クートンブログ

日常のヒントをあなたに - 株式会社クートン

贈られた花束の飾り方。飾る前の準備から保存まで長持ちさせるコツまとめ

※記事内に広告を含む場合があります

お祝いの場でもらった花束。
その時は笑顔で「ありがとう!」と言えば良いのですが、自宅に帰ってからは「花を飾る」という作業が待っています。

普段、花をもらったり、飾ったりする機会が無い人は「花束は嬉しいけど、後、どうしたら良いの?」と、取扱いに困ってしまうことも。

実際に私が大学の卒業式でサークルの後輩から花をもらった時に、内心「自宅に花瓶が無いけど、どうやって飾ろう……?」と悩みました。

贈られた花束は一日でも長く、綺麗に飾っておきたいもの。

少しの工夫で花は長持ちするので「花なんで飾ったことが無い……」という人でも、花を長く飾って楽しむ際のポイントを紹介したいと思います。

花を飾る準備

  • まずは写真撮影
  • ラッピング、リボンを取る
  • 輪ゴムを外して、水中で茎を切る
  • 下の葉を取る
  • いくつかに分ける

まずは写真撮影

意外と「もらった状態の花束の写真」というのは、撮りそびれていることが多いので、忘れずに何枚かカメラやスマホに収めておきましょう。

ラッピング、リボンを取る

せっかく綺麗にラッピングされている花束ですが、そのままの状態で花瓶に突っ込んでしまうと、ラッピングで花が蒸れたり、茎を束ねた輪ゴムが水の吸上げを妨げたりする原因になります。

名残惜しくて、やや面倒ですが、花束を花瓶に入れる際は、装飾を全てはずして、花だけの状態にします。

外したラッピングやリボンは卒業式の思い出Boxに一緒に入れておけば、その後、中を見た時に「あぁ、そう言えば後輩から花束をもらったな……」と思い出す切っ掛けにもなりますね。

輪ゴムを外して、水中で茎を切る

バケツやボウル、洗面器に水を張り、水中で茎を斜めに切ります。「水切り」と呼ばれる方法です。

できれば花切ハサミがあれば良いのですが、無ければ普通のハサミでも代用可能です。

輪ゴムで茎部分を束ねている場合は、どうしても痛みが出やすいので、茎を切る際は輪ゴム跡が残る部分よりも上で切った方が良いです。

下の葉を取る

水に葉が浸かっている状態は、水が腐る原因になるのでNG。

花瓶の大きさや水の量に合わせて、茎の下の葉を取り除きます。

いくつかに分ける

もらった花束が大きくて、家にある器に入り切らない……という場合は、花束をバラして、別々の器に入れましょう。

「同じ種類の花」「似たような色の花」でまとめると、雰囲気が出て良い感じ。

花瓶の代わりを用意する

一人暮らしだと「花をもらったは良いけど、花瓶が無い」という人が多いと思います。

今回は「花瓶代わりに使える容器」をまとめてみました。

ダイソーなどの100円ショップでも花瓶は簡単に手に入るので、花束をもらったことを切っ掛けに新しく揃えても良いかもしれませんね。「お花がある生活」というのも、名前通り華があって良いものです。

後で紹介しますが、花が元気な内に押し花やドライフラワーにして、長期保存をする方法もあります。

お酒の小瓶

一輪挿しで楽しむならば、お酒の小瓶がちょうど良いサイズ。

水の量にさえ気をつけていれば、花1輪であれば倒れる危険性もなく、置き場所にも困りません。

大きめのコップ、マグカップ

丈の低いコップやマグカップは安定感に欠けるので、なるべく茎を短めに切ります。

しっかりと花を固定しておくには、剣山やオアシズを使うのが一番良いのですが「とりあえず家にあるもので、安定感が欲しい」という場合は、食器洗いスポンジに花を挿すという方法もあります。

大きめのガラス瓶、缶詰

口が広くて安定感があるのが、大きめのガラス瓶や缶詰の容器。

自宅にメイソンジャーがあれば、それに花を飾ってみれば、センスの良いインテリアになりますね。
花瓶用のリフィルも出ているので、メイソンジャーを扱う雑貨店へ行けば、取扱いがあるはず。

牛乳パック

500MLや1Lの牛乳パックの上部を切って使います。

実際に私が卒業式でもらった花束を飾る際、写真の通り牛乳パックを切ったもので代用しました。
(ちなみに隣の仮面ライダーエターナルのフィギアはOGさんから卒業記念に頂いたもの)

正直「牛乳」のラベルが見えるのは、せっかく花が綺麗でも魅力が半減してしまうので、紙や布で隠すとインテリア性がアップします。

ペットボトル

350mlや500mlサイズのペットボトルは1輪挿しや花を数本入れるのにピッタリ。

ただし飲み口が狭く、花も数本しか入らないので、たくさんの花を入れる場合は、500ml~2Lサイズのペットボトルの上部を切り、マスキングテープやビニールテープで切り口を保護して使います。

