餃子の王将といえば、餃子を主力とする中華料理チェーンです。
店舗数は直営店・フランチャイズ店を合わせて約700店舗ありますが、京都(中京区)に「女性向け」をコンセプトとした新店舗としてオープンした「GYOZA OHSHO烏丸御池店」は一味も二味も違います。
2016年3月3日の開業当初から連日大行列の新餃子の王将。一体、何が違うのでしょうか?
今日のクートンブログでは「行列のできる大阪グルメ」の番外編として「京都篇」をお届けします。
GYOZA OHSHO烏丸御池店への行き方
GYOZA OHSHO烏丸御池店は、地下鉄の烏丸御池(からすまおいけ)駅から「4-1」出口を出て徒歩3分。
両替町通をすぐ入った所にあるので迷うことはありませんが、事前知識が無い状態で、目的地にたどり着くと「え、これ、王将で合ってる?」と驚くと思います。
外観を見て分かるように、見慣れた餃子の王将の店舗だとは全く思えず、最初はどこかの小洒落たイタリア料理店かと思うほど。
看板の「GYOZA OHSHO」の文字を見て、ようやく「やっぱり餃子の王将だ……」と納得しました。
専用駐車場が無いので、公共交通機関を利用するか、近くの駐車場を利用する必要があります。
※ちなみに以前「ローソンストア100烏丸御池駅前店」があった所です。
いつの間にか無くなっていて(2015年5月12日に閉店)ちょっとビックリしました。
餃子の王将で行列ができるとは……
到着は休日19時過ぎ。雨とは言え、席は満席で外まで行列が並んでいました。
待ち人数は20人ほど。待てば待つほど行列が伸びていき、大行列を見て「次回にしよう」と、諦める人も多かったです。
餃子の王将は「待ち時間なし」なイメージがあり、混雑時に待ったとしても回転率が高いので、せいぜい20~30分も待てばいいだろうと思っていたら、結局、1時間ほど並びました。
大規模な宴会席があり、それも大きく影響していそうです。
コーズ料理に限定した予約プランに「フリードリンク2時間コース」があったので、長期間、席が団体に占領されてしまうと、今回のように待ち時間が悲惨な感じになりますね……。
夜や休日に訪れる場合は、事前に予約した方が待ち時間なく行けると思います。
店舗の外には木彫のスタンディングテーブルが用意されており、立ち飲み的な使い方もできます。
店内は全席禁煙ですが、こちらでは喫煙可なようです。
訪れた日が雨だったこともあり、店舗は満席ですが、こちらの席で食べている人は1~2組ほど。
何から何まで既存の餃子の王将と違う
GYOZA OHSHO烏丸御池店は「ジャパニーズカジュアル」をテーマに、女性がより来店しやすいような店にした結果、既存の店舗とは内装・外見・メニューなどが、かなり異なっています。
・セミ個室がある。
畳に座れる座敷席はないので、小さな子供連れはちょっと不便かも。
・全体的に清潔感が高い。
例:床が滑らない。机やメニューが全くベタベタしていない。
・中国語が一切聞こえない。
厨房の料理人=中国の人というイメージが強かったのですが。
・従業員さんが20~30代と年齢層が若い。
格好も「チェックのハンチング帽、ギャルソンエプロン、黒のシャツとパンツ上下」と、なかなかお洒落。
・お冷はセルフではなく、店員さんがピッチャーで注いでくれる。
プレ個室での食事ですが、店員さんが適度に見回り?に来てくれました。
・Wi-Fi機能やモバイル用のコンセントを設置
※訪れた際は気付かなかったのですが、プレスリリースに記載あり。
……など、既存の店舗との違いを挙げればキリがありません。
全体的に落ち着いた雰囲気で、騒がしい印象はありません(団体客の質にも寄りますが……)。
空いた席の関係でプレ個室を利用しましたが、周囲の目を気にせず、ゆっくりと食事をすることができました。
店舗限定オリジナルメニューが豊富
餃子の王将は店舗ごとにメニューが変わることで知られますが、当店のオリジナルメニューは、バランス料理研究家の小針衣里加さんが監修。
栄養バランスにこだわり、味付けも繊細で薄味、体に優しい健康的な料理が多く「THE 女子向け」という感じ。
しかもお皿までお洒落。プラスチックではなく、陶器が使用されているので、他店舗と同じメニューでも高級感が違います。
一般的なレギュラーサイズだけではなく、ジャストサイズメニューも豊富にあり、様々なメニューを小皿料理で味わえるようになっています。
食事と一緒に楽しめるワイン、スパークリングワイン、ウイスキー、日本酒、焼酎、カクテルなどのアルコールメニューも豊富に用意されています。
個人的に「これはスゴいな」と思ったのが、店舗限定メニューでも値段が高くないこと。
新コンセプトの店舗で小洒落た雰囲気なので、てっきり価格を高めに設定していると思っていたのですが、一般的な餃子の王将のグランドメニューと変わらない値段で、料理が味わえました。
テイクアウトも同様に可能ですが、店舗限定メニューがほぼ無いので、ちょっと損