手っ取り早くお金持ちになる方法ってないですか?
たまにこのような質問を受けます。
お金を人より早く増やす方法というのは、実は3つしかありません。
- 稼ぎを多くする
- 支出を減らす
- 余ったお金を投資する
稼ぎはより多く、支出はより少なく、そして余ったお金を投資する。この3つの項目をそれぞれ最大化するほど、お金は早く増えます。
では、一番重視すべき項目は3つのうちどれだと思いますか?
投資で儲けたという話もたまに聞きますから、おそらく「投資が一番重要」と答える人が一番多いと思いますが、実は「余ったお金を投資することが最も重視すべき項目」という回答は間違いです。稼ぎの少ない人がどれだけ投資を頑張っても、お金持ちになることはできないと私は経験則から感じています。
稼ぎを増やすことが一番手っ取り早い
一般の会社員の場合、この中で一番重視すべきは「稼ぎを多くする」ことだと私は思います。
なぜそう思うのかというと、私はそれぞれの項目について、以下のように考えているからです。
稼ぎを多くする
私は、稼ぎを多くすることがお金持ちになる手っ取り早い方法だと思っています。
例えば、月収が2万円増えれば年間24万円も収入がアップします。
この金額は非常に大きいです。(月収が2万円も上がるような会社あるのか?と思う方もいると思いますが、あります。うちの会社がそうですから、探せばいくらでもあると思います。)
支出を減らす
支出を減らすのは良い方法です。
なぜなら、節約はもっとも即効性のあるお金の捻出方法だからです。
ただ、どれだけ生活を切り詰めても、年間10万円のコスト削減すら難しいのが現実です。節約は即効性があるものの、大きなお金の増加には結びつきません。
少し話がそれますが、支出を減らす一番ベストな方法は家賃の安い家に住むことです。これが一番効果的なコストの削減方法で、お金のない人は大抵、高すぎる家賃の家に住んでいます。
あまり知られていませんが、「家賃を月収の3割」に設定すると、家計をすごく圧迫します。食費の節約をする前に、まず家賃。世の中の不動産オーナーに儲けさせる必要はありません。
収入と家賃の考察については以前に他の運営サイトで書いていますので、もし興味があれば合わせて読んでみください。
支出を減らすという意味では、まず適切なお金の使い方ができているかどうかをチェックします。いくら収入が増えても、それと同じだけ支出が増えているようでは、穴の空いたバケツ状態ですので、手っ取り早くお金持ちになるという意味では論外です。
稼ぎの増加にともなって、余るお金が増えるのが理想的だと思います。
余ったお金を投資する
とても重要な真実ですが、一般の会社員が余ったお金を投資したところでお金持ちにはなれません。これは、私自身も過去に散々経験してきたことです。
投資は数字の掛け算です。
つまり、投資が大きな効果をもたらすのは投資額(原資)が大きくなってからです。
逆に、原資が小さい(稼ぎが少ない)人は、よほどの天才でない限り、大きな資産を築くことはできません。私も昔、当時の全財産であった30万円程度の資金で投資をしていましたが、一向にお金が増えることはありませんでした。
残念ながら私は投資の天才ではなかったので、「50万円で投資をスタートして1億円に増やしました」というような、ジャパニーズ・ドリームを掴むことはできなかったのです。
なけなしの30万円を投資して、得られる配当リターンは年間約3%、たったの9,000円です。お金のない会社員の多くは、この年間9,000円のリターンに満足できず、資産の2倍増とか3倍増を狙いにいきます。
リターンが大きいということは、それだけリスクも大きくなるということ。
例えば、FXのハイレバレッジで無謀に取引したり、年利50%のようなありえない儲け話に乗ったり、、、
投資によって急いでお金を増やそうとした結果、逆に大きな損失を被ってお金を失っている人がたくさんいます。だからといって私は、教科書に載っているように「リスクを抑えて投資をしましょう」というつもりはありません。
手っ取り早くお金持ちになるために、投資について学びと経験を蓄積し続けること。
そして、全力で投資し続けることを私は否定しません。
私も含め、成功している個人投資家を見ていると、ほとんどの人が「爆死」を覚悟でリスクを取り、一気に数千万円までの資産を築いています。
詳しくは後で書きますが、ここでは、手持ち資金が少ない段階では、お金を増やす最も効率的な手段が「投資」ではないことだけを伝えておきたいと思います。
稼ぎを手っ取り早く増やす方法
ようやく本題に入りますが、ここからがとても大切なことです。
実は、稼ぎを手っ取り早く増やす方法も3つしかありません。
- 起業する
- 給料が上がる会社で働く
- インセンティブがものをいう世界で働く
これは本当に大切な3つの方法なのですが、驚くほど知られていません。
ここでは、宝くじの大当たりを狙うとか、副業をするという視点を省いています。副業するのも良い方法だと思うのですが、長期的にみると上記の1~3のいずれかを選ぶことが、最もお金持ちになる近い道であると私は思っています。
起業する
最も早く、最も大きく稼ぎが増やせるのは、自分で起業することです。しかし、起業にはリスクが伴いますし、変動も大きいです。
最近は「起業しましょう」と声高に言っている人も多いですが、私の意見としては、今もそしてこれからも起業が一般的になることはないと思っています。
