Grasphy(グラスフィー)は英文を入れると色や( )で主語や動詞などの英文構造を解析してくれたり、マウスオーバーで単語の意味を教えてくれたりする英文読解支援サービスです。
Google翻訳やエキサイト翻訳のような英文和訳ではなく、英文構造を解析してくれるので「英文を読んでも、どれが主語で動詞で、目的語なのか分からん」と英語を投げ出している中学生、高校生や、「翻訳ソフトに頼らず、ある程度自分の力で書いてある内容が分かるようになりたい」という英語勉強中の人におすすめします。
Grasphy(グラスフィー)の使い方
英語で書かれた「WebページのURL」または「英文のテキスト」を入力してEnterキーを押します。
分からない単語があれば、マウスを重ねる(マウスオーバーする)と、自動的に辞書の検索結果が表示してくれます。
主語、動詞、目的語句、前置詞語句はそれぞれ色付き()でくくってくれます。
実際に使ってみた
Grasphyを使うとどうなるのか、イギリスの代表的なコメディグループモンティ・パイソンの有名なスケッチ「死んだオウム(Dead Parrot)」で実際に試してみました。脚本はこちらDead Parrot - Monty Python Scripts
▲原文
"plumage"や"cuttle""stone‐dead"など分からない単語が多々あります。英語ばかりで正直、読みにくい……。
▲自動翻訳
自動翻訳すると、何となく意味は分かるのですが「完全に正しい翻訳」までは言えません。
▲Grasphy(グラスフィー)使用
たまにURLを入力しても翻訳してくれなかったり、動かなくなったりすることもあるので、上手くいかない場合は何回か試してみると良いです。
Grasphy(グラスフィー)を使うと英文中の何が動詞で目的語句なのか、英文を読み解くのに必要な要素が視覚的に理解できます。
ただし"'E's resting"(=He's)や"restin'"(=resting)など、やや特殊な省略形には上手く対応していないようです。
また"stone‐dead(完全に死んだ)"というような言い回しまでの翻訳はできませんでしたが、分からない単語は「ドラッグ→右クリック→Googleで「○○○」を検索」をすれば、より正確な翻訳が可能です。「簡単な翻訳はGrasphyの辞書機能、もっと正確性を求めたい時はアルクの英辞郎などの翻訳サービス」というように使い分けると更に深い英語理解に役立ちます。
最後に
Grasphy(グラスフィー)は「英語の長文を読まなくてはいけないけど、途中で何が動詞で名詞なのか分からなくなる」という時に、役立つ英文読解支援サービスです。
英文構造を把握しながら、自分自身で和訳していくので、機械翻訳に頼るよりも「英語を読んで理解する力」が身に付き、正確性の高い和訳が可能になるので、専門用語が多いニュース記事や論文を読む時にも、便利に活用できるのではないでしょうか。
(書いた人:昼時かをる)
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