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1万円のパンツを履くとどうなるのか?今の自分を変えるための2つのルール

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私は毎日、お金について真剣に考えています。

  • どうすればもっと上手く稼げるか
  • どうすればもっと上手に使えるか
  • もっと価値のあるお金の使い方はないか
  • 稼ぐ人とそうでない人の差は何か

などなど。

稼ぐことに興味があるというよりは、「お金が生み出す力や原動力」に興味があります。そうやって日々考えているうちに、見えてくるものがたくさんあって、それを良い形で皆さんにご紹介していきたいと思っています。

今日紹介したいのは、私がこれまで実践してきた中でもすごく効果があった方法です。これまで多くの人がやってこなかったであろう「非常識なお金の使い方」で、今の自分を変えることができます。私はこの方法で、これまでに何度も自分自身を変えることができました。

人にはなかなか破れない殻がある」。
それを破るために、お金の持つ力を使います。

ムダ使いが「正義」と呼ばれる日

お金の上手な使い方」と言っても、私は節約術について話したいわけではありません。節約はもちろん大事ですが、今日は「ムダ使いこそが正義」と言われるほど、徹底的にお金を使い倒す方法について話します。

「今の自分を変えるためのお金の使い方」は簡単です。

  • ひとつのものに、ありえないほど圧倒的なお金をかける
  • 最初に予算と期限を設定をする

この2つのルールを守るだけです。

具体例をいくつか紹介します。

パンツに年間10万円を投資する

あなたが今履いているパンツ、買ってからどれくらいの年月が経っていますか?
パンツに何のこだわりもない私は、普通に1年とか場合によっては3年ぐらい、同じパンツをはいています。しかしそれって、それだけその「モノ」に対して意識が向いていない証拠です。でも、今日限りでそれらはすべて一掃すべきかもしれません。

下着って自分の肌に直接触れるものであり、大切な場所を守ってくれるものでもあります。普段、人に見せるものではありませんが、こういったものに圧倒的なお金をかけてみると、不思議と驚くほど自信がわいてきます。そして、パンツが変わったことをきっかけに、その他のすべてのことが好転してくるんです。自分に自信が持てると、仕事に対する意欲とか恋愛に対する自信がみなぎってきますからね。

人が死亡したニュースをテレビで観た視聴者は、高級車やロレックスの時計など、贅沢品の広告に購買意欲をそそられることがわかりました。ロレックスをしていればミサイル攻撃から身を守れるわけではありませんが、そういう品物を所有することで自己のイメージが高まり、パワフルになった気がするわけです。

身に付ける物そのものにパワーがあるわけではありません。しかし、人は身に付ける物によって自己イメージを高めることができると言われています。

今年1年で俺はパンツに10万円を投資する
例えばこのように決めたとします。すると、仮にパンツを10着所有するとして、毎月1万円の出費で「1着1万円の超高級パンツ」を買うことができます。そして、1年後には自分が履いているパンツすべてが、1万円の高級品へと変わっているのです。

恐らく1万円クラスのパンツを毎日履いている人は、日本の中でも有数です。しかし、自分はその中の一人になれます。それもたった1年で、たった10万円の出費で。

1万円のパンツにもなると、そのフィット感や素材感も良いと思うので、身体的メリットが得られることも大きいです。勝負中の勝負下着を毎日履いているわけですから。。。そして、

俺のパンツは一着1万円!
1万円の超高級パンツが俺の肌を守っている
俺は1万円のパンツを身につけている男だ

という精神的な部分が、さらに自分に大きな力をもたらしてくれます。

私はまだ、パンツに10万円かけるという、あまりに非常識すぎるこの実践ををやっていません。(上記は具体例としてあげただけです)
しかし、毎日ユニクロのパンツをはいていた私が、試しにポール・スミスのパンツを買ってみたところ、気合を入れたい時は必ずポール・スミスの下着を履いている自分がいました。

