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【嘉義・台南編】甘党必見!?台湾に行くなら絶対味わいたいグルメ20選

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「台湾で美味しいもの食べてきた」と言うと「台湾料理って辛くないの?」と質問されることが多いのですが、私たちがイメージする中国料理と「台湾料理」は、一致しないことが多いです。

【台湾料理の特徴】

  • 中国料理(特に福建省南部)がベース。
  • 日本による統治時代の影響で、日本料理のテイストも入っている。
  • いわゆる「郷土料理」は、しょうゆやニンニクを使ったものが多い。
  • 中国本土と異なり、いわゆる「ゲテモノ系」が少ない。
  • 庶民的な家庭料理が基本。非豪華一品主義。
  • 味付けは比較的に淡白で素朴。
  • 塩辛さよりも「甘さ」を感じる場合が多い。
  • 新鮮な魚介類や旬の野菜を使う。
  • 内蔵や凝固した血を使った料理も多い。
  • 使う肉は豚肉が中心。
  • 外食文化で、屋台料理も多い。

「B級グルメの宝庫 台湾」と呼ぶ人もいますが、確かに台湾料理は「高級感溢れる中国料理」というよりも、庶民的な家庭料理が多いです。

台湾人は家で料理をほとんど作らず(一人暮らしの部屋だとキッチンが付いていないことも多い)、たいていは安くて美味しい外食で済ませることも、影響しているのではないかと思います。

日本の九州よりも小さい台湾ですが、中国料理を中心に様々な料理が非常に充実しています。

台湾は砂糖(サトウキビ)の産地で、食べ物、飲み物は基本的に「甘い」です。

「甘いもの大好き!」「日本では食べられないような、ちょっと変わった料理が食べたい」という人にとっては、かなり魅力的な台湾グルメのごくごく一部を紹介します。

麺類

炒鱔魚意麵

台南名物。鱔魚(タナウナギ)の焼きそば。
台湾のガイドブックには「あんかけ炒め麺」と書いてあるものもありますが、ウスターソースっぽいシンプルな味付けでした。

今までウナギはタレ付きの蒲焼きしか食べたことなかったので、結構新鮮な驚きがありました。

私たちが普段食べるウナギよりも小さく、身はしっかりしていて歯ごたえがあります。
ウナギで良く感じる「泥臭さ」が全くないので、ウナギ独特の泥臭さが苦手な人でも食べられると思います。

麻油麺線

そうめんのような台湾独特の細い麺に、ごま油をかけたもの。

そうめんを炒めた「ソーミンチャンプルー」とはまた違う味わいで、何と言えば適切なのか分からない料理です。

小吃

小吃とは、おやつ感覚で食べられる軽食のこと。

小籠包

肉汁たっぷりの小籠包。棒ショウガと一緒に食べます。
五香粉※が効いているので、日本で食べる小籠包とは異なり、味がちょっと独特な感じです。

小籠湯包は小籠包のスープを別にしたもの。小籠包よりも小ぶりなサイズですが値段は高め。

店頭で小籠包を手作り。
作り方を覚えて日本で再現しようと思ったのですが、超絶技巧な余りのスピードに覚えるのは無理でした。

五香粉……桂皮(シナモン)、丁香(クローブ)、花椒(カホクザンショウ)、小茴(フェンネル、ウイキョウ)、八角(スターアニス)、陳皮(チンピ)を混ぜたもの。中国・台湾の代表的な調味料。

肉圓

米粉や地瓜粉(サツマイモ粉)、太白粉(片栗粉)などを混ぜた皮に、豚ひき肉を包み、茹でたり蒸したりしたもの。

皮がモッチモチな肉まんのような料理。
台湾に行くと「台湾人はもちもちした食感が日本人以上に好きなのか?」と思うくらい、もちもちした料理が多いです。

おまんじゅうのような丸い形が多いのですが、今回食べたお店の肉圓は丸くなかったです。

茶葉蛋

台湾のコンビニで良く見かける「ゆで卵」。蛋=卵。
しょうゆや八角、五香粉、茶葉を入れて煮込み、そのまま殻を剥いて食べます。

まだ一度も食べていないので、味は分かりませんが、調味料さえ用意すれば家庭で再現可能な味だと思います。
「茶葉蛋做法」「茶葉蛋食譜」で検索すると、レシピが色々と出てきます。

