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クートンブログ

日常のヒントをあなたに - 株式会社クートン

安易な個人輸入に注意! 医薬品・ホルモン剤の自己流継続投与は危険

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ニールセンの2015年5月の発表によると、日本のインターネット人口は2015年には9900万人になるそう。国民の約8割が利用しているという計算になり、この15年で倍増したことになります。

特にスマートフォンの登場によって、より気軽にインターネット利用が可能になりました。先ほどの9900万人のうち、5100万人はパソコンからのネット利用者。残り4800万人はスマートフォンからの利用者といわれており、まもなく、インターネット利用者はスマホが多数となり、パソコンからのネットユーザーと立場が逆転しそうです。

気軽にネットを利用できるようになり、特に便利になったのがお買い物。特に、ネットを通じた直接の個人輸入は増加しており、それとともに苦情や相談件数も増加しているといいます。

特に苦情や被害の相談件数が多く、注意すべきは医薬品や健康食品に関する個人輸入です。

日本では非認可のダイエットや妊娠中絶薬、ホルモン治療薬も…

そもそも、日本国内に流通されている健康食品や医薬品は、薬事法に基づきチェックされたのちに、安全性や品質について確認が取れたものが販売されています。

しかし、海外のそれらは日本の薬事法で規定されている分量以上の成分が含まれていたり、日本では販売が禁止されている成分が腹案れている物も多いのです。

特に、ダイエットや薄毛などのコンプレックスにまつわる商品や、妊娠や性機能向上に関するものは日本では危険とされる成分を含むものも多く、注意が必要です。また、摂取によって得られる効果・効能が誇大に標ぼうされていることも多いだけでなく、製造工場が不衛生だったり、有害な物質を含むものも多いといいます。以下はこれまでに挙げられた、健康被害の事例です。

タイの痩せる薬「ホスピタルダイエット」

ダイエット目的の処方薬として「ホスピタルダイエット」や「MDクリニックダイエット」などという医薬品がネット上で評判が広まり、ネットを介して個人輸入者が増加ており、利用者から健康被害が増加しています。

それもそのはず。これらのなかには、「麻薬及び向精神薬取締法」に指定されている向精神薬が含有されている場合があるのです。

向精神薬は、初期は多幸感が得られるものの、繰り返し使用するうちに耐性(体が薬品に慣れ、効果が低下していくこと)が身につき、利用者もより効果を得ようと使用量を増加させてしまいます。慢性的な投与を行うことで幻覚や幻聴、妄想が出現します。

ダイエット用・強壮用サプリ「御芝堂減肥こう嚢」

痩せるとしてネット上で話題となり、個人輸入者の増加から被害が拡大した「御芝堂減肥こう嚢」。甲状腺ホルモンやフェンフルラミン、N-ニトロソフェンフルラミンなどが含まれています。フェンフルラミンはイギリスやフランスでは食欲抑制剤として承認されていますが、化学式の構造が覚せい剤のアンフェタミンと近しく、日本では承認されていません。N-ニトロソフェンフルラミンにういては、自然界にある成分ではなく人為的に合成された物質であり、有害か無害か、研究情報がないため未承認医薬品とみなされています。

甲状腺ホルモンは、従来甲状腺から生成されるホルモン。これをサプリや食品から過剰に摂取すると、体内の甲状腺ホルモン濃度が上がり、バセドウ病などの発病につながります。

ホルモン剤が怖いのは、そうした体内ホルモン過剰による様々な健康被害だけでなく、摂取するのを止めた際、自身の体内でホルモン分泌が行われなくなる点。薬品等で対外からホルモンを摂取すると、通常ホルモンを分泌していた甲状腺はホルモン分泌する必要がなくなり、萎縮していきます。ホルモン剤の摂取を止めると、今度は甲状腺の機能が低下し、疲労感や声のかすれ、聴力の低下、脱毛、皮膚の乾燥など様々な症状が表れるようになるのです。

性機能障害やうつ病治療に安易なホルモン補充療法は要注意!

ダイエットを目的としたホルモン剤の個人輸入以外に、最近増えているのが性機能障害やうつ病治療を目的としたホルモン剤の個人による補充療法。加齢などによって減少した性ホルモンを、医薬品から摂取することによって補い、若々しさを手に入れるというものですが、これも甲状腺同様にむやみな摂取は危険です。

例えば、男性の場合、更年期障害やEDの改善のためにテストステロンという男性ホルモンを補充する治療法があります。日本では一般的に注射による補充療法がおこなわれますが、海外には内服薬による補充療法もあります。

個人輸入によって内服薬の投与を長期間ずっと行った場合、体内でテストステロンを産生する精巣が委縮し、やがては無精子症になることもあります。

ネット上には、販売を目的とした架空の体験談も多いですが、作用の裏には必ず副作用があるのが医薬品。効能だけでなく、副作用もきちんと調べて、危険なものには手を出さないよう注意しましょう!

(書いた人・考務店)