ペットボトル自体が軽いので、花の重みで倒れないように、入れる花の数や茎の長さ、水の量には注意して下さい。

洗面器、ボウル

花の茎を付け根で切り、水を張った洗面器やボウルに浮かべます。

茎がない分、長持ちはしませんが「押し花やブリザードフラワーにする前に、ちょっと飾っておきたい」という場合にも良いですね。グラス1つに花1つというのも素敵。

花を長持ちさせる方法

卒業式でもらう花は春の花が中心。
枝物よりも茎が柔らかく、腐りやすいので水の量は少なめにします。

  • 1日1回程度、茎や葉に霧吹きをする
  • 水換えを頻繁に行ない、花瓶や茎の汚れやぬめりが気になれば落とす
  • 茎を5mm~1cmほど切り、水の吸上げを良くする「切り戻し」をする
  • 枯れた葉や花は、その都度取り除く

を徹底すれば、より長い間、花を鑑賞できます。

花の数が減ったり、丈が短くなってきたりした時は、入れる器を変えてみると、同じ花でもまた違った雰囲気で楽しめます。

長期的に保存する

切り花の寿命は花の種類や状態によっても変わりますが、春の時期だと約7日~10日が目安。

「あの時の思い出を残したい」と、花束を半永久的に保存したい場合は

  • ドライフラワー
  • 押し花
  • ブリザードフラワー

という方法があります。

ブリザードフラワーの作り方を調べたのですが、自宅で作るのはちょっとハードルが高かったので、今回は家にある物で比較的簡単に作れるドライフラワーと押し花の作り方を紹介します。

ドライフラワー

【つるして自然乾燥】
直射日光が当たらない、風通しの良い場所に花を下向きにして1~2週間ほど吊るします。
時間がかかり、色あせた雰囲気になりますが、時間に任せるだけでドライフラワーが完成するのが魅力的。

花束の状態だと、乾燥するのに時間がかかるので、ある程度バラけさせた方が良いです。

【シリカゲルを使う】
乾燥剤の代表的な「シリカゲル」を使う方法です。
自然乾燥よりも色あせが無く、短時間でドライフラワーが作れます。

容器にシリカゲルと花を入れてシリカゲルで花を覆い、2~3日待てば完成。
ドライフラワー用のシリカゲルを買うのが最も手っ取り早く失敗がありません。

押し花

押し花に向いているのは

  • 花が薄く、水分量が少ない
  • 花びらと花びらが、あまり重なっていない
  • 小さい花

という条件に当てはまる花です。

水分量が多く、厚みがある花だと、どうしても乾燥に時間がかかったり、色合いがくすんだりしやすいです。

卒業式で送られる花であれば、問題なく押し花にできると思います。

【新聞紙と厚みと重さのある本】
良くある押し花の作り方です。時間がかかり、色あせやすいのが、ちょっとデメリット。

材料:新聞紙※、ティッシュ、重し(電話帳、百科事典、漫画雑誌、単行本など)

1.1日分の新聞紙の上にティッシュを置き、花を載せる。
2.花の上にティッシュを重ねて、1日分の新聞紙を置く。
3.まだ花がある場合は1と2を繰り返す。
4.重し(電話帳、百科事典、分厚い漫画雑誌など)を載せる。
5.3~4日待ち、花が乾燥していればOK。
6.ピンセットなどで花を優しく剥がして保存する。

※新聞紙がない場合は、水分を吸収しやすい紙を使います。
チラシや雑誌、求人誌などのツルツルしたものは重しには使えますが、花の水分を吸収して、カラッと乾燥させるには不向きです。

【電子レンジ】
色あせが少なく、家にあるもので簡単にできます。
加熱し過ぎると焦げる原因になるので注意。

材料:ダンボール2枚、ティッシュペーパー2枚、輪ゴム2本、重し(お皿など)
1.ダンボールの上にティッシュペーパーを置き、花を載せる。
2.花の上にティッシュを重ねて、ダンボールを置く。
3.ズレないように、輪ゴムでダンボールを留める。
4.電子レンジに入れて、上に重しを置く。
5.500Wで2分を目安に加熱。
6.ダンボールとティッシュを外して、パリっと乾燥していれば完成。
7.ピンセットなどで花を優しく剥がして保存する。

【アイロン】
ヤケドにさえ注意すれば、簡単に押し花が完成します。
材料:作業台、新聞紙、ティッシュペーパー、アイロン

1.作業台の上に新聞紙、ティッシュペーパーを置き、花を載せる。
2.花の上にティッシュを重ねる。
3.低温にセットしたアイロンを花の上に約30秒置く。
4.粗熱が取れるのを待つ。
5.再びアイロンを約10秒当てる。
6.4と5を繰り返して、花を乾燥させる。
7.ピンセットで持ち上げられるくらい乾燥したら完成。
8.花を優しく剥がして保存する。

いかがでしたか?

贈られた花束を長く飾っておく為のコツをまとめてみました。

飾る場所や使う器、組み合わせる花の種類でも、花の素敵さはグッと変わります。
花束をもらったのを良い機会として、花のある生活を楽しんでみてはいかがでしょうか?

(書いた人:昼時かをる)