油條

小麦粉を練って揚げた、棒状の揚げパン。
朝ごはんとして良く食べられる一品で、豆漿や杏仁茶を浸して食べると更に美味しいです。

コッペパンや食パンを揚げたような感じではなく、例えるならば「フランスパンくらいの大きさの、どちらかと言えば油揚げっぽい感じの揚げパン」。

日本だと中華街くらいにしか売っておらず、自分で作るのも難しい感じだったので、台湾での朝ごはんに油條を食べるのが旅の目的の一つだったりします。

碗粿

写真(右)が碗粿
奥の碗には碗粿がたくさん入っている。ひっくり返しても中身が落ちない。

米ともち米をすり潰したものに、複数の具(ひき肉やエビ、シイタケなど)を入れて蒸したもの。
食べる時に切り込みを入れて、ちょっと甘めのタレをかけて食べます。

もちもちした食感で、軽めの朝ごはんにもぴったり。

黒輪・関東煮

台湾風のおでん。日本統治時代の食文化の名残を感じる料理です。

セブン-イレブンは「黒輪」、ファミリーマートでは「関東煮」という名前で売られています。

出汁や具の感じは関西風とよく似ていて、魚介類の練り物や豚の腸、昆布、木綿豆腐などの具に甘めのソースをかけて食べます。

野菜

台湾料理では野菜を使った料理が多いのですが、生ではなく、炒めたり茹でたりしたものが多いです。

また日本ではあまり馴染みのない野菜を使ったり、味付けがされていたりするので、面白いです。

炒野菜

野菜炒め。ニンニクや唐辛子と一緒に炒めることが多く、ピリッとガツンとする味が特徴的です。

右がサツマイモのツル(地瓜葉)とニンジン(紅蘿蔔)を炒めたもの。左は多分、炒豆苗(豆苗の炒めもの)。

スープ

「○○○湯」と書かれているメニューは「スープ」を指します。
出汁は豚、鶏、魚介類がベースで、生薬を使った薬膳スープも多いです。

ちなみに台湾では鍋料理を「火鍋」と言います。

仙草葯膳鶏湯

シソ科の生薬「仙草」と鶏肉を煮込んだスープ。

葯膳は「薬膳」のこと。
日本では生薬を使った薬膳料理はほとんど食べられていませんが、台湾では一般的に食されています。

薬膳食材も市場や中薬(漢方薬)のお店で、気軽に購入できます。

スープの色は黒く、生薬独特の香りや味はしますが、苦味や渋味は全くなく「スープとして飲むには、塩気がもう少し欲しい感じの鶏肉スープ」という感じ。

台湾では大抵の肉料理は「骨付き」で出てきます。その分、コラーゲンがたっぷり取れそうな一品。
仙草は美肌やデトックス、解熱、夏バテなどに効能あり。どちらかと言うと女性向きの料理かと思います。

ちなみに仙草は、重曹を煮詰めて冷やすと黒いゼリー状になるので、シロップを加えて「仙草ゼリー」としてデザートにも食べられています。

四神湯

豚の腸(白モツ)または腸詰めのスープ。

薏苡仁(ハトムギ)や、淮山(ヤマイモ)、蓮子(ハスの実)、茯苓(マツホド)などの生薬を使った薬膳スープです。

見た目以上にあっさりしていて飲みやすく、豚の腸も噛み切りやすい柔らかさ。
白モツを使った料理は、モツ鍋または煮込みくらいしか知らなかったので「美味しいスープにもなるんだ」と新鮮な驚きでした。

飲み物

日本と比較にならないほど、飲み物の種類は多いです。

最近、日本でも駅中などにジューススタンドを構える店が増えていますが、台湾では街中の至る所で気軽に飲めるジューススタンドがあります。

台湾の飲み物は基本的に「どれも甘い」のが特徴的で、緑茶や烏龍茶にも平然と砂糖が入っているので、甘い飲み物を避けたい人は「無糖」を選ぶことをおすすめします。

杏仁茶

杏仁茶をやかんに入れて、火鉢で温める伝統的なスタイル

牛乳または豆乳に、杏仁霜(アーモンドパウダー)と砂糖を溶かしたもの。
「杏仁豆腐の飲み物ver」というのが近いかもしれません。

朝ごはんの時に飲んだ杏仁茶は卵入り。ミルクセーキっぽい感じです。

豆漿

「豆乳」と似ていますが、作り方が違うので厳密は別物。
日本で飲む豆乳よりも量が多く、味は薄めで「青臭さ」を感じません。

温かさは冰(冷たい)、温(ぬるい)、熱(熱い)の3通り。基本的に砂糖入りなので、甘くないのが欲しい場合は「不要加糖」と言います。

お店に行くと必ずと言って良いほど豆漿があり、台湾の友人宅にも牛乳と豆漿のパックの両方が冷蔵庫に入っていたので、日本以上に一般的に飲まれているのだなと思います。

【余談】
「豆乳にはバストアップ効果がある」と言われるので、日本人以上に豆乳を摂取している台湾女性ならば、バストサイズも違うのでは?と思って、道行く人を眺めていましたが、正直、日本とそれほど変わらないように感じました。

冬瓜茶

「冬瓜のお茶」というと、甘くないイメージが強いのですが、冬瓜と砂糖を水で煮込んで作るので、普通に甘いです。

冬瓜には熱覚ましの作用があるので、暑い台湾にぴったりなドリンク。台北よりも南部の方でよく飲まれます。

市場やスーパーには、ブロック状またはエキス状になった冬瓜茶の素が売られており、お湯や水で溶かした後、冷やして飲みます。お店で買う他、缶やペットボトル入りも良く売られています。

