11月も過ぎてくると、忘年会、お疲れ飲み会、新年会、送別会など、お酒を飲む機会が格段に増えてきます。
「お酒に弱いので、色々と飲みたいのにすぐに酔ってしまう」「ついつい飲み過ぎてしまう」という人向けに、お酒に酔いにくくする方法を紹介します。
友達が酔ってしまった時の対処法まとめ。
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空腹はNG!先に何か食べておく
飲み会が「食べ飲み放題」になると、なるべく元を取ろうと空腹の状態で参加したくなります。
ただし飲み会で最初に口にするものが「まずはビール」というような場合は要注意です。
空腹状態でアルコールを摂取すると、胃腸への負担が増加したり、アルコールの吸収率が上がったりと、酔いが早く回りやすく、身体への影響を受けやすくなります。
胃腸への負担軽減と、アルコールの吸収速度を遅くする目的で、飲み会に参加する前に何か軽く食べておくと良いです。
各お酒のアルコール度数を知っておく
飲み放題やお酒をメインに扱っているお店に行くと、メニューに様々なお酒の名前が挙げられていますが、それぞれアルコール度数は異なります。
「割らずに飲む」お酒の平均的なアルコール度数は以下の通り。
ビール……4~6度
梅酒……8~15度
日本酒……15~16度
ワイン……10~15度
シャンパン……10~12度
杏露酒(あんず酒)……14度
焼酎……25度
ウイスキー……38~42度
ブランデー……38~42度
当たり前の話ですが「アルコール度数の高いお酒=酔いやすくなるお酒」です。
同じ量飲むとしても、アルコール度数が高ければ高くなるほど、悪酔いもしやすくなります。
なるべく酔いたくないのであれば、アルコール度数の低いお酒を少量ずつ飲むようにします。
また「お酒はちゃんぽん(複数種類のお酒を飲むこと)すると酔いやすい」と言われますが、これは味が違うお酒を「あれもこれも」と飲むことで、つい飲み過ぎてしまうことが原因に挙げられます。悪酔いを防ぎたい時は「今日はビールしか飲まない」と決めることで、そればかりで飽きてしまって、お酒の量を抑えられるかもしれません。
「甘くて口当たりが良い」お酒は飲みやすく、自分が思っている以上にたくさん飲んでしまうことも多いので注意が必要です。
アルコール度数の低いお酒とは?
アルコール度数の低いお酒(カクテル含む)は、フルーツジュースやソーダなどお酒以外の割合が多かったり、アルコール度数の低いお酒がベースになっていたりするものです。
基本的にロンググラスで提供されるカクテルのアルコール度数は低いまたは普通くらい。「ストレート→ロック→お湯割り→ソーダorジュース割り」の順にアルコール度数は低くなります。
ちなみにお店で提供される焼酎(+果汁入り)を炭酸で割った「チューハイ」「サワー」のアルコール度数は3~4度くらい
ただし「炭酸入りだとアルコールの吸収が早まる」とも言われるので、できれば「○○ソーダ」「○○サワー」系は避けた方が良いです。
【アルコール度数低めのカクテル】
●ルジェ クレーム ド ペシェ……ペシェはフランス語で桃のこと。まろやかな甘さのリキュール。アルコール度数は約15度
ファジー・ネーブル(ルジェ クレーム ド ペシェ&オレンジジュース)
ピーチフィズ(ルジェ クレーム ド ペシェ&レモンジュース&グレナディン・シロップ&ソーダ)
●カルーア……コーヒーのリキュール。アルコール度数は約20度
カルーアミルク
カルーア・ウーロン
カルーア・ソーダ
カルーア・オレンジ
●クレーム ド カシス……黒すぐり(カシス)を原料とした甘味の強いリキュール。アルコール度数は約20度
カシス・ティー
カシス・ミルク
カシス・オレンジ
カシス・ソーダ
カシス・ウーロン
●マリブ……ココナッツのリキュール。アルコール度数は21~24度
マリブコーラ
マリブパイン
マリブミルク
マリブオレンジ
●カンパリ……やや苦味があるビター系のリキュール。アルコール度数は約25度
カンパリ・ソーダ
カンパリグレープフルーツ
カンパリオレンジ
スプモーニ(カンパリ&トニックウォーター&グレープフルーツジュース)
●シャンパン
ミモザ(シャンパン&オレンジジュース)
●ビール
シャンディガフ(ビール&ジンジャーエール)
●白ワイン
スプリッツァー(白ワイン&ソーダ)
アルコール度数が高めのカクテル
ショートグラスになるとアルコール度数の高いお酒同士の組み合わせが多くなります。
またジン、ウオッカ、ラム、テキーラなどの蒸留酒を使ったカクテルになると、格段にアルコール度数が上がるので注意が必要です。
