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オシャレな子がいっぱい!女性向け動画サイト「C CHANNEL」がいま話題

※記事内に広告を含む場合があります

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オシャレな女の子が、自分の行きつけのお店を紹介したり、メイク方法を教えてくれる動画サイト「C CHANNEL」をご存知でしょうか。

女子のための動画ファッションマガジン」として4月にスタートしたばかりのC CHANNEL。あのLINEの元社長である森川亮氏が一から立ち上げた企業として、注目を集めています。

ネットメディアを中心に話題になっているC CHANNELがどれほど凄いのか、男性ながら動画を楽しみつつ、チェックしてきました。

縦型動画で流行を発信

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C CHANNELの最大の特徴は、「タテ型の動画コンテンツ」であることです。
本来、スマートフォンは縦にして使うのが普通です。しかし、写真や動画、ゲームなどは横にして使うことも多いですよね。しかし、それは不自然な使い方であり、やはり操作性に欠けてしまうのは、私たち自身も日々実感しているところです。しかし、最近のスマホゲームは「縦向け」で楽しむものが増えました。ストレスなく遊べるようになると、それが定着しやすくなります。

動画を縦型にするもう一つのメリットは、駅のデジタル広告などでおなじみの「デジタルサイネージ」に表示できることです。デジタルサイネージの普及により、縦型のディスプレイは増加しています。しかし、そこに配信する動画や広告がないため、現在はC CHANNELの縦型動画を無償て提供するといった需要もあるそうです。

動画コンテンツを支える100名のクリッパー

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(都会だけじゃなくて地方の情報も発信)

C CHANNELのコンテンツを作るのは、「クリッパー」と呼ばれる100名のモデル・タレントさん達です。
彼女たちが街に繰り出しておすすめのショップを40秒程度の動画で紹介してくれます。

1本の動画の時間が短いので、見ていて飽きませんし、サクサクと何本もの動画を見てしまいます。森川社長によると、「動画は40秒までが一番集中して見れる」のだとか。動画の質は保っているものの、iPhoneで撮影した簡易的なムービーを使って作られているので、製作スピードも速いです。そのコンテンツ数はサービス開始から1ヶ月で800件、PVは100万、総視聴時間は4,300万時間に達しています。

ちなみに、クリッパーに対しては「お小遣い程度」に対価を支払っているとのこと。日常のゆるい感じを演出したいので、クリッパーの仕事だけで生活していけるほどの金額は支払っていないとのことです。クリッパーの方々はモデルやタレントの本職もありますからね。

C CHANNELの代表的なクリッパーは、カリスマモデルの水戸なつめさん、同じくカナダ人モデルのテイラーさんなど。テイラーさんはYouTubeに「ようかい体操第一」を投稿したことで知られていて、ユーチューバーとしても活動されています。

水戸なつめさんが所属する事務所が、きゃりーぱみゅぱみゅさんなどが所属するアソビシステムです。C CHANNELを立ち上げるにあたって、アソビシステムも資本参加しています。C CHANNELが投資を受けている会社は以下のとおり。

  • アイスタイル
  • アソビシステムホールディングス
  • グリー
  • GMO VenturePartners
  • ネクシィーズ
  • B Dash Ventures
  • MAKコーポレーション
  • 楽天

などから合計5億円を調達しています。

撮影動画は3時間で公開できる

撮影は、クリッパーがスマホを使って行います。6分程度の動画を撮影し、それをメールで送信するだけ。送信された動画は原宿のC CHANNELのスタジオに届き、専門の動画編集者が、40秒に編集し、アップします。

現在は、最短3時間で動画が公開できる状態です。しかし、新しくスマホ上で動画を編集できるアプリを開発したとのことで、今後はクリッパーが自分で動画を編集できるようになるのだとか。

このスピード感を考えると、これからとてつもなく速い速度で、コンテンツの増えていくことが予想できます。

情報発信は原宿から

C CHANNELがメインターゲットとしているのは、10代~20代の女性です。この世代に人気のスポットといえば「原宿」。C CHANNELが拠点を構えるのも原宿です。この会社は、森川社長にとって初めての起業になるとのことですが、

