「料理を作るのは好きだけど、お弁当を作るのは嫌い」という人、いませんか?
以前、お弁当作りを続けるコツに関して記事を書いたのですが
お弁当作りを続けられない、根本的な理由を考えてみると「食べ終わった後のお弁当箱を洗うのが面倒」ということに、行き着くように思います。
そんな「弁当箱を洗うのが面倒」を解決する最も簡単な方法は、弁当箱を使わないこと。
お弁当自体を作らないのでは無く、洗うのが面倒な「いわゆるお弁当箱」を使うのを止めてみませんか?というお話です。
現在、お弁当作りを諦めてしまっている人、毎日のお弁当作りに嫌気が差している人の「気付き」に繋がれば幸いです。
ご飯はおにぎりにすれば1段分減らせる
お弁当箱は上下二段で「ご飯」と「おかず」に分けて入れられるタイプが多いです。
「お弁当を洗うのが面倒」という人は「ご飯を食べ終わった後のベッタベタの容器を洗うのに、時間と手間が掛かる」「家族が食べ残ったごはん粒を見るのが嫌で仕方ない」という理由も含まれているのではないでしょうか。
そこでおすすめするのが「ご飯を1食分ずつ、ラップに包む方法」。
おかずを入れるのは何かしらの容器は必要ですが、ご飯をラップに包んでおにぎりにすれば、お弁当箱の1段は洗わずに済みます。
ご飯をまとめて炊いた時に、1食分ずつをラップに包み、冷凍室または冷凍庫で保存して、出かける前に電子レンジで30~40秒加熱をすれば、そこそこに柔らかいご飯が食べられます。
食べる頃には加熱してから数時間経っているので、ご飯は完全に冷めてはいますが、冷蔵庫から取り出した状態の「カチカチで、食べている端からご飯粒がボロッボロ落ちてくる」は防げます。
お弁当箱はジップロックコンテナーが最強
お弁当箱の全パーツを考えてみると「下段容器、下段容器のフタ、上段容器、上段容器のフタ、一番上のフタ、おかず用の仕切り、ハシ、ベルト」と、洗う物がめちゃくちゃ多いことに気付きます。しかも角やスミ、細かな部分が洗いにくいものばかり。
雑貨屋やバラエティショップのお弁当箱コーナーを覗くと、心がワクワクするような可愛らしいお弁当箱が並んでいますが、洗いやすさや手軽さを第一に考えるならば、旭化成のジップロックコンテナーが最強です。
- フタの真ん中を押すだけで締まり、ほとんど汁漏れの心配がない
- 大きなつまみを持てば、フタが簡単に開く
- 軽量なので持ち運びの際も楽
- そのまま電子レンジで加熱しても大丈夫
- 元々保存容器なので、お弁当箱以外の用途が広い
- 使わない時は重ねてコンパクトに仕舞える
……などなど。一度使えば、その便利さに元のお弁当箱に戻れないほど。
色々なシリーズが出ていますが、お弁当箱に向いているのは、以下で紹介する3つ。
【長方形:200ml】
サラダや果物、デザートなど「後一品」を入れるのにちょうど良いサイズ。
【長方形:500ml】
おかず入れの容器にピッタリ。おかずが3~4品詰められる。
【ロング角型 特大1,200ml】
ご飯とおかずが一緒くたに入るサイズ。食べ盛り、働き盛りの人向け。
お弁当箱独特の「可愛らしい感じ」「開けてみるまで何が入っているか分からない」は皆無ですが、実用に特化したシンプルさが好みです。「問題なく食べられれば、容器は何でも良い」と思う人(自分)、家族がいれば、一度試してみる価値はあります。
紙のおかず入れに入れる
ジップロックコンテナーにはおかずやご飯を分ける「仕切り」が付きませんが、そもそもお弁当箱の付属品の中でも、何かと洗うのが面倒な仕切りを、本当に使う必要はあるのでしょうか?
