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無料LANと電源有り!ビジネスに特化した大阪府立中之島図書館でノマドワーカーしてみた

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大阪府大阪市北区にある大阪府立中之島図書館は、国内最古の現役の公共図書館です。

「橋下元市長が以前『中之島図書館を廃止して、別の施設として使いたい』と言った図書館」と言えばピンとくる人が多いと思います。

1904年の建築で、国の重要文化財にも指定されている中之島図書館では、大阪・中之島のビジネス街にある立地を活かして、ビジネス支援サービスを行なっていることでも知られます。

取り扱う書籍や開催されるセミナーもほとんどビジネス関係。

無料で使える無線LAN(Free Wi-Fi)や電源も完備されており、まさにビジネスパーソン(ノマドワーカー含む)に特化した図書館と言えます。

実際に中之島図書館でノマドワーカーして感じた、メリット、デメリットなどをまとめてみました。

大阪府立中之島図書館

ロッカーは廃止。カバン持ち込みもOKに

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以前までは貴重書籍の保護などで、勉強や作業に必要なもの、貴重品(携帯電話やサイフなど)以外は、1階のロッカーに入れて使用する仕組みになっていました。

今年4月のリニューアルに際して、入館証やロッカー制度が廃止された為、何も持たず預けずに館内に入れます。

前回、中之島図書館を利用した時は、ロッカーに荷物を預けたり、出したりが非常に面倒に感じていました。

ロッカーが不要になったことで、中之島図書館を利用する精神的なハードルがかなり下がったように思います。

ちなみに館内入口は1階と2階にあり、2階の正面入口も2015年4月から54年ぶりに利用できるようになっています。

ノートパソコン持ち込みで作業ができる

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中之島図書館の良い所は、ノートパソコンを持ち込んで作業ができるスペースが広く取られていること。

ノートパソコンの使用に無線LANや電源が必要な時は、2階の「ビジネス資料室2」と3階の「ビジネス資料室4」が使えます。

持ち込みパソコン優先席が大きく設けられており、「空席がない場合、座席番号の1番から順番にパソコン利用者にお譲りいただきます」と至る所に明記されていることからも、パソコン利用者にとって非常に使いやすい仕組みになっています。

ビジネス資料室2と4では、配架されている本が異なる為、仕事や作業に必要な資料がある資料室を利用すると良いです。

机の高さは低めですが、イスで高さの調整は可能です。
それでも背の高い男性はちょっと窮屈に感じるかもしれません。

館内フロア2階

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【ビジネス資料室2】
大机:3つ。イス:24個。持ち込みパソコン優先席:12席。
法律、経済、経営などのビジネス関係書籍や雑誌、社史コーナーがある。

館内フロア3階

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【ビジネス資料室4】
大机:4つ。イス:26個。持ち込みパソコン優先席:24席。

情報科学、コンピューター、人文科学関係(図鑑、出版、哲学、宗教、歴史、伝記、気候、ガイドブック、芸術、スポーツ、言語、文学)の書籍がある。

画像引用:大阪府立中之島図書館 館内フロア案内

ちなみに3階のビジネス資料室4へは、2階中央ホールの階段を上ってもたどり着きません。

2階入り口から左へずっと進むと階段があるので、その階段を上ってすぐの所にビジネス資料室4があります。

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図書館内は2階中央ホールのみ撮影が可能。

無線LAN(FREESPOT)の使い方

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中之島図書館には、2階の「ビジネス資料2」と3階の「ビジネス資料4」で、持ち込みパソコンの電源、無線LANによるインターネットの使用ができます。

接続設定は自分で行なう必要がありますが、資料室の入り口近くに無線LAN接続設定マニュアルが置いてあるので、それを見ながら作業をすれば、問題なく接続できます。

ワイヤレスネットワークの設定を行なった後、Webブラウザを起動すると、認証画面に接続されるので、メールアドレス(携帯電話、スマフォ、Gmailなど何でもOK)を入力して送信ボタンを押します。

数秒後には中之島図書館(FREESPOT-ID名義)からメールが届く※ので、記載されたIDとパスワードを認証画面で入力すれば、無線LANの設定が完了します。

※他の利用者の迷惑にならないよう、マナーモードやサイレントモードの設定が必須!

