最近、街を歩いていて気づいたことがあります。
それは、「美人は後ろから見ても美人」という法則です。逆に言うと「美人じゃない人は後ろから見ても美人じゃない」法則も結構当てはまります。(もちろんたまに例外もありますが!)
この法則に気づいた私は真剣に考えました。
「後ろ姿だと、顔が美人かどうかはわからないはずなのに、なぜ美人は後ろから見ても美人だとわかるんだろう」と。
そして「後ろ姿から得られる情報」をまとめてみると面白いことに気づきました。
- 服装
- 靴
- 歩き方
- 髪型
- 体型
- 匂い
- 身長
これが後ろ姿から得られるすべての情報です。ここで一つのことに気づきます。「あれ、これ全部努力次第で変えられるものじゃん」と。(唯一身長は変えられないものですが)
この法則に気づいたことがきっかけで、私はまず「後ろ姿イケメンを目指そう」と考えました。上記のポイントは自分で意識して変えていかなければ気を配れないポイントです。なぜなら他人は
- あなたの服ダサいね
- あなた太ってるね
- あなた臭いね
とは、口が裂けても言わないからです。
しかし、逆に良い部分は褒めてくれます。
- 今日の服オシャレだね
- あなたスタイルいいよね
- いい匂いだね。香水付けてるの?
とか。
つまり、「褒められないならそれは基準点以下だ」というぐらいの気持ちで、自分で外見・印象を変えていかなければ、いつまで経っても変わることはありません。しかし、逆に言うと自分で意識さえすれば、外見はどんどん変わって行きます。そして、人があなたのことを褒めてくれるというのはやはり「なんだかんだで他人は自分のことを見ている」ということなのです。
エグゼクティブは見た目の細部までこだわっています。
スーツやネクタイだけでなく、ハンカチ、肌、髪型、姿勢にまで、意識が行き届いていることは一目瞭然です。
エグゼクティブなのにボロボロの靴を履いていたら、社員や取引先、お客さままでガッカリさせてしまいます。
しかし、それ以上に「内面がついてくるから」という目的があります。
後ろ姿で、「いかにもデキるビジネスマン」になると、まず自分自身が内面から「仕事を頑張ろう」という気持ちに変わってきます。つまり「内面がついてくる」のです。そして、その外見・内面は取引先や会社の上司など、相手にも伝わります。デキるビジネスマンには仕事を任せたいと思うし、頼りたいと思うものです。
実際に、米テキサス大学の教授が行った「見た目」の調査によると、見た目が良い人と悪い人では生涯年収で4,000万円もの差がつくことになったそうです。(イケメン大勝利ですね)
人は外見で人を判断する
あなたは外見で人を判断しますか?
外見で人を判断すると答える人もいるかもしれませんし、しないと答える人もいるかもしれません。
しかし少なくとも世間は、人を外見で判断します。
これはもう、間違いのない事実なので仕方ありません。
実際わたしは昔、レジのお釣りを手のひらに落とされた経験があります。お前の手に触れたくないと言わんばかりに。。。しかし見た目に意識を配った結果、今はレジの店員さんは笑顔でお釣りを渡してくれます。見た目が違うだけでここまで反応は変わるのかと、当時のわたしはそう思いました。
よく考えてみてください。
あなたが車を運転している時、相手の車と正面衝突したとします。あなたは100%相手が悪いと思っています。ここから互いの意見を主張する口論が始まろうとしています。さて、車の中から降りてきた相手は、
- ヤクザ風の男
- お年寄り
- いかにも気の弱そうな男性
きっと、相手に対するあなたの反応は違うと思います。それも話す前から。そしてまったく同じ事故を起こしていても、相手次第で過失割合の結果も違ってくると思います。
そう、やはり見た目だけで相手に対する接し方は変わるのです。
そして接し方が変われば、その後の結果も変わってくるのです。
これは仕事においても、プライベートでも、そして恋愛でも同じだと私は思います。
ナポレオン「人はその制服通りの人間になる」
ではどうやって外見を磨けばよいのか?
服を買う時は相手のことを考える
オシャレは自分のために、見た目は出世のために整えるもの
プライベートでオシャレな服を着て自己主張することは問題ありません。しかし、ビジネスシーンでも自己主張が強いスーツを着てしまうと、敬遠されてしまう可能性があります。
オシャレに気を遣うよりも好印象を与えているかどうかを冷静に判断する
あるエグゼクティブは、ネクタイや小物を買うたびに、顧客のことを思い出しながら買っている。
私は昔、「服にこだわらない」って言ってる自分がカッコいいと思っていました。そのほうが倹約家っぽいし、服に興味がない自分にとってはその方が楽だから。スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグも服にこだわっているようには見えないし。
しかし、私はその後、この意見を変えることになります。「服は自分のために着るんじゃなくて、自分が服に興味なくても、相手に好印象を持ってもらうためにこだわるものである」と。(ちなみに、ここで言う「相手」とは女の子への「モテ」であったことは内緒です!)
