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DIYで出来るアンティーク風ペイント

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こんにちは、各地で木工やDIYのイベントや教室、新川崎・柏で工房をおこなっているばんちか工房DIYアドバイザーの西千春です。
今回はDIY女子に大人気のアンティーク風塗装についてご紹介します。

『古いものが好き』でも高価でなかなか手に入らなかったり、お気に入りが探せなかったり・・・今、家にあるこれがアンティーク風に見えればいいなと思ったことはありませんか?
実は意外と簡単に出来きるのです。お気に入りの物をDIYでアンティーク風に変えてみましょう。
きっと新しいお気に入りが増えると思います。

アンティークってなに?

シャビー エイジング レトロ アンティーク どれも経年変化や、使い込んで味の出た物に付ける詞です。ちょっとずつにニュアンスが違うようですが、これといった決まりは無いようで、自分の好みで言葉を選ぶと良いと思います。

言葉の意味

  • シャビー:みすぼらしいさま、古めかしいさま。
  • エイジング:年とともに変化すること
  • レトロ:復古調、懐古的。ある時代・様式を真似た様、またはそれを好むこと。製品においては、現行の技術で作られた古い物のことだそうです。
  • アンティーク:骨董品(フランス語)、古美術、またそのような趣があること。年代を経て品格があること。 高級調度品から、庶民的な物まで含まれます。

現在アンティークとして取り扱われているものの多くは、100年位前の物だそうです。

参照 「広辞苑」「大辞泉」
以前訪れたパリの朝市では、しっかり しっかり使い込まれた食器類や銀製品、ファブリック、洋服、家具などが所狭しと無造作に並んでいました。

家具はどれも何度も塗装されており、傷だらけ。大切に修理しながら使われてきたのが良く分かり、憧れました。
この憧れの家具のように塗装で古く見せられるなら素敵ですよね。

アンティーク風塗装

古く見せる塗装で一般的なものには、色を重ね塗りする、塗装するものを傷付ける、クラッキング塗装をするなどがあげられます。

白木の板をベースに塗装例をご紹介します。塗装でできる変化を楽しんでください。

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重ね塗り

好きな色の塗料を塗り重ねます。
塗り方はベタ塗り、かすれ塗り、ウエスやラップで叩きつけても面白いです。

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水性ムース状塗料 木染ちゃん ダークブラウン
水性ペンキ  白
油性ジェルカラーニス ワインレッドをスポンジで叩きつける。
 
※注意点 
・油性塗料の上に水性塗料は塗らないこと。油性塗料が膜を作り、水性塗料が剥がれやすくなります。どうしてもという場合は、先に塗った油性塗料をサンディングしたり、プライマーを塗りましょう。

・塗料が乾いてから重ね塗りをします。

塗装+傷を付ける

塗装する材料を釘、キリ、ドライバー、ノミ、金槌などを使って傷を付けます。
ヤスリで磨いて表面を調整して塗装します。

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水性ムース状塗料 木染ちゃん ダークブラウン

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水性ムース状塗料 木染ちゃん ダークブラウン
水性塗料  白

クラック塗装

クラック(ひび割れ)を起こさせるある物とは、水のりです。
一色目(下塗り)を塗り乾かしたあと、水のりを塗り、半乾きになるまで待ちます。まだべた付いている状態の時に二色目(上塗り)を一度塗りします。塗り直しをするとクラックがうまく出ません。

水のりと上塗り塗料との乾く速さの違いでヒビが入り、下塗りの色が見えてきます。
水のりはヤマトのりや洗濯のりに水を加えて作りますが、物によって粘度が違うため調整に手間がかかります。専用のクラック塗料も市販されているので、そちらの方が失敗が少ないかもしれません。

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水性塗料 チョコレート
クラック塗料
水性塗料 ジャスミンホワイト
※注意点
水のり、クラック塗料は非耐水性です。屋外で使用する場合は、油性のニス等を塗布しておくと良いでしょう。

こんな物に塗ってみました

白木の板で出来た小物や素焼きの鉢をアンティーク風に仕上げてみました。

100円ショップの木箱

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100円均一の壁掛けボックスにダークブラウン(水性ムース状塗料木染ちゃん)を塗り、白の水性塗料をかすれ塗り。
かすれ塗りは乾いた刷毛の毛先に塗料をつけて、余分を新聞などにこすりつけてから本体に塗ります。
フックをつけてキーボックスに。

食器が入っていた白木の木箱を長持風に

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ダークブラウン(水性ムース状塗料木染ちゃん)をベースに、水性塗料のチョコレート、白を部分的に塗り、最後に大半を黒色マット(ツヤ無し)の仕上げにするために、チョークボードペイントの黒(ターナー)を塗布。
100円ショップで購入した角飾りを蓋につけて完成です。

100円ショップの木箱

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100円ショップの小箱に水性塗料をブラウン系を中心に何色も重ね塗りをした後、半乾きの時に釘で引っかき、木片やヘラで角の色を落とします。これを何度か繰り返し行います。

塗料の厚みが出てきて、何年も何度も塗り重ねたような風合いが出てきます。

素焼きの鉢

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素焼きの植木鉢に水性塗料のチョコレートをベースに塗ります。部分的にクラック塗料を塗り、水性塗料のジャスミンホワイトを上塗りしてあります。ベースを上塗り塗料の色は色味の差があるほどひび割れが引き立ちます。

木製のミニ椅子

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木製の椅子に茶系の塗料を中心に数回、塗り重ねをします。その上に水性塗料の白をざっと塗布して乾かします。
ヤスリで角を削り、釘で傷つけた後、オイル系の塗料マホガニーを塗布します。
茶色にマホガニーを塗布することで全体の色味を明るくしてみました。

額縁

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上塗りに水性塗料の水色を塗りクラック。そして完全に乾いてから二度目のクラック塗料を塗布し、部ブラウンの塗料を上塗り。クラックの上にクラックを重ねた額縁です。

塗料に厚みが出て、表面がかなりデコボコになっています。経年劣化した雰囲気が出るような面白い仕上がりになっています。

あとがき

アメリカの絵本作家でガーデナーのターシャ・テューダー(1915~2008)が、家具職人の息子セスに頼んで作ってもらった家が、『建った時から古びて見える家』でした。1830年代当時の工法で、古き良きアメリカの時代を目標に建てたそうです。農業を勉強し、自給自足の一人暮らし、大好きな古い物に囲まれた生活、古い道具を集め修理しながら使い込む。あえて古く見える物を作り、その時代を楽しむ徹底さは真似することは難しいと思います。
 
『古いものが好き』でも、なかなか手に入れることが出来ない。ならば、作ってしまおう。それがDIYの醍醐味です。
アンティーク風塗装において、正解も間違いもありません。失敗が功を奏する事も多々あります。試しに何かをアンティーク塗装しみませんか?納得するまで何度も塗り重ねていくうちに、もっと愛着もわいてくかと思います。

(書いた人:ばんちか工房 西 千春

「DIYのある休日」では、自作で作れるアイテムや、リメイク術をご紹介します。これまで一度もDIYを体験したことがない方でも、日曜大工の新しいカタチとして、ぜひ生活に取り入れてみてください。

※DIY(Do It Yourself) = 自身でやろう

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