「つい最近までは渋谷のヒカリエで仕事をしていたが、若い人のメディアを作りには文化を知らなければいけないと慣れない原宿に来た。ビルの上から見下ろすのではなく、地上で時代の流れ、最先端のはやりを勉強するためにここに来た。小さいスペースではあるが、ここから情報を発信していく」
http://jp.techcrunch.com/2015/05/22/150522c-channel/

「縦長デジタルサイネージはすべてC CHANNELが押さえる」

というクールな発言ができるのはさすが。
そういえばニコニコ動画を運営しているドワンゴも、原宿の竹下通りにスタジオを作ってましたよね。

どうやって収益化を狙っているのか?

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男の私でも気になるのが、C CHANNELのビジネスモデルです。どうやって収益化を狙っているのか。

一つめは「動画広告」です。
広告サービスはは8月から開始を予定しており、制作費も込みで企業の広告動画を作ります。例えば、ローソンの動画広告なら、C CHANNELクリッパーが実際にローソンに出向いて、新商品を紹介する。といった広告展開ができます。

そして二つめが「専門家チャンネル」というC CHANNELならではの取り組みです。
こちらも上記に似ているのですが、ネイルやヨガといった女性が興味のある分野の専門家が、動画でワンポイントアドバイスをしてくれるというもの。こちらも、ただ専門家が語るだけでなく、普段からC CHANNELでお馴染みのクリッパーが実際に取材に行き、動画を作ります。

わかりやすく言うと、高須クリニックの高須院長のところにクリッパーが取材に出向き、美容のアドバイスを伺う。みたいな感じです。

開始2ヶ月足らずで、すでに黒字化のメドが立っているそうですが、現在は事業の拡大を優先させるために、当面は投資を継続していくとのこと。

早くも世界展開を開始

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(台湾人の女の子による台湾の情報)

C CHANNELが次に目指すのが、「海外展開」です。開始からわずか3ヶ月ですが、すでにニューヨーク、パリ、ソウルといった5箇所で海外展開をスタートしています。私が先ほど見たところ、すでに台湾の動画を台湾人の子が、韓国の動画を韓国人の子がアップしたものを見ることができました。

動画の撮影はスマホがあればOKなので、世界中どこからでも「スマホで動画を撮影 → メールで原宿のスタジオに送る → 編集してネットにアップ」という流れでコンテンツを作ることができます。森川社長の発言によると、「すでに月間1000本の動画を作ってきており、ノウハウは確立した」とのこと。めちゃめちゃ強気でカッコイイです。

ということで

最近はネット上で動画を見かける機会が増えました。
動画広告にユーチューバーに、そしてSNSでもVineやインスタムービーなどが流行しつつあります。

友人と遊んでいる時も、最近はムービーを撮る人が増えたように思います。それぐらい、動画は身近な存在になってきていると思います。

個人的にC CHANNELが凄いなと思ったのは、動画のプラットフォームにあえてYoutubeを使っていないということ。これまで、動画を使ったコンテンツはたくさん見てきましたが、Youtubeが当たり前になりすぎていて、「Youtubeを使っていない動画」がすごく新鮮に感じられました。

また、Youtubeのように動画の上にバナー広告が乗っかっているようなものではなく、「クリッパー」と一体になって、ユーザーにとってストレスのない形で動画広告を作っているのもすごいなと思いました。最近は、「ネイティブアド」といって、コンテンツと一体になったユーザーにとってストレスの少ない広告が主流となってきています。(ステマとは違って、見て楽しめる広告という感じです)

例えば、最近は私の趣味で

みたいな企業に関する記事を書いています。もしこれがDMMさんやカルビーさん、りらくさんからお金をもらって書いているものだとしたら、ユーザーにとってストレスのない「広告とコンテンツの一体型」になっていると言えるのかもしれません。(実際には勝手に書いているだけなので1円ももらっていません)

本当はお金がもらえると嬉しいのですが、先日「無料宣伝サービス」というものも発表したので、宣伝サービスに申し込みがあった記事、依頼されてなくて勝手に書いてる記事も含めて、これからも中立の立場でコンテンツを提供していきたいと思います。

(書いた人:川原裕也

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