しかし、シーンに応じて着る服を選ぶようになるとどうしても所有する服の数が増えるし、お金もかかります。私はこれは仕方ないと思っています。高級ブランド品を身につける必要はありませんが、清潔感のある服装を意識して、シーンに応じた服を選べるようになるには、一定のお金をかけることは必要です。
それに気づいてから、私は少しずつ服にお金をかけるようになりました。
特に女性は爪などの細部をすごく見ています
私は男なので、この記事は男性向けに書いているつもりですが、女性と話していて時々感じるのは「女性は男の爪とか靴とか時計とかをめちゃめちゃ見ている」ということです。よく「時計と靴には金をかけろ」と言いますが、女性も男性も見ている人はやはり、細部まで見ているものです。
髪をボサボサのままにしない、フケを掃う、爪を短く切っておくなど、清潔感があるようにするというベーシックな事は、相手に嫌悪感を与えないために最低限必要な要素です。
女性が相手の爪をチェックしていることは、ネイルアートの流行(ネイルアートに対する女性のこだわり)を見れば明らかです。
そして重要な点がこれ。
自分の細部にこだわるエグゼクティブほど、相手の細部をチェックしている
ということです。
例えば、あなたが靴にお金をかけたとしても、あなたの両親や友人はそれに全く気づいてくれないかもしれません。しかし、エグゼクティブである上司は「お、キチンとした靴を履いているな」と気づいてくれるわけです。そして、出世のカギを握っているのは、あなたの両親でも友人でもなく、上司であることを忘れてはいけません。
私は元々、時計にも靴にも興味がなかったので当然お金はかけていませんでした。しかし、このような理由を理解してから、ようやく納得して「お金かけていかなきゃな」と思えるようになってきました。
もし靴にお金をかけられないのであれば、最低限「靴を磨く」ことはした方が良いです。
肌の手入れに気を配る
(決して自慢したいわけではないのですが)私は年齢に対して肌がキレイらしいです。。。でも、これまでの人生で全く手入れをしてこなかったので、当然、肌に意識を配ることもありませんでした。しかし、色々な方に「肌きれいですね」と言われたことがきっかけで、2つの気づきを得ることができました。
- 人は相手の肌ツヤをかなり見ていること
- 人に褒められたことでそこに意識が向いてきたこと
この2つの気付きは大きかったです。
1つは、これまで全く肌に興味がなかった私にとって、「肌を見ている人が非常に多いという事実」に気づいたことです。そして2つめは「人に褒められることでその部分を磨こうと意識が向くこと」です。
もしあなたが、「肌きれいですね」と言われたら、そこに意識が向きます。そして手入れをするようになると、よりあなたの肌はキレイになります。そしてそれが好循環となり、あなたの肌はどんどんキレイになっていくのです。
そしてここも重要なポイント。
自分が肌を意識し始めると、いつの間にか相手の肌ツヤも意識して見るようになります。
これ、さっきの内容と同じなのですが、
- 細部にこだわるエグゼクティブが相手の細部までチェックしている
- オシャレな人が相手のオシャレをチェックしている
- 髪のキレイな人が相手の髪をチェックしている
ということになります。
つまり、エグゼクティブと取引したり出世したかったら細部にまでこだわるべきだし、オシャレで髪のキレイな彼女が欲しかったら、自分自身もオシャレで髪にこだわる必要があるということなんですね。
また、肌は内面のバロメーターを表します。
健康状態だったり、ストレスだったり。よって、肌を改善することで内面にも効果をもたらすのです。
夏目漱石も「表面を作るという事は内部を改良する一種の方法である」と言っています。
体型を改善する
私の知っている社長は「デブは雇わない、理由は自己管理できていないのが身体に出てるから」といいます。また、書籍にも同じことを言っている社長がいると書かれているのを見たことがあります。やはり、お腹が大きく出ている人は、あまり良く見られないようです。
私個人の意見では、お腹が出ているかどうかは人を判断する上であまり関係がないのですが、「世の中にそういうエグゼクティブが多い」という相手の価値観で物事を考えることが重要です。自分がそうは思わなくても、取引相手の社長がそう思っている可能性があるのであれば、お腹をへこめるだけで契約が取れる確率は上がります。
スッキリしたお腹は腹回りが85cm未満です。
お腹をへこめるためには、食生活の改善も必要ですが、質の良い睡眠も大切です。質の良い睡眠を取ると肌ツヤが改善され、また食欲を抑える働きがある「レプチン」というホルモンを分泌します。逆に、睡眠不足が続くと、メタボになってしまいやすいのです。
いかがでしたか?
その他、適度な運動やシャンプーの仕方など、細部にこだわることで外見は確実に良くなります。そして結局のところ、外見は人の印象を左右しますが、良い外見は「健康的な生活を送っているしっかりした人」、「一生懸命仕事を頑張っている人」だけが持つ努力の表れとも言えるので、内面が外見に映しだされているとも言えます。
見た目を変える努力をするだけで、相手の印象も仕事の結果もすべてが変わる。そしてそれは出世や年収に影響してくるのです。
(書いた人:川原裕也)
ということで今日読んだ本はこちら。