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なぜ部屋が散らかってしまうのか?環境を変えれば片付けをする必要すらなくなってしまう話

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掃除しても掃除しても、なぜか部屋が散らかってしまう。そのうち掃除すらやる気がなくなる。
そんな経験はないでしょうか?

なぜ、キレイにしてもすぐ部屋が散らかってしまうのか?
もしかすると、その原因は「部屋の環境」にあるのかもしれません。

部屋の環境を変えよう

部屋が散らかってしまうのは「散らかりやすい部屋になっている」ことが原因です。「散らかりにくい部屋」に環境を変えることで、自然とキレイな部屋を保つことができるようになります。

散らかりにくい部屋を作るには「衣・食・住」の3つに注目します。

■衣
洗濯機までの道に物を置かない。洗濯機(洗う)、ベランダ(干す)、タンス(収納する)と言ったそれぞれの場所の移動距離を短くするか、移動しやすいように導線を作る。

■食
シンクの横のスペースに食器を置かないこと。シンク横にスペースを作るだけで、自然と洗い物が溜まらなくなる。

■住
家具を掃除しやすい位置に置く。例えばベッドの長辺を壁につけると、そこにホコリが溜まってしまう。ベッドの短辺部分を壁につけるようにするだけで、掃除しやすいスペースが確保できる。また、掃除機は置き場所を決め、その周りをキレイにするだけで「掃除しよう!」という気になれる。

共通するポイントは、部屋に「流れとなる道」を作ることです。
掃除の道が通っていない部屋は、いくら片付いていてもその状態を維持するのに大きな労力がかかります

空間は金なり

良い環境を保つためには、部屋に流れを作る必要があります。そのためには、部屋の中に「空間」を作ることが大切です。

例えば、コンビニでものを買うと高いので、スーパーでセールをしている時に買いだめをする人は多いと思います。しかし、買いだめをすると、その分買ったものを部屋に置いておかなくてはなりません。結果的に、それが部屋の空間を支配し、散らかりの原因になってしまうのです。

コンビニで商品を買うと確かに高いのですが、その分は「倉庫代」だと割り切って、買い溜めをせずに必要最小限のものをこまめに買う方が、キレイな部屋を保ちやすいです。

また、空間を活用するためには「上」の活用も効果的です。棚を活用することで、買ったものを積み上げて整理することができます。これによって省スペース化が実現できるので、部屋の空間を損なうことなく物を置いておけます。

感想

最近は、片付け術や断捨離本が流行っていると思います。しかし、この本は片付けの方法ではなく「部屋のつくり方」を考えることで、散らかりにくく整理しやすい環境を作ることを目的とした本です。

ゴミが溜まった状態のゴミ箱をそのまま放置しておくと、どんどん溢れかえってその周りまで汚くなってしまうというのは、良くある話です。買い溜めは一見お得に見えますが、それが部屋の「空間」を閉ざしてしまいます。

例えば、部屋の隅にケース買いしたペットボトルを積み上げて、置いておくとします。そういった閉ざされた空間にはゴミやホコリが溜まりやすく、また掃除機をかけにくいです。結局、部屋の隅に整理して置いていたつもりでも、そこから部屋が散らかりはじめ、いつの間にか部屋全体が散らかってしまうというわけです。

本書にも書かれているとおり、環境は人の行動を支配します
それを逆手に取って「行動しやすい環境を作る」ことは、かなり効果があります。

例えば、勉強中についマンガを読んでしまう場合、そのマンガを目につかない遠い場所に置く。逆に、買った本が積ん読状態で放置されているなら、机の真ん前に置いて、すぐ手に取れるようにする。

断ち切りたい習慣は、その行動を起こすために労力がかかるような環境をつくり(遠ざける)、身につけたい習慣は、その行動を起こすための労力を軽減するような環境をつくります。掃除機は部屋の奥にしまうよりも部屋の中心に置いた方が良いし、歩いて30分かかるジムよりも、徒歩5分で通えるジムを選ぶほうが習慣付きやすいということです。

著者は「部屋を考える会」となっているのですが、実はこの著者は「もしドラ」で有名な岩崎夏海さんが書いた本だと後から知りました。

参照:部屋を考える会(ヘヤカツドットコム)

(書いた人:川原裕也

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