お酒になるべく酔いたくない場合は、トニックウォーター(○○○トニック)やジュースベースのカクテルを選ぶと良いです。
●ジン
ジントニック(ジン&トニックウォーター)
ギムレット(ジン&ベルガモット)
マティーニ()
オレンジブロッサム(ジン&オレンジジュース)
●ウオッカ
モスコミュール(ウオッカ&ジンジャーエール&レモンジュース)
ソルティドッグ(ウオッカ&グレープフルーツジュース&塩)
ブラッディ・メアリー(ウオッカ&トマトジュース)
スクリュードライバー(ウオッカ&オレンジジュース)
●ラム
ダイキリ(ラム&ライムジュース)
モヒート(ラム&ソーダ&ライム&ミント)
●テキーラ
マルガリータ(テキーラ&ホワイト・キュラソー&レモンジュース)
●ウイスキー
アル・カポネ(アマレット&ウイスキー&ライムジュース&クランベリーリキュール)
マンハッタン(ベルモット&ウイスキー&アロマチック・ビターズ)
「薄めに」「割物を多く」でオーダーする
飲食店で提供されるカクテルやサワーは注文を受けた後に、例えばサワーだと「グラス1杯はサワー用原液2割+炭酸8割」のように店員さんがお店の指示通りに作るので、注文時に「ウーロンハイ1つ。烏龍茶多めでお願いします」など1杯におけるお酒の割合を減らしてもらえると、ある程度のアルコール度数の調整が可能です。
「薄めでお願いします」が言いにくい場合は、氷入りのお酒を頼んで氷が溶けてから飲むなどの対策を取ります。
チェイサー飲みを心がける
チェイサーとは、強いお酒を飲んだ後、続けて口直しに飲む水や軽いお酒のこと。
「酒、酒、酒、酒……」と続けて飲むよりも、適度に「酒、お冷、酒、烏龍茶」とノンアルコール飲料を挟むことで、アルコールの大量摂取を防ぎ、お酒を飲む量をコントロールできます。
雰囲気的に水を頼みにくい場合は、烏龍茶やフルーツジュースを頼んで「これはお酒です」感を出しておけばOKです。最近はアルハラが良く言われるようになったので、途中でソフトドリンクを挟むくらいで何か言ってくる人も減ってきています。
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食べ物を積極的に食べる
「飲み会でひたすらお酒を飲む」という飲み方は、飲み過ぎだけではなく、身体を壊す危険性も高まるので「食事を取りながらお酒を飲む」を意識します。
お酒はカロリーと糖分が多いので、おつまみとしては「高タンパク、低カロリー」が好ましいです。
またアルコールを分解する為にビタミンB1やビタミンCなどのビタミンが大量消費されてしまうので、それらを補うような食品を取ると良いです。ビタミンB1が多い食品は豚肉(焼き豚、ハム、ベーコンなど)やうなぎ、玄米、レバー、大豆製品など。ビタミンCは果物、野菜、お茶に多いです。
喉を乾かせて飲み物(お酒)が欲しくなる「塩気の強いもの」や、肝臓に負担をかける「脂っこいもの」は、なるべく避けます。
「コース料理+飲み放題」の飲み会でも、単品注文が可能であれば何か追加で頼んでおくと安心です。
自分の酔いの状態を見極める
お酒を飲んだ後の「酔いの状態」は6段階に分類されます。
人によって酔った時の状態は異なりますが、楽しくお酒が飲めるのは「ほろ酔い期」くらいまでなので、それ以上の症状が出始めた時は、お酒を飲むのを止めます。
酔っていると自己判断ができない時も多いので、事前に「同じことを繰り返し話し始めたら、お酒を取り上げて欲しい」など、周りへの協力を求めておくと安心です。
【爽快期】
さわやかな気分になる、皮膚が赤くなる、陽気になる、判断力が少しにぶる
【ほろ酔い期】
手の動きが活発になる、抑制がとれる(理性が失われる)、体温が上がる、脈が速くなる
【酩酊初期】
気が大きくなる、大声でがなりたてる、怒りっぽくなる、立てばふらつく
【酩酊期】
千鳥足になる、何度も同じことをしゃべる、呼吸が速くなる、吐き気・おう吐がおこる
【泥酔期】
まともに立てない、意識がはっきりしない、言語がめちゃめちゃになる
【昏睡期】
揺り動かしても置きない、大小便が垂れ流しになる、呼吸はゆっくりと浅くなる
飲み会での悪酔いや二日酔いを未然に防ぐ為には「お酒を意識して飲む」ことが大切です。
自分が「大丈夫だろう」と思う手前くらいで止めておくことが、お酒での失敗を減らせます。
友達が酔ってしまった時の対処法まとめ。
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(書いた人:昼時かをる)