何に例えて良いか分からない味(強いて言えば、甘めの黒糖ジュース+薄い冬瓜の味)ですが、果物ジュースよりもあっさりと飲みやすいです。

木瓜牛奶

台湾名物のパパイヤミルク(木瓜+牛奶)。

夜市などに行くとフレッシュジュースの屋台が多く、新鮮な果物を使った飲み物を色々と売っています。
「果物+牛奶→牛乳入り。果物名+汁→果物ジュース」。

他にも葡萄柚(グレープフルーツ)、奇異果(キウイ)、荔枝(レイシ)、西瓜(スイカ)、芒果(マンゴー)、芭樂(グアバ)、梨仔(ナシ)、香蕉(バナナ)、酸梅(プラム)、柳橙(オレンジ)、蕃茄(トマト)などもあります。

台湾語が分からなくて、適当に注文しても、飲み慣れない味に当たることはまず無いと思います。

ちなみにフレッシュジュースなどの飲み物類は、プラスチックのカップに飲み物を注ぎ、フィルムを張り、ストローを刺す形式が多いです。力強く容器を握ってしまうと中身がストローから溢れ出して、手がベッタベタになるので(体験済み)、気を付けて下さい。

洛神花茶

ハイビスカスティー。
なかなか酸っぱく、砂糖を入れて飲みます。

ハイビスカスの一種「ローゼル」を煮立てたもので、ビタミンCが豊富。

デザート

愛玉

「愛玉子」という台湾だけで自生するツル科の木の実の種から作られるゼリー。

愛玉子自体に味は無いので、糖蜜とレモンをかけて食べます。レモンシロップは酸っぱさが少なく、甘さはやや強め。

寒天やゼラチンとは、また微妙に異なる食感なのが面白いです。

ゼリー系だと「亀苓膏(亀ゼリー)」「仙草ゼリー」もありますが、生薬を使っており、ちょっと独特な味がするので、ゼリー系デザート選びに困った時は愛玉を選ぶと無難です。

燒冷冰

直訳すると「熱くて冷たいカキ氷」。
削った氷に温かいシロップ(たぶん黒糖)をかけたもので、普通のかき氷よりもあっという間に溶けていきます。

トッピングは小豆、緑豆、湯圓(白玉団子みたいなもの)、甜酒醸など。
甜酒醸とはもち米を麹菌で発酵させた調味料のこと。日本のこうじと味が良く似ています。

こうじをかき氷のトッピングにするのは、非常に衝撃的で「好き嫌いが分かれそうな味だな……」と思っていたのですが、実際に台湾の人でも甜酒醸のトッピングに関しては好き嫌いが分かれるみたいです。(友人から「私は平気だが、彼氏は苦手だ」という話を聞きました)

日本のただ甘いだけのかき氷には無いトッピングと味は、本当に衝撃的です。
最近、台湾式のかき氷が日本でも流行り始めていますが「燒冷冰」や「甜酒醸冰」は難しいだろうなーという感じがしました。

芒果冰

台湾に来たなら、食べておきたい「マンゴーかき氷」。

マンゴーの他に、グアバやレモンもトッピングされています。
特にシロップがかかっている訳ではなく「カットマンゴー+氷」というシンプルな佇まい。

マンゴーの最盛期は5~8月で、私が台湾を訪れたのはGW過ぎの5月上旬でしたが、友人からは「(マンゴーを食べる時期としては)ちょっと早いね」と言われました。それでもマンゴーは非常に美味しかったです。

椰香雪花糕

Cpicon 台湾デザート~椰香雪花糕 by SandyMiao

ココナッツミルクケーキ。

ココナッツミルクをコンスターチで固め。一口大の大きさに切ったものに、ココナッツパウダーがかかっています。
「雪花」の名前通り、積もった雪のような見た目のお菓子です。

食感はもちもち、ムニムニ。外側のココナッツパウダーがサクサクなので、2種類の食感が同時に味わえます。

いかがでしたか?

台湾に行って、現地の人と同じ料理を食べてみると「日本で食べられる台湾料理は、本当にごくごく一部なんだな……」と分かります。

実際に私が日本で食べたことがある台湾料理は「小籠包」「ハイビスカスティー」「パパイヤミルク」くらいで、後は全く見たことも聞いたこともない料理ばかりでした。

日本で食べ慣れている料理とは、やはり異なるので、味やにおい、食感などにカルチャーショックを感じて驚くことも多いです。

台湾にいた時は「美味しい」よりも、「何これ?」「面白い」「日本と違う」「使っている食材と香辛料が分からない」ばかり言っていたように思います。

「食べ慣れない味だからこそ面白い」というのが、台湾料理の魅力の一つなのかもしれません。

(書いた人:昼時かをる)

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