「普段自分が使っている商品を紹介したい」「オークション用の写真を撮りたい」など、物を見せる写真を撮る機会は多々あります。特に商品を売りたい場合、綺麗で見栄えのする写真があれば、他との差別化が図れますよね。
商品写真の良し悪しを大きく左右するのが「商品の撮り方」です。
実際に私がやっている「写真のプロには及ばないけど、素人写真としては良い感じに見える」写真撮影のコツを紹介します。
商品撮影のコツ
▲普通に撮ってみた。
商品モデル……『侵略!?イカ娘』の黒イカ娘
写真撮影器具……HTC J ISW13HT(2012年夏購入のAndroidスマートフォン、有効画素数は約800万画素)
白背景にするだけで変わる
自宅で商品写真を撮る場合、背景がゴチャゴチャしていると不要な情報が目についてしまい「商品だけを見せる」のが難しくなります。
どの商品にも応用できて、一番すっきりと見せられるのが白背景です。白背景の作り方は色々ありますが、私の場合は「椅子+白い布」で作っています。
作り方はパイプ椅子に布をかけるだけ。使用する布は白ければ何でも構わないのですが、シワが入りやすい布だと、真っ白な白背景を作りにくいです。
私はシワになりにくく、やや肉厚で光沢感があるポリエステルレーヨンを使っています。他にポリエステルツイルもシワになりにくい生地です。
商品に応じて小物を使い分ける
「白背景だと見た目が寂しい」という時は、小物と合わせてみると画面が華やかになります。
女性向けの商品撮影で良く使われる小物の例を挙げてみます。
- レースマット
- ウッドパネル
- 木や藤の器
- 観賞用植物の葉
- コサージュや造花
- パールネックレス
- 綺麗めのアクセサリー
基本的に添え物なので、高価な小物を用意する必要はなく、手持ちにあるものや100円ショップで買える安いもので充分です。商品の持つイメージと合うものを選んでいくと、小物と商品のチグハグ感を軽減できます。
自分の「体」も結構使える
私が商品撮影で良く使うパーツが「手」です。
見ている人に、商品の大体の大きさを分かってもらうのに役立ちます。
全くもってモデルのような綺麗な手ではないのですが、体験談や商品レビューを書く時に、実際に使っている感じをアピールできるので、相手に安心感を与えられるのでは?と思っています。
ただし女性向けの商品に骨ばってゴツイ男性の手を使うと逆効果なので、使う時は
配色に気を配る
商品を引き立たせたい時には「反対色」の背景や小物を使います。
反対色とは色相関(カラーサイクル)で正反対に位置する色のことで、補色や対照色とも言われます。
逆に商品と同じ色や似た色を使ってしまうと、没個性的になってしまうので、全体のバランスを見ながら色を組み合わせる必要があります。
明るさの調整はPhotoshopなどに頼る
商品がイマイチ映えない原因の一つには、部屋や照明の明るさが関係します。
写真をパソコンのディスプレイで見た時に、商品があまりに暗くてどんよりした雰囲気があれば、画像加工ソフトを使って、わざとらしくならない程度に明るさを調整します。
私はPhotoshopの「レベル補正」や「明るさ・コントラスト」を使って加工していますが、無料で使えるフリーソフトでも明るさ調整ができるものが数多くあります。
プロのようなライティング技術や照明があれば、それに越したことはないのですが、なかなか難しいので、とりあえず「反射しない程度の明るさを保って、商品にピントを合わせて撮る」ことを意識してやっています。
アプリやソフトの画像加工・飾り枠を使ってみる
「写真に華やかさを出したい」という時に使ってみると良いのが、画像加工・飾り枠です。
イラスト作成ソフトを使ってイチから手作りするのもありですが「画像加工 飾り枠 デザイン枠」などで検索してみると、無料のアプリやソフトが簡単に見付かります。
ちなみに上の写真加工は、蜷川実花の世界観を実現したカメラアプリ「cameran(カメラン)」で行なってみました。カメラアプリには明るさ調整機能がある場合も多いので、ちょっとした加工であれば手間なくできてしまいます。
ハンドメイドの通販・販売サイトを見てみる
▲minne(ミンネ) - 手作り作品の通販・販売サイト
「商品が全然魅力的に見えないけど、どうすればマシになるのか分からない」という時に参考になるのが、手作り作品の通販や販売しているサイトです。
非常に作品数が多く、人気の商品になればなるほど写真の撮り方が上手いものが多くなっているので、自分の商品写真に何が欠けているのか見えてきます。
「ガッチガチのプロっぽい感じではなく、人っぽさを感じる商品写真を撮りたい」という時に、ちょっと覗いてみると参考になる部分が多いと思います。
(書いた人:昼時かをる)
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