起業はやりたい人がやればよいという感じで、決して一般的な方法ではないので、私はここではおすすめしません。
給料が上がる会社で働く
私が最もおすすめしたい方法は、働く会社を選別することです。
大企業・中小企業という目線ではなくて、給料が上がる会社かどうかという目線で判断します。何が言いたいのかというと、要するに給料が上がる見込みのない会社で働くなということです。
給料が上がらない会社でどれだけ懸命に、どれだけ長く働いても、給料は上がりません。
会社員として働いているとどうしても、
- 給料はもらえるのが当たり前である
- 頑張っていれば給料は上がっていく
- 長く同じ会社に勤めていれば給料は上がっていく
と考えてしまいます。
私自身も会社を経営する前は給料をもらっていましたから、同じ考えでした。
しかし、お金は「ないところにはない」わけで、給料が上がらない会社では、どう頑張っても上がりようがないのです。
例えば、赤字の会社だったらそもそも社員に払うお金がありません。また、会社が黒字でも、社長が自分の高級車と愛人のことしか考えていない会社で、給料が上がるわけがありません。年功序列の会社もしかり。
年功序列の未来工業のような会社や、給料一律のスタートトゥデイのような会社で働くのも悪くはないと思います。この2社はいずれも、働きがいのある良い会社ですが、手っ取り早くお金持ちになれる可能性は極めて低いです。
少なくとも、お金持ちになりたいのであれば、本人のがんばりや会社の業績に応じて給料が上がる職場を選ぶべきですし、そういった会社で成果が出せるよう、しっかりと頑張ることです。これが稼ぎを大きくする一番の近道です。
インセンティブが大きい世界で働く
3つめの方法はインセンティブが大きい職場で働くというもの。
がんばりに応じて給料が上がる会社で、実はよく知られている業界というのがあります。
それが、保険の営業や不動産営業といった、インセンティブが大きい業種です。
保険業界には「年収1億円を稼ぐ生保レディ」がいると言われますし、不動産業界も強烈です。あとはキャバクラとかホストとか、夜の仕事も出来高制です。
しかし、こういう業界は大抵の場合、肉体的にも精神的にもキツイのと、逆に稼げない人は全く稼げない「極端な結果重視」の業界です。
高給が取れるのはほんの一握りの人だけですが、自分の実力を試してみたい、とにかく手取りを増やしたいという方は、選んでみてもよい職種だと思います。
稼いだお金はぜんぶ投資しろ
まとめに入ります。
まずは手取り給料を増やすために、読書にお金をかけるなど「自己投資」をするのが最も効果的です。徹底的な自己投資によって仕事で結果を出し、給料を増やします。
給料が上がるチャンスのある会社に在籍していても、8割の社員はごく普通に働いており、稼ぎを増やすために日々勉強しながら頑張っている人は2割程度しかいません。
入社の時点では同じスタートラインでも、本気で頑張れば「1年でトップに、3年で神レベルになれる」はずです。(大きな会社になるとさすがにトップ狙いは難しいですが)
最初は業界未経験の素人だったのに、ブログで日々の学びをアウトプットし続けて、たった1年でその分野で周りが太刀打ちできないほどの専門家になっているという人を、ネットでもたまに見かけます。
全力で学び、給料の上がる会社で、その学びを全力で仕事に活かす。
これが一番です。
次はやはり金融商品への投資を行うのが、お金持ちへの近道です。
堅実な投資の本には「インデックス投信を買いなさい」と書いていることが多いのですが、それはあくまでも堅実な資産設計を考える人に対する答えであって、「手っ取り早くお金持ちになる方法」ではありません。
(あくまでも独身で若い方のみに推奨する方法ですが)、手っ取り早くお金持ちになるためには、稼いだお金を全額投資して、借金をしない範囲で何度も失敗してください。
私自身も投資で何度も資金を蒸発させ、失敗を経験しています。若くして億単位の資産を築いた投資家も、リアルタイムで数多く見てきましたが、みなさん基本的に方法論は同じです。
1.稼いだお金を全額投資
↓
2.何度も破産寸前まで追い込まれる失敗を経験する
↓
3.経験から学び何度も再起する
↓
4.その結果大きな成功を手にする
↓
5.運用資産が数千万円に到達した段階でリスクを落とす(重要)
私の場合、1~5に進むに従って「(仕事による)稼ぎ」が段階的に増えていたのが大きかったです。例えば、自己資金30万円を10回溶かすと300万円の損失ですが、稼ぎが増えて自己資金が100万円用意できるようになれば、3倍のリターンを一度手にするだけで、これまでの10回の失敗をチャラにできます。
私なりの結論をまとめると、
1.原資の少ない段階で、投資によって財産を築こうとするのは、凡人にとっては間違った考えである。
2.最初は投資で何度も失敗しながら知識と経験を身につけ、資金が少ないうちは「稼ぎ」によって証券口座への入金を継続し続けるのが最も効率的である。(ネットでは入金投資法と言われています)
3.つまり、仕事による稼ぎを増やすことを第一に考えるのが、手っ取り早くお金持ちになるための近道であり、そのためには稼ぎが増える会社を選ばなければならない。
これが私なりの、「手っ取り早くお金持ちになる方法」に対する答えです。
教科書的ではないと思いますが、私自身はこの方法がもっとも良い方法だと考えています。
(書いた人:川原裕也)
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