出張や旅行、帰省など、自宅を長期的に留守にする機会があると、心配になるのが「観葉植物の水やり」。
特に夏場は2~3日間ほど放ったらかしにしていると、土はカラカラ、葉はしおれてしまい、気付いた時に慌てて水をあげることも……。
「誰かに水やりを頼むほどではなく、大掛かりな装置は導入できないけど、大切な植物は枯らしたくない」という時に、利用してみたい水やりアイディアを紹介します。
長期留守時の水やり方法
- 室内に避難させる
- 土の表面を覆う
- 受け皿に水を張る
- 自動給水器(タオルやヒモで給水するタイプ)を使う
- ビニール袋で覆う
室内に避難させる
夏は太陽熱による水分の蒸発が多い時期です。
屋外で育てている場合は、室内に移動させることで、太陽熱による水分蒸発や急な温度変化から植物を守ります。
避難場所としては「浴室」を使うことが多いです。
湯船やバケツ、湯おけ、ボウルなどに水を張っておき、近くに観葉植物を置くことで、空気中の水分を吸収してくれます。
必要があればタオルやヒモを使って給水できるようにすれば、より安心して外出できますね。
留守時の日光不足が気になりますが、やはり「水不足」を優先的に考えておきたい所です。
その代わり、帰宅後はしっかり日光に当てることを忘れずに。
土の表面を覆う
土表面を水苔(みずごけ)や腐葉土(ふようど)で覆うことで、土に直接日光が当たらず、水分の蒸発を防ぎます。
いわゆる「マルチング」と呼ばれる方法です。
水苔や腐葉土はホームセンターや100円ショップで売られているので、予算や使う量に応じて、好みのものを選んでみると良いです。
土の表面を覆うことで水分の蒸発は防げますが、長期的な水やりの解消にはならないので、室内へ避難や給水などの併用が必要不可欠になります。
受け皿に水を張る
受け皿に水を溜めるのは、根腐れの原因になるので「水やり後、受け皿に溜まった水は捨てる」が原則です。
ただし長期不在時の場合は、受け皿にしっかり水を溜めておくことで対応します。
鉢内の根に水が接するようにすれば、植物が必要に応じて根から水を吸収してくれます。
帰ってきた時に受け皿に水が残っていれば捨てて、土や植物がカラカラに乾燥していればすぐに水を与えます。
自動給水器(タオルやヒモで給水するタイプ)を使う
タオルや太めのヒモ(綿ロープ)の全体を水で濡らし、一方を植木鉢に、もう一方を水(バケツやペットボトルに水をくんでおく)に浸けます。
そうすると毛細管現象が起こり、観葉植物にじわじわと給水ができます。タオルやヒモを何本も使えば、複数の観葉植物へ給水も可能です。
使うタオルやヒモ、水の量によって、持続期間や給水の上手い下手が変わってくるので、長期不在にする前に実験しておくと安心です。
ビニール袋で覆う
観葉植物をビニール袋ですっぽり覆うと、蒸発した水分が逃げないので、土や植物の乾燥を防止できます。
ただし夏場はビニール内の温度が上がり、サウナ状態になると、逆効果になる恐れがあるので「日陰+涼しい場所」に置くことが必要です。
いかがでしたか?
不在期間が2~3日程度であれば「屋外から室内に移動させる」「出かける前に水をたっぷり与える」だけで大丈夫なことが多いです。
5日~1週間の長期不在の場合は、上記の方法を組み合わせることで、何とか保ってくれると思います。
絶対に枯らしたくない観葉植物があったり、1週間以上の長期不在になったりする場合は、誰か信用の置ける人に預けるか、園芸店の預かりサービス(かなり店舗が限られますが)を利用した方が安心ですね。
帰宅後は観葉植物の土と葉の状態を確認して、土がカラカラに乾いていれば水やり、葉がしおれていれば霧吹きで葉水をします。
ただし夏場の猛暑日で最も気温が上がる昼間に水やりをする(特に屋外)と、蒸れて枯れる原因になるので、早朝や夕方など涼しい時間帯に行ないます。
「留守がちだから、観葉植物を育てたいと思っても難しいかも……」と思っている人は、1週間~2週間に1回程度の水やりで十分な多肉植物やエアプランツがおすすめです。
最近の流行から、園芸店や雑貨屋、100円ショップなどで、色々な種類が販売されているので、自分好みの一鉢を選んでみて下さい。
(書いた人:昼時かをる)