「ちょっと小腹が空いたけど、外のコンビニに買いに行く時間はない」「作業が一息ついたのでリフレッシュしたい」という職場の需要を受けたサービスが最近人気を集めています。
特徴的なのが自販機や対人式ではなく「専用箱に小銭を入れて、商品を購入する」無人販売サービスなこと。
お菓子やアイスクリームの無人販売サービス「オフィスグリコ」が2013年度に初めて黒字化したというニュースが耳に新しいですが、他企業ではどのような置き商品を取り扱っているのか調べてみました。
オフィスの無人販売サービス
オフィスグリコ
社内にあるオフィスグリコで自社商品を見つけるの巻。 pic.twitter.com/55H1xA1N35
— パインアメの【パイン株式会社】(公式) (@pain_ame) 2014, 4月 11
今朝出社したら、コピー機の脇に『オフィスグリコ』コーナーができてました。残業で小腹が空いた時にありがたい~! 今週もがんばります!\(^o^)/ pic.twitter.com/RzRiXpbOHo
— Yahoo!地図 (@YahoojpMap) 2014, 1月 20
オフィスグリコはB5サイズの専用ボックス(リフレッシュボックス)に約10種類(全24個)のお菓子が入っており、1個100円を入れてお菓子を購入する無人販売サービスです。富山の置き薬や無人野菜販売からヒントを得たオフィスグリコは1999年からサービスを開始、2013年に初めて黒字化しました。
お菓子1個150円のプレミアムボックスや、導入先の人数によってはアイスクリームや飲み物も取り扱っています。3回の訪問で全ての商品が入れ替わる仕組みになっており、季節や利用者のニーズに合わせたお菓子が購入できます。
現在は東京や名古屋、関西、福岡の一部地域で利用できますが、今後は北日本にもサービスを展開する予定です。
オフィスファミマ
会社にこんなの増えてた。オフィスファミマ pic.twitter.com/QIY9h5lIXO
— おくむら むくお (@a_okum) 2014, 3月 5
オフィスファミマは、ファミリーマートの商品を職場で購入できるサービスで、2013年8月からスタートしています。
ファミマの店舗や自販機コンビニ(ASD)の設置が難しい職場でも、気軽にファミマの商品が手に入るのがメリットです。オフィスビル以外にも駅構内や病院内でも度々見かけます。
ファミリーマートコレクションを中心としたお菓子やカップ麺など、約25種類の商品を提供。値段は1つ100円~200円前後で、商品に貼ってあるシールで値段を確認します。レジ式ではないのでTポイントは貯まりません。
オフィスおかん
コイニーのオフィスには「オフィスおかん」さん専用のCoineyがある。
( ´•౪•`)<オカーン! pic.twitter.com/PeZzcpsTfE
— Coiney Inc コイニー (@CoineyInc) 2014, 6月 9
オフィスおかん初試食。 pic.twitter.com/6PBJmi1rep
— 大前 創希 (@enzosan) 2014, 4月 30
オフィスおかんはお菓子ではなく「食事」がメインです。設置した冷蔵庫や専用ボックスには惣菜、ご飯、スープなどの商品が入っています。
お腹が空いた時に食べたい商品をレンジで1~3分温めるか、そのまま食べて、食べた分だけ料金を入れる仕組みになっています。商品は独自基準をクリアした無添加、化学調味料不使用なので、健康的で安心して食べられます。
利用状況に応じて週数回~月1回、スタッフが不足した商品を補充。利用者のニーズを汲み取りながら、商品ラインナップを組んでくれます。初期導入コストは0円で、従来の社食よりも低コストで導入できるのが人気の秘密です。
ちなみにオフィスおかんは有機野菜の食材宅配サービスを展開するOisix(おいしっくす)が資本・業務提携を行なっています。
ネスカフェアンバサダー
ネスレ日本が展開するネスカフェアンバサダーは、通常9,800円するコーヒーマシンを無償で貸し出して、1杯あたり20円の格安でコーヒーを提供するサービスです。
コーヒーパックの調達や代金回収はネスレ日本のスタッフではなく、コーヒーマシンを設置したオフィスの社員=アンバサダー(大使)にまかせているのが特徴的です。
オフィス以外にも病院や美容院、地域の子供会など人が集まる所でも利用がOKで、5人以下の職場や在宅で仕事をしている人でも気軽に使えるようになっています。
OFFICE DE YASAI(オフィスでヤサイ)
OFFICE DE YASAIは職場に週1回、野菜が入ったパックやフルーツなどをお届け。農薬・化学肥料を抑えて栽培された野菜は生産者から直送するので、安全性と新鮮さが魅力的です。
専用の冷蔵庫から商品を取り出して料金を支払います。商品は値段はハンディサイズの1パック100~300円で、何かと不足しがちな野菜や果物を気軽に食べられるのがメリットです。
2014年4月に正式にサービスが開始されたOFFICE DE YASAI(オフィスでヤサイ)は、首都圏で約120社が利用しており、年内に1000ヶ所の展開を目標にしています。
最後に
無人販売サービスが増えた理由は様々にありますが「残業時間が多い会社が増えた」ことも大きく関係しているようです。
以前は社員食堂の充実をアピールする企業が話題に上がっていましたが、今後は低リスク省スペースで社員の健康とお腹を充実させるサービスに注目が集まりそうな予感です。
(書いた人:昼時かをる)
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