「携帯電話を持っていない」「メールアドレスが無い人」という人は、カウンターでIDとパスワードで発行してくれます。

大阪府立図書館の利用者カードか、名前・住所が確認できる公的機関発行の証明書を持参しましょう。

利用者は若者〜中年男性が多い

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大阪のビジネス街にある為か、利用者は圧倒的に20代〜50代の男性が多いです。

私が訪れたのは、平日の午後でしたが、男女比率は7:3くらい。

中之島図書館はビジネス関係に特化した図書館なので、絵本や児童書などは置かれておらず、子どもの利用者はほどんど見かけませんでした。

夏休みの時期だったので、勉強しに来たらしい中学生、高校生の姿は、ちらほら見かけました。
1階に自習室(持ち込みの本で勉強する向け)があるので、そこの利用者層はまた違うかもしれません。

「子どもの大声が館内を響く」ということがなく、パソコンで作業したり、本を読んだりする人しかおらず、静かな環境で作業できるのは良いですね。

夏は28度、冬は19度

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国や大阪府は環境保護を目的として「夏の室温28℃、冬の暖房19℃」で温度設定をしています。

中之島図書館は築100年以上の歴史的建造物で、他の図書館と比較しても天井が高く、空間が広いので、どうしても冷暖房効率は悪くなりがち。

私は冷房がガンガンに利いた部屋が苦手なので、資料室4は、ちょうど良いくらいでしたが、暑がりな男性にはちょっと堪えるかもしれません。

場所によって室温にかなりの差があるように思います。

訪れたのは7月下旬の夏日。

ビジネス資料室2は「冷房がしっかり利いているが、冷蔵設備の音が非常にうるさい」。ビジネス資料室4は「少し暑く、冷房設備は動いたり動かなかったり」という感じでした。

「うちわや扇子を持参する」「温度調整がしやすいクールビズな格好をする」で、各自対策を取ることをおすすめします。

もちろん飲食は禁止

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書籍の破損や劣化、カビの発生などを防ぐため、大阪府立中之島図書館では館内での飲食は遠慮(≒禁止)されています。

飲食する場合は1階の休憩コーナーを利用する必要があり、その点は飲み食べ自由なコワーキングスペースやカフェとは違う点ですね。

夏の時期は作業に没頭しすぎて、熱中症にならないように気をつける必要があります。

館内には自販機コーナーはありますが、食堂やカフェはありません(今後、カフェスペースを設ける予定らしいですが)。

徒歩数分圏内にはカフェや飲食店が色々とあるので、何か食べたり飲みたくなったりしたら、外に出ましょう。

いかがでしたか?

実際に中之島図書館でノマドワーカーをしてみましたが「静かな環境で作業をしたい」「仕事で必要な資料も一緒に探したい」という人には、非常に使いやすい所だと思います。

他の図書館や書店にはないようなビジネス関係のマニアックな書籍が、新旧問わず取り揃えられています。個人的には業界紙、雑誌がめちゃくちゃ面白かったです。

何か新しいアイディアを生み出したい時に、ふらっと訪れてみるのも良いかもしれません。最寄り駅は淀屋橋(地下鉄、京阪)と、なにわ橋(京阪)でアクセスも良いです。

インターネットの接続環境も問題なく、記事を書いたり、Youtubeで動画を見たり、画像加工をしたりする程度であれば快適に使えます。

今後は大型書架やカフェスペースを設ける工事を予定しており、より多くの人が利用しやすい図書館になるように思います。

(書いた人:昼時かをる)

「ノマドワーカー、はじめました。」では、ノマドワークで働く際に役立つ情報を紹介します。
まだまだ手探り状態なノマドワークな日々ですが、似たような環境で働く方のヒントになれるよう頑張ります。

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