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クートンブログ

日常のヒントをあなたに - 株式会社クートン

どうしてこんなに台風が多いの?日本が秋に台風が多い理由

学びと気づき

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日本を縦断した台風が、堤防を決壊させ、様々な被害をもたらしたのも記憶に新しいところ。9月・10月はかねてより台風が多い印象がありますが、そもそもどうしてこの時期に台風が多いのでしょうか? 1年12カ月、別の時期に台風が来ても良いのに…。

台風は一年中発生しているらしい!

調べてみると、日本では台風=秋というイメージがあるけれど、実は台風は一年を通じていつでも発生しているそう。台風とは北西太平洋や南シナ海あたりに存在する熱帯低気圧のなかで、中心風速が17.2メートル/秒以上の規模のものを台風と呼ぶそう。

ちなみに、台風という名前の由来は諸説あり、じつはハッキリとわかっていないそうだが、以下のような説があるようです。

  • ギリシア神話に登場する巨大なモンスター・テュポンに由来説。
  • ペルシア語で嵐を意味する「tufan」が登用に伝わった際、颱風と転じた説。
  • 中国広東省で激しい風のことをタイフンと呼ぶものが西洋に伝わり、ギリシア神話影響からtyphoonと書くようになり、それが登用に伝わったとする説。
  • 沖縄の久米村の気象学者・蔡温が造ったという説。

ネーミング同様、台風の発生メカニズムについても実ははっきりとしたことはわかっておらず、現在では「偏東風波動説」が注目されているそう。

台風の発生メカニズムの注目論、偏東風波動説って?

なんでも、地球の南北両半球の緯度30度付近には、赤道近辺で上昇した上空へ上昇・滞留した空気が下降するポイントがあるそうです。これを亜熱帯高圧帯とよび、年間を通じてその近辺は高気圧になります。この亜熱帯高圧帯の高気圧が赤道方面に向けて東風を吹かせるのが偏東風。

その偏東風にコリオリの力が加わり、周囲の水蒸気を巻き込みながら上昇。上昇した水蒸気は、上空に上がると冷やされて雲になります。

発生した雲は回転を加速させ、加速した結果、さらに上昇気流で水蒸気を吸い込み、さらに雲を増やし、加速…と。繰り返し成長していった結果が台風である、という説だといいます。

日本で秋に台風が多いのは、低気圧の影響!

先ほども説明したように、台風は1年中発生しているのですが、冬~春は東の風に乗って赤道付近からフィリピン方面へと移動していくことが多いそう。夏は太平洋低気圧が日本列島を覆うように存在するため、日本への台風は沖縄や九州を抜けて中国方面へ向かいます。

対し、秋になると日本列島を覆っていた太平洋低気圧の勢力が弱まるようになります。そうすると、台風は低気圧の縁に沿って北上するようになり、低気圧の縁がたまたま日本列島を縦断するようにある場合、日本列島を北上しながら進むというわけ。こうした気圧配置の日が秋には多く、これが秋に台風が多いと感じる理由です。

嫌なことばかりではない! 台風が与える自然へのメリット

洪水等で生活には深刻な被害を与える台風ですが、自然界では台風が来ることによるメリットもあります、。たとえば、海温上昇によるサンゴ死滅の回避。台風は通過するとき海水をかき回すことで、海底付近の冷たい海水と温かい海水が撹拌され、サンゴが生息しやすい適温を生み出す効果があります。

また、赤道付近の温かい熱を運んでいるのも台風の役割のひとつ。温められた海水や空気を運ぶことで、赤道から離れた地域は温かい気候の元、過ごすことができるのです。その他、台風の降雨は水源確保の面でも重要です

台風による被害は大きく、長引く雨はうっとおしく感じるものですが、地球全体で見ると台風は重要なエネルギーの循環のひとつ。そう思うと、見方も変わってきますね。

(書いた人:考務店)