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書くのが苦痛でなくなる!知っておくと捗る文章の5つのキホン

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「いったい、何をどこから書いたらいいの?」。

SNSやブログなどの登場によって、気軽に誰でも情報発信できる時代になって久しいですが、それでも文章力というものは、かなりの個人差があります。

私も、書いて飯を食う端くれ。文章が苦手だという友人から、「どうすれば文章を書けるようになるのか」という相談をたくさん受けてきましたが、文章の法則と構造があり、それに則れば、誰でもある程度読める文章の体裁に整えることができます。

そこで、今回は「文章が苦手な人」から受けた相談内容のなかから、多かった悩み別に、「知っておくと文章の執筆が捗るポイント」について、一考しました。(※ちなみに、この後続くポイントは、いわゆるブログを日記的に書きたい人に向けた内容ではありません)

悩み1:「特に書くことが思い浮かばない」

ブログやSNSを開設した人が、まず、一番手始めにぶつかる壁がこの、「主題・テーマの不在」問題。

書くことが思い浮かばない、というのは、実は「どんな人に読んでほしいか」が考えられていないということに近いのです。もし、読者が決まっていれば、その人が生活するうえで困っていることや悩んでいることなどを想像することで、無限に記事のテーマアイデアは浮かんできます。「何を描いたら良いのか」と悩んだら、まずは「誰に向けて書こうか」と、考え方を切り替えると、アイデアがグッと浮かびやすくなります。

以下は、文章の話から少し脱線するので、文章の書き方について気になる人は「悩み2」までスクロールしてください。

雑誌やウェブ、よのなかのあらゆるサービスは、その「どんな人に・誰に」という部分が考えられたうえで設計されており、架空の「誰か」をコア・ターゲット、もしくはシンボリックターゲットなどと呼んでいます。

順番としては、メディアやコンテンツを作る前に、様々な調査を行い、コア・ターゲットの見極めをすることが先。年収や趣味嗜好、情報感度、居住形態など、お金と時間に余裕があれば、様々な調査を行いながら、絞り込んでいくのです。そうして、コア・ターゲットの1日をストーリーで考えられるくらいまで落とし込んでいくことによって、より読者に刺さりやすい記事やサービスが提供できるというわけです。

というのも、後でコア・ターゲットを切り替えるのは、とても大変で、リスクの高い行為だからです。

例えば、「女性向けに、高級ブランドの美容情報サイトを作ろう!」と、なんとなくの気持ちでウェブサイトを作り始めたとします。しかし、実は高級ブランドのコスメを購入している女性は、全体の数%しかいなかったということが後でわかったら…。個人ならまだしも、数千万や数億円かけて作ったコンテンツならば、もう一度ゼロからやり直すことは、かなりの痛手となります。

悩み2:「(テーマは決まったけど)どう書き始めてよいのか…」

テーマとタイトルが決まったら、その文章を書き進めるわけですが、まずどのように書き進めるのか、最初の一歩がなかなか難しいものです。もしそうして書き出しに悩んだら、対象となる読者が共感を覚えるような書き出しを意識すると、スッと筆が流れやすくなります。

例えば、

・「スマートフォンの充電を長持ちさせる10の方法」

という、タイトルで書くことにした場合。
いきなり、文章の初めから、「方法その1は…」と書きだすと、かなり文章として唐突です。文章の始めの段落では、そのタイトル(テーマ)を置いた理由や、文章における問題提起をハッキリさせながら、読者の共感を得るような書き出しにすると、後続文章に続きやすく、読みやすい文章になり、書きやすくもなるでしょう。

具体的には、例えば以下の通り。

例1)事例から…
新機種のスマートフォンの機種変更の後、数カ月も経つと、なぜだかもう電池がなくなりやすくなってしまう…。そんな経験、身に覚えがないですか? いったいどうしてスマートフォンの電池はすぐなくなってしまうのでしょう?

例2)体験談から…
先日、クライアントとの重要なMTGがあり、スマホでテザリングを使用とスマホを見ると、電池ゼロ。結局ネットのつながらない端末は、ただの大きなメモ帳と化したのですが、クライアントの手前、電池が切れているとは言わず、パソコンを利用したのはココだけの話。スマホの電池をもう少し、長持ちさせる方法ってないものでしょうか?

いずれの例も、このテーマで書きだした理由と問題提起がハッキリ明文化されており、何を言いたいのかがわかりやすい文章です。

悩み3:「文章が続かない」

twitterならつぶやけるのに、いざ文章を書こうと思うと、うまく言葉が出てこないこともあります。そうした場合は、まず、全体の文章構成を考え、それぞれの役割に合わせた文章をつないでいくと良いでしょう。

例えば、以下のような感じ。

冒頭:問題提起

意見Aを紹介

意見Bを紹介

データや実例を紹介

これらを踏まえて自分の考察

悩み4:「オチがなくダラダラ長くなっちゃう…」

書き終わりも書き始め同様、しっかりと文章を結び、書き始めに提起した論旨について、きちんと結論を述べるとよいでしょう。

書き出しで問題提起した内容とずれた内容で結ぶと、読後、読者の頭には疑問が残ったまんま。そもそも、読者はタイトルから惹かれて文章を読んでいます。きちんと読者が期待する結びにしましょう。

悩み5:「!が多くなっちゃう」「、を打つタイミングがわからない」

あまり感嘆符(!や?のこと)が多いと、軽薄な印象を与えてしまいます。ブログなら良いかもしれませんが、通常の記事内では濫用しない方がよいでしょう。

読点(、)の数に関しては、一文のなかで、2~3個におさめると読みやすいといわれています。一文が長く、読点をたくさんはさんでしまう場合は、一旦文章を句点(。)で区切ることも検討しましょう。

読点の無い文章は読み手も間をつかみづらく読みにくい印象をあたえます。書き終えたら再び自分で読み返して脳内音読をするなかで読みやすくなるポイントに読点を入れるよう工夫しましょう。

読点を抜いてみました。どうですか? 読みにくさを感じませんでしたか?

細かいことは他にもたくさんありますが、まずはひとつの文章を書く上では、上記5つのポイントを押さえれば、なんとなく形にはなるはず。悩んでいる人は、一度試してみてくださいね!

(書いた人:考務店)