たとえ外からは目に見えないものでも、身に付けるものや普段使うものにお金をかけるだけで、大きな効果があります。よくある、「靴とか時計」でも良いのですが、靴や時計は上を見たらキリがありません。ごく普通の人が時計にお金をかけても、到底「日本の中でも有数」にはなれないでしょう。「これにお金をかけるっておかしいだろ」と思うもの、「周りに魅せるためのものでははいもの」に、ひっそりとお金をかける方が良いと思います。それが内に未知なる力を秘める源泉となるのです。

キャバクラに10万円使ってみてもいい

例えば、女性と話すのが苦手な人がいるとします。
このような場合は、自分が克服したいと思っていることに対して、徹底的にお金をかけるんです。

6ヶ月の間に女性と話すことに10万円使う
いや、
6ヶ月の間に女性と話すことに10万円投資する」と表現した方が良いです。
このように決めます。必ず期限と予算を最初に設定してください。

これを決めたら、後は6ヶ月の間に「女性と話すこと」に対して10万円、どのような形でも良いので使います。
たった6ヶ月で女性と話すことに10万円を使った人が一体何人いるでしょうか?(金持ち除く)

例えば婚活パーティーに行ってみるのもいいですし、キャバクラで豪遊してみてもいいと思う。自分がベストだと思う方法で、設定期間でドンと10万円使いきってみる。これが大切です。

ここでの注意点は1つ。
これはあくまでも「女性と話すのが苦手な人」が取るべき行動であって、女性と話すのが好きな人では意味がなく、逆にムダ使いに近い形になってしまいます。
自分の好きなことに大金を使うことは、ただの「趣味」といいます。趣味から得られるものは「自己改革」という意味においては影響が小さいです。また、女性と話すのが苦手だった人が、だんだんと話すのにこなれてきた時が、お金をかけるのを止める時だと思います。

  • 最初は「投資」、投資は成長を促進させるもの
  • 慣れてきたら投資は「消費」に変わる、消費は成長を生まない

投資によって成長させたい分を加速させ、ある程度達成したらそこにはそれ以上お金をつぎ込まない。よく、「投資」と「消費」を履き違えてる人を見かけますが、似て非なるものなので要注意です。

ちなみにこの婚活のケースは私が実際にやったことです。
お恥ずかしい話ですが、私は27歳ぐらいの時に女性とまともに話せませんでした。
でも、それをどうしても克服したかったので、毎週毎週、5,000円の参加費を払って婚活パーティーに行きました。そしてそこから、多くのことを学び取っていきました。(ちなみに、キャバクラにはまだ一度も行ったことがありません…)

婚活パーティーに毎月2万円も使うの?年間24万円も使うの?
こんな声が聞こえてきそうです。しかし、私の答えはこう。

だからどうした、そんなはした金、安いじゃないかと
自分がずっと苦手としていた女性との会話がスムーズにできるようになったら、自分にとっては少なくとも200万円の価値はあるぞと。

例えば、「女性と話せるようになること」はリア充にとって1円の価値もありませんが、そうでない人にとっては少なくとも200万円くらいの価値はあるでしょう。価値観は人それぞれ、モノに対する値付けも人それぞれです。

この方法のおかげで私は、苦手だった女性との会話を完全に克服しました。今では女性と話すのが楽しすぎて仕方ありません_| ̄|○(つまり、もう私は女性と話すことに対してお金をかけるのを止めるべきタイミングにきているということです)

服装に1年で50万かけて脱オタを目指す

これも私が実際にやったことです。
私は昔、全身ユニクロだったのですが、「女性と話せるようになって彼女を作るためにはこれではいかん」と思いました。実はこれも27歳の時です><

そこで私が決めたのは、「1年で服に50万円投資する。」です。
月換算すると、毎月約42,000円を投資することになります。

最初は「服を買いに行く服がない」状態だったので、通販を利用しました。送料も安くはなかったのですが、月額42,000円の潤沢な予算を設定していたので、小さいことは気にせず、ZOZOTOWNで何着か買ってみたのを覚えています。