仕切りがあると「仕切り分、おかずを用意しなければいけない」という無言のプレッシャーすら感じてしまいます。
紙のおかず入れを使えば、仕切りを外して洗う手間が省けるだけでなく、おかずの品数や量が調整しやすくなり、お弁当作りのプレッシャーが軽減します。
ちなみにカラフルなシリコンカップは「洗い物が増える」「綺麗に洗って使い続ける自信がない」という理由で使っていません。
「扱いが難しそうなものは最初から使わない」がモットー。
ハシは箸袋に入れる
以前私が使っていたお弁当箱は、フタ部分にハシを収納できるタイプでしたが「ハシを収納する部分の角やスミが洗いにくく、不衛生になりやすい」や「別のハシが使えない」などのデメリットが多く、いつの間にか「フタのハシ収納」を使わなくなりました。
自分好みのハシでお弁当を食べたい時は、 お弁当袋に一緒くたに入れても折れたり欠けたりしないので、
お茶はペットボトルに詰めて持って行く
お弁当に欠かせない「お茶」。
私がお弁当生活を始める際お茶を水筒に入れていくことを、真っ先に諦めました。
その代わり、空のペットボトルに、お茶を詰めて持って行きます。
ペットボトルにお茶を詰めて持っていく最も大きな利点が洗うのが楽と簡単に捨てられる、お茶代の節約になるということ。
ラベルを剥がして、ペットボトルカバーを付ければ、パッケージと中身とのギャップを気にする必要もありません。
自宅に帰ってお弁当を洗う時に、ペットボトルにお茶が残っていれば洗い場で中身を空ける→水洗いをする→ペットボトルの飲み口を下にして乾かす→次の日のお茶を詰める……という感じ。
熱いお茶を注いでしまうとペットボトルが変形してしまうので、粗熱が取れた状態で入れるようにしています。
使い続けて2週間ほど経つと、ペットボトルに茶渋のような汚れが目立ってくるので、新しいペットボトルに交換すればOK。
「夏に冷たいお茶を飲む/冬に温かいお茶を飲む」という固定概念を捨てて、常温のお茶に慣れてしまえば、全く不便さを感じません。
冷たい物、温かい物を飲みたくなった時は、近くの自販機やコンビニに買いに行けば良い話。
お昼にみそ汁やスープが食べたい時は魔法瓶やタンブラー、スープジャーを使う。お茶で充分な時はペットボトルに詰め替える……と使い分けをすれば「毎日水筒を洗わなければならない」「定期的に漂白をしなければいけない」という呪縛から逃れられます。
いかがでしたか?
ある日のお弁当はこんな感じ。
一人飯なので、他の人のお弁当と比べる機会が全く無いのですが、現状、こんな感じのお弁当で満足しています。
私のお弁当箱簡略化の流れを振り返ってみると、こんな感じでした。
【初期】
普通にお弁当箱を使う。お茶はペットボトルに詰めて持っていく。
【中期】
お弁当箱を洗ったり、おかずを詰めたりするのが面倒に感じ始める。
仕切りを外して紙のおかず入れを使う。ご飯をラップに包んで持っていく。
お弁当箱が一段(おかずのみ入れる)になり、ハシ収納のフタを使わなくなったので、ハシを箸袋に入れる。
【後期~今】
お弁当箱のコムバンドの劣化や密封の甘さから汁漏れが気になるように。お弁当箱からタッパーに切り替える。
以前に紹介した「生産性の向上は99.9%の仕事をきっぱり止めることから始まる」にも通じる話ですが
「お弁当箱を洗うのが面倒」と思った時「そもそもお昼ご飯を食べるのに、お弁当箱を使う必要はあるのか?」と考えてみると、自分に合ったお昼ご飯作りができます。
面倒なことを、どう変えれば取り組みやすくなるか?
この考え方をする癖付けができれば、もっと色んな所が良いように改善できると思います。
(書いた人:昼時かをる)