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気になる汚れは「お湯」で解決!種類×温度別の使い分けで劇的に綺麗にする方法

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「この汚れ、どれだけ洗剤や掃除用品使っても全然落ちない……」という場合、使う水の温度に気を配っているでしょうか。

実は大半の汚れは「水」ではなく「お湯」の方が綺麗に落とせるのです。
お湯を使った汚れ落とし方法を、汚れの種類ごとに紹介します。

油性

油の融点(固まっている物質が溶ける温度)は、約40~60度なので、お湯の温度が高ければ高くなるほど、油の粘性が弱くなり、汚れ落としが簡単になります。

フライパン、換気扇の油汚れ

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余分な油は布やキッチンペーパーで拭き取った後、お湯をかけます。お湯の温度は50度以上が目安です。

熱によって変性した「変性油」になると、汚れが非常に落としにくくなるので、界面活性剤やアルカリ剤、溶剤など専用の洗剤を使うことをおすすめします。

皮脂

皮脂汚れも油汚れの一つなので、水よりもお湯の方が汚れ落ちが良いです。

お風呂場の湯あか

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湯あかは皮脂や角質の老廃物や石鹸、ほこりなどが集まってできた汚れのこと。

湯あかの汚れ防止&落としに効果的なのが「浴室に入った時と出る時に、壁にお湯をかける」こと。
浴室の壁全てにお湯をかける必要はなく、髪や身体を洗っている時に、泡が飛び散る範囲だけでOKです。

またお湯をかけた後に、冷水をかけて、水切りのスクイジーを使えば、湯あか汚れを落とすだけではなく、カビの繁殖が防止できます

お風呂に入る前に浴室を温めておくことは、冬場のヒートショックの防止にもなるので、積極的に取り入れてみて下さい。

ヒートショックに関しては、こちらの記事で詳しく説明しています。
冬場のお風呂に注意!ヒートショックと入浴中の突然死を防ぐ7つのポイント

洋服のエリ・ソデなどの汚れ

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皮脂や汗で汚れやすい洋服のエリ・ソデ部分の汚れは、台所洗剤やアルカリ剤の石鹸を使ってもみ洗いした後、約40度のお湯ですすぐと汚れ落ちが良いです。

また全体的に黄ばみが目立つ場合は、約40度のお湯15Lと酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)大さじ1を良く混ぜたものに20分以上(数時間~一晩でもOK)漬け置きすると、真っ白な状態に戻ります。後は他の洗濯物と一緒に洗濯機を回します。

洗顔

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顔についた汗や埃などの汚れを落とす程度であれば、お湯だけで充分に汚れは落ちます。

35度前後のぬるま湯を手に溜めて、お湯を顔に当てるように何度か繰り返します。
洗顔料を使い過ぎると必要な皮脂まで落とすことになり、乾燥や肌荒れ、ニキビの原因になる可能性があります。

毎回洗顔の度に洗顔料を使っている人は、顔汚れがあまりひどくない時にでも、お湯洗いを試してみてはいかがでしょうか。

洗髪(湯シャン)

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顔と同様に髪の皮脂や汚れも、お湯だけでも大半が落とせます。

お湯だけで髪を洗う「湯シャン」で、きちんと皮脂汚れを落とす為には、35~37度のぬるま湯で髪を丁寧に洗うこと。

最初からシャンプーやリンス、コンディショナーの使用を止めるのではなく「徐々にお湯洗いを取り入れる」くらいの頻度で行なうのが大切です。

でんぷん

使用後の食器汚れ(ご飯や小麦粉、じゃがいもなどのでんぷん汚れ)に関しては、何もせず放置しておくと、時間が経てば経つほど汚れが取れにくくなります。

でんぷん汚れに関しては温度はあまり関係なく、水やお湯に漬けておくと水分を吸って膨張するので、汚れが落ちやすくなります。

ちなみに乾燥したでんぷんにはアルカリ系の洗剤が効果的です。

タンパク質

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タンパク質(食品だと卵、肉、魚、牛乳など)の汚れは、50~60度以上の熱いお湯を使うと、固まって落ちにくくなります。

油汚れと同じように熱湯をかけてしまうと逆効果になるので、タンパク質汚れを落とす場合は水~ぬるま湯が適温です。
アルカリ系洗剤を使うと、より汚れ落ちが良いです。

血液汚れ

血液の主成分はタンパク質なので、40度以下のぬるま湯を使わないと血液が固まりやすいです。

血が付いたばかりであれば水でも充分に落ちるのですが、血液汚れは時間が経つごとに乾いて落ちにくくなります。

漬け置きができる場合は、ぬるま湯以下のお湯に重曹や苛性ソーダを入れて汚れた部分を漬けておきます。
すぐに落としたい時は、同じくぬるま湯以下のお湯に、アルカリ性石鹸を使って、もみ洗いしながら汚れを落としていきます。

水性の汚れ、その他

果実の果汁など食材のシミ、コーヒーや紅茶、ジュースの飲み物シミなど、水性の汚れは40度くらいのお湯に漬けると、汚れが繊維から離れやすくなります。

洗濯物の高温洗い

汚れがひどい洗濯物を洗う場合、40度のお湯(風呂上がり直後のお湯くらい)を使うと、洗剤の溶け残り防止になり、洗剤に含まれる酵素などの成分も充分に働きやすくなるので、冷たい水を使うよりも汚れ落ちが良いです。

洗濯機の給水口からお湯が出ない場合は、お風呂の残り湯を使ったり、電気ケトルやヤカンで水を沸騰させたものを差し湯したりで、使う水の温度を上げます。

食材の50度洗い

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野菜や果物などの食材を、50度のお湯で洗うと汚れ落ちが良くなります。

水分が瞬時に補給されることで野菜がシャキッと新鮮な状態になったり、果物の甘みがアップしたりなど嬉しい効果もあります。
43度以下になると細菌が増殖しやすくなるので、温度計を見ながら洗うと良いです。

【50度洗いの方法】
1.ヤカンや鍋、電気ケトルに水を入れて沸騰させる。
2.同じ量の水を用意する。
3.ボウルに1と2の水を混ぜ合わせる。
4.ボウルの中で食材を傷つけないように洗う。

いかがでしたか?

一口に「お湯で汚れを落とす」と言っても、汚れの種類によって、汚れ落ちの良い温度帯は異なります。

  • 水~ぬるま湯……皮脂汚れ、タンパク質汚れ
  • 40度くらい……水性汚れ、洗濯物の高温洗い
  • 50度くらい……食材の50度洗い
  • 50度以上……油汚れ

「汚れが全然落ちない」と言う場合、洗剤を変えるだけではなく「水の温度」にも気を配ってみてください。

(書いた人:昼時かをる)

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