ジョブズですら、アップルを追い出されるという過ちを犯していること。そしてその致命的なミスがあったにも関わらず、その後大成功を収めている事実は、私にとって非常に勇気づけられるものがありました。誰でもミスを犯すし、致命的なミスですら決して致命的ではないのだと。

問題は数をこなすほど自信を持って解決できるようになる。
そして楽に解決できるようになると、問題が問題ではなくチャンスだと気づく

「カネを稼ぐよりも、意義を見つける方がいい」

失敗の経験がない人は、十分なリスクを取っていないから

スティーブジョブズすら一度アップルを追い出されている。
大切なのは失敗から立ち直れるかどうか

評判ほど大事な資産はない。しっかり守ること。
謝罪は早いほどいい

ハーバード式「超」効率仕事術

元フィデリティのトップの人が書いた本。トップ企業で代表を務めるビジネスマンがどのように効率的な仕事の進め方をしているのかを知る上で有益な一冊。効率的に仕事をするためのノウハウが凝縮されている良書。昨今、世の中には山ほどビジネス書が売られていますが、効率的な仕事の進め方の原則を知る上では、これ一冊を読んでおけばOKというぐらい濃縮率が高い本です。

成功を左右するのは、働いた時間より達成したい結果に目を向けること。
企業にとっても、顧客にとっても、また仕事仲間にとっても、結果が何より大切。

個人の生産性とは「あなたが自身で立てた目標を、量と質の両面でどれだけ達成できたか」ということである。
目標を明確に表し、優先順位を付ける。
出世の階段を登りたいひともいれば、家庭と仕事を両立したい人もいるだろう。
どちらのしても、同じ時間でより多くを成し遂げられれば得をするはずだ。

30分程度のスキマ時間を1日2回は持つ努力をする。

ウォーレン・バフェット「評判を築くには20年かかるが、失うのは5分とかからない」

仕事で倫理の問題に直面したら、一線を越えてはならないし、そこに近づくこともやめたほうがいい。
一生かけて誠実であり続けるには、目先の利益を犠牲にする覚悟がいる。
まさに、短期的な利益を進んで手放すことが、あなたの倫理観の証になる。

最強の個人資産形成術

ビジネス書ではありませんが、上手なお金の使い方について書かれている一冊。20代は仕事に遊びに、何かとお金がかかります。でも将来に備えてお金を貯めたい気持ちもあると思います。この本を読めば、「何にどれくらいお金をかけるべきなのか?」が見えてくると思います。

仕事で成功している人はすべて、将来から逆算して現在を考える思考の持ち主。

掃除や買い物など、他の人に代行してもらって差し支えない作業は買える時間。
お金に余裕があれば、できるだけ代行サービスに依頼することをおすすめする。
お金と時間の価値を自分のものさしにあう範囲内で合理的に処理していくことが、重要な要素。

それに対して、買えない時間は質を高めなければならない。
買えない時間とは、

1.睡眠、入浴など生理的活動
2.学ぶこと(学び続ける能力と動機付け)
3.健康を維持するための運動
4.楽しむこと、愛すること

これらはすべて、量より質が問題になる。

借り入れの返済については2つの原則がある。
1つは高い利回りのものから返済することであり、もう1つは手元流動性資金として必要なもの、すなわち6ヶ月分の生活費相当の現金まで返済しないこと。

即戦力の磨き方

ビジネス書の入門編とも言える大前研一さんの本。私が一番印象に残っているのは「私は靴なら同じ物を4足、シャツはノーネクタイで着られる同じ形で色違いのものを63着持っている。」という一文。この一文を読んで、「この人すごすぎる。。」とドン引きしたのを覚えています。

アメリカのビジネスパーソンは、30代で完成することを念頭に置いている。
35歳で社長をやり、40代でその会社を売って金を手にしたら、引退してカリブ海で暮らす。
このアメリカン・ドリームを達成することが、多くのアメリカ人ビジネスパーソンにとっての究極の目標。

その他の国においても、だいたい30代で一人前とみなされるし、30代で完成するというタイムスケジュールで多くの人は働いている。

仮説にすぎないことを、結論だと思い込んでしまっている。ケースがある。
思いつきを結論にするな。
結論というのは「仮説→検証」の繰り返しを経て、最後に到達するものなのである。

60歳よりも先の人生を考えて勉強せよ。
会社で上司から言われたことだけをまじめにやっていても、即戦力に慣れるだけの力は絶対につかない。
だから自ら意思を持って学ばなければならない。

自分の成長につながらないこと。これはムダ以外の何物でもない。
一番いいのは私のように「冠婚葬祭にはでない」「ゴルフはやらない」「プロ野球は見ない」「付き合いの飲み食いはしない」「休みの日にごろ寝しない」と、最初から決めておく。

ソフトバンクは数々の失敗をしている。
しかし、孫氏はこりず、これと思ったらものすごい勢いで突き進み、うまくいかなければ「失敗しちゃいました」と頭をかいて、次のことを考える。
宮本雅史氏も孫さんと同じ年。彼の口癖も「同世代がリスクをとらないから僕でも事業ができた」である。
これが勝ち組の発想であり、思考回路なのだ。
間違えたらどうしようなんてことは考えない。まず動いてみて、そこから修正を繰り返し、自分なりの方法論を作っていく。これに対して、自分の頭で考えないで、誰かにうまくいくやり方を聞こう、ノウハウをちょうだいしようなどということをやっていたら、正解のない新大陸では負け組の道をまっしぐらだ。

いかがでしたか?

ちなみに私が22歳の時は、アルバイトをしながらバンド活動を頑張っていました。「仕事は楽して稼ぐもの」と思い込んでいて、「仕事をサボっても一生懸命頑張っても時給は変わらないのだから、一生懸命頑張ったら損」とすら思っていました。今思うと、そのような考えは著しく成長できる貴重な時間をムダにしてしまったなと、ちょっと後悔しています。。。

正直いうと30代になった今でも、「意識高い系の若者」を見ると、目を覆いたくなるような痛さがあります。しかし、「意識高い系の若者」が30代になり、それなりにこなれてくると、カッコよくて結果の出せる、素晴らしいビジネスマンになっている気がしませんか?

  • 「(痛いけど)意識高い系の若者」の10年後
  • 「意識低い系の若者」の10年後

両者の未来を想像してみてください。
その上で、あなたがなりたい10年後の姿を考えると、今自分がどういう考えを持つべきなのか?
その答えが見えてくるのではないかと思います。

新生活のスタートは、自分を変える良いタイミングだと思います。
新社会人の方には、小さく収まることなく、志高く、高い意識を持って頑張っていただきたいと思います。

(書いた人:川原裕也

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