今でこそ、会社の代表者として事業をやっている身ですが、私は元々、引きこもりニートだったので、外に出たくもなければ、お金もありませんでした。外出が嫌いでお金がない、つまり私の人生と旅行は無縁でした。
しかし、事業をはじめてから少しずつ性格も変わり、外の世界が見たいと思うようになりました。昨年、私は30歳の誕生日にはじめて海外旅行に行きました。一人で飛行機に乗るのも初めてだったのですが、パスポートを取ってマレーシアに行ってきました。
その後、これまで3ヶ国を旅行したのですが、どの国も衝撃を受けるばかりです。
海外に行くと価値観が変わるとよく言われますが、私が海外に行って気づいたことを3つほど、ご紹介したいと思います。
素直に感じたことを、本音で書きます。
仕事はサボるのが当たり前である
(マレーシアでもLINEは人気)
まず、一番衝撃を受けたのは、「みんな生き方が適当すぎる」ことです。特に東南アジアに行くと、仕事はサボるのが当たり前で、マジメに働いている人はほとんどいませんでした。
例えば、百貨店のフードコートに行くと、店員がフードコートの席に座って寝てたりします。かろうじてレジにいる店員も、お喋りをしながら客が来るのを待っている状況です。私がジュースを買いに行くと、めんどくさそうにレジを打ち、ジュースを私に渡してすぐ、談笑再開です。。。
アパレルの店に行っても同じです。大抵、店員はスマホでLINEをやっているか、ゲームをしながらお菓子を食べてます。お菓子をつまんで、スマホゲームをやりながら、客が来るのを待っているという店が非常に多かったです。
このような光景は、日本では考えられませんよね。もし日本のコンビニで、店員がレジでお菓子を食べながらスマホを弄ってたら、即クビでしょう。
しかし、私が足を運んだ国では、これがスタンダードな働き方でした。
また、昼間から路上で寝ている人もたくさんいます。この人達は一日何をしながら過ごしているんだろう、たぶんやることないんだろうな。。。という人たちがたくさんいます。トラックの荷台に一日中座ってるおじさんとか。。
これも日本ではありえないことですが、海外ではそういった光景を当たり前のように見かけます。
ぜんぶ自己責任でやれ
(ベトナム ホーチミンの中国人街)
私は英語が全く話せないので、海外に行くと宇宙人扱いです。(ちなみに3ヶ国とも一人で行ってます)
日本とは文化が違うので、わからないことも多いのですが、海外の人たちは助けを求めても応じてくれません。(誰に対してでも陽気に話しかけてくれる文化はあるのですが。)
例えば、マレーシアでホテル滞在中に、ホテルのドアのカギが故障したことがありました。私は「カギが壊れた」ことをフロントで伝えたのですが、何度言ってもなかなかフロントの人が部屋まで一緒に来てくれず、、、私は結局、部屋とフロントを4往復しました。
ニューヨークの地下鉄で上手く改札を通れなかったこともあります。切符を通したは良いものの、ゲートを上手く通過できなかったので、「切符を通したのにゲートを通れなかった」と駅員に言いに行きました。しかしここでも、駅員は何か言っていたのですが、私は英語が理解できなかったので、何度も駅員に助けを求めました。
ニューヨークの地下鉄では、改札が通れなかった時は、エマージェンシーゲート(非常口)から勝手に駅のホームに入っても良いです。(改札が意味をなしていないから、駅のホームや地下鉄の車内にホームレスがたくさんいたりする)
しかし、何度助けを求めても、窓口から出てきて手取り足取り教えるなんてことはありません。めんどくさがりというか、「お前が改札を通れないなんて知ったこっちゃない、勝手にしろ」って感じです。
おそらく、日本の場合は違うと思います。ホテルのカギが故障していると伝えれば、すぐにスタッフが一緒に部屋まで付いてきてくれるでしょう。駅の改札についても、わからなければすぐに改札の通り方を、手取り足取り教えてくれるでしょう。日本では、日常の何気ないところでも、誰もが「おもてなし」の心をもっています。
しかし、海外ではそういったことがありません。
日本では当たり前の信号待ちも、海外では無視するのが当たり前です。信号を無視して、自動車がガンガン走っている合間を縫って横断歩道を渡ったり、信号無視で自転車で道路のど真ん中を走るおじさんもいました。
「中国で、車にひかれた人がいるのに通行人が無視する映像」みたいなのをネットで見たことがあります。当時はネタだと思ったのですが、今考えると、海外では十分考えられる話だなと思います。
他人に対して干渉しすぎないというか、やるもやらないも、死ぬも生きるも全部自己責任でやれ。という感じです。良い意味で言うと「多様性が認められる文化」なんですよね。海外に行くと、白人と黒人と中国人系の人たちが友達同士で一緒に談笑している光景もよく見かけます。いろいろな人種が混在して生活しているからこそ、自然と他人に干渉しない文化が確立されているのかなと思いました。
多様性を認められる分、誰も助けてくれないというか、ぜんぶ自己責任でやれ。
海外ではこれが当たり前なのです。
一方、日本では皆が同じでありたがり、助け合いを美とし、責任を取りたくないから主張しない。
海外とは真逆だと思いませんか?
太っている人が多い
(NYセントラルパーク キレイだけど夜道は危険)
海外に行くと、いわゆる「デブ」が多いです。
日本では皆がダイエットをしてスリム体型を維持しようとしているし、スポーツジムも流行ってます。
しかし、私が行ったマレーシア、ベトナム、NYは、いずれもスポーツジムは閑散としていて、流行っている雰囲気はありませんでした。
NYのセントラルパークには、走っている人がたくさんいました。でも、生クリームがたっぷり乗った、スターバックスのフラペチーノのベンティ(特大サイズ)を片手に走っている人もいます。私は決して外国人を見下しているつもりはないのですが、この人達はバカなんじゃないかと本気で思いました。
また、世界最大の都市であるニューヨークでは、タイムズスクエアなどの都心に行くと、モデル体型で美人のOLさんや、鍛えた身体に高級そうなスーツをパリっと着こなしたイケメン金融マンみたいな、いわゆる「勝ち組」の人達が集まっているのに、少し都心から離れると、ボロボロの服を来たデブばかりだったというのも印象的でした。
NYではとにかく、所得格差を感じたことを覚えています。
私の住む大阪は東京の縮図であり、東京はNYの縮図であり、NYは世界の縮図なのだろうなと、そう思いました。
日本はとてつもなく特殊な国
こうやって見てみると、世界って本当に変わっているなと思います。しかし、私が3ヶ国を見て気づいたことは、「むしろこれがグローバルスタンダードであり、逆に日本が特殊な国である」ということです。
- 仕事はサボって適当にこなすのが当たり前
- 他人に干渉せず自己責任で自由に生きる
- 健康とか、先のことは気にしない
まさに「フリーダム」という言葉がふさわしい。
日本の「食・インフラ・安全」は素晴らしいの一言です。これは日本人の勤勉さによって成り立っています。一方で、海外は食もインフラも安全も十分とは言えません。しかしその分、自己責任によって与えられる「自由」があります。
まだたった3ヶ国しか見ていない私ですが、海外をこの目で見て、世間や周りの目線は気にせず、もっと自由に生きていいんだなと感じました。
(書いた人:川原裕也)
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