もし、年間50万円がどうしても無理なら「1年で30万円」とかでも良いと思います。しかし、現実には月収12万円ぐらいで生活している人も普通にいますから、月収16万円ぐらいあれば、年間50万円は出せるお金だと思います。とにかく最初に「予算」として決めてしまう事が大事、それも(少なくとも自分の中では)ありえないレベルの金額を設定します。冒頭の2つのルールを思い出してください。

  • ひとつのものに、ありえないほど圧倒的なお金をかける
  • 最初に予算と期限を設定をする

予算と期限が決まっていないと、「通販は送料がかかるから…」、「今月は生活費が厳しいから安いショップで…」と「ケチ思考」になってしまいます。なぜなら、お金の管理がちゃんとできる優秀な人ほど、日常のお金に対して不安を感じているからです。しかしこれでは、普段の日常生活で選択している行動となんらかわりません。このような状態で服を買っても、今の自分を変えることはできません。日常生活の「ケチ思考」は歓迎ですが、「自分を変えるため」の投資は「非常識でありえない」思い切った予算を設定することをおすすめします。

予算と期限が決まると、どうやってそのお金を使うのがベストか?と頭が勝手に考え始めます。私の場合はまず、何を買えばいいのか?をチェックするために、漫画喫茶にファッション誌を読みに行きました。昔は、ファッション誌に載っている服なんて高すぎてどれも手が出ませんでした。しかし今はすべてが手の届く範囲にあって、全部安く見えてきます。なぜなら自分には毎月42,000円の服を買う予算があるからです。仮にこの半額の予算だったとしても、これまで服に全くお金をかけてこなかった私が毎月21,000円の服を買い続ければ、自分の中に大きな変化を起こせます。

そして設定した予算に基いて、毎月、数万円の服を爆買いするんです。(もちろん一着4万円の服を必ず買わなくてはならないのではなく、今月は1万円のアクセサリーを4つ買って合計4万円。とかでもOKです)

年間50万円あれば、3,000円のユニクロを1年で166着も買う予算があります。しかし、服は166着も必要ありません。当然、一着5,000円のTシャツや数万円のジャケット、そしてアクセサリーも買ってみようか。となってきます。

これまでの自分の人生になかった「服を買う習慣」が生まれると、色々な学びが得られます。例えば、どれだけ試着しても買ってから一度も着ない服が出てくるのが仕方ないことや、どれだけ服を買っても10回に1回は失敗すること。こういったことが経験からわかってきます。服を買えば「失敗服」が生まれるのは当然なので、高かったからといってケチらずに、自分に似合わない「失敗した服」は捨てるか売るかして、どんどん買い進めます。

その結果、1年でそれなりに見れる格好になり、街のオシャレさんには到底及びませんが、たまに「オシャレですね」とか言われるようになるもんです。そして、一度買った3万円のジーンズ、3万円のジャケット、こういった類のものは3年ぐらいは余裕で持ちます。つまり、次年度は50万円もの予算をかける必要がなくなり、服に対する投資額も減らせるというわけです。

服のアイテムがある程度揃ってくると、だんだん買うのが楽しくなって、あれもこれも欲しいとなってきます。そうなったらそれはもう「趣味」の範囲であり、投資ではなく「消費」へと変わります。趣味としてお金をかけるのも良いのですが、お金があるなら次の投資対象を見つけて、新たな分野で爆買いする方が、自分を変えるには適したお金の使い方となります。

このようにお金をかけていくだけで

  • 27年間、自分に自信が持てなかったのに1年で自信が持てるように
  • 27年間、女性と話すのが苦手だったのに6ヶ月で克服
  • 27年間、まともな服を着てこなかったのに1年でそれなりに

と、毎年毎年、自分に変化を起こせるようになるのです。

なぜこの方法が上手くいくのか

ではなぜ、この方法が良い結果を生み出すのでしょうか。

もう一度ルールをおさらいします。

  • ひとつのものに、ありえないほど圧倒的なお金をかける
  • 最初に予算と期限を設定をする

本来、人は「今あるお金を見て将来を考えようとする」のが普通です。
だから、今のカツカツな生活を見て、「パンツに10万円もかけるなんて到底考えが及ばない。」となってしまいます。今あるお金の計算をすることはあっても、未来に入ってくるお金(キャッシュフロー)を考えた上で、「今の自分の年収なら、限界値でこれぐらいなら投資できる」というところまで考える人は少ない。

しかし、今回紹介した方法は最初に「期日と予算を設定する」というやり方です。
最初に過剰とも思える投資額を設定することで、目標を確実に実現させるのが目的です。そして、最初に予算を設定すると、意識がそこに集中するので、生活費ギリギリでも本当にそれだけの金額が用意できるようになります。

人はお金があればあるだけ使います。だからこそ、それをセーブするための予算の設定が必要だし、「設定した予算の範囲なら自由に使って良い」という許容のためにも予算設定が必要となるのです。

最初に予算ありきだと、大きめの投資額を設定した時に、良い意味での過剰投資が起こりやすいです。それが目標の達成率と質を向上させます。
一方で、最初に計画ありき(あれにいくら、これにいくら、、、だからトータルいくら)だと、予算不足が起こって計画が達成できないケースがあります。また、計画の上に成り立っているものなので、最低限の目標しか達成できません。設定したラインを下回ることはあっても、上回ることが絶対にないのです。

もちろん、ビジネスにおいても、日常生活においても、シーンに応じて両方の使い分けが必要です。

私がかねてから注目している企業でもあるソフトバンクは、「今後数年でインドのIT分野に約100億ドルを投資する」と公言しています。
ここで言う「投資」とは企業への投資(つまりM&A)なので、もちろんまだ具体的に、どこにいくら投資するかといった100億ドルの計画があるわけではありません。ただ、最初に「数年以内に1兆2,000億円を投資する」と大きい予算を漠然と置いておくことで、タイミングを逸することなく、次々と企業への投資を進めていくことができるのです。

ということで

お金の上手な使い方ってなんだろうと考え続けた結果、見つけた答えの一つです。

私は今、「今年はタオルに1年で10万円投資しよう」と計画しています。これまで31年間生きてきて、タオルなんて家に余っていたものを使う程度でした。もちろん、今使っているタオルも3年とか平気で使い続けているものばかりです。それくらい、そこには意識が向いていなかったのです。

それを、一つあたり数千円から数万円単位のものに、たった1年ですべて替えようと思っています。タオルは毎日使うものだし、大切なカラダを拭くものです。良いタオルは吸水性にも優れているし、耐久性も良いと思います。安いものを使っていてもいいですが、たった一度、ガーッとクオリティを上げるだけで、少なくとも3年間は一般の多くの人と比べて圧倒的に良いタオルを使って生活ができます。

それが自信となり、日常のストレスを軽減し、また大切な肌をキレイに保てるなどの効果に繋がることを期待しています。

「タオルに1年で10万円の投資」
これができるのは、私が社長という立場だからではありません。
ごく普通のフリーターでも、生活水準を大きく損なうことなく、1年でトップクラスの製品を日常生活に取り入れることは可能です。

「期日と予算」を設定して、意識して爆買いをすることで、一生経験しなかったであろうことを驚くほどたくさん経験できます。そして、一生破れなかったであろう殻も、驚くほど簡単に破り、自分を変えることができるのです。

(書いた人:川原裕也

実は、「お金の使い方」について書いた記事がもう一つあります。
これは以前、私がお願いして一つの実験をしてもらった内容について、社員さんが書いてくれたものです。

面白い記事なので、もしよろしければ合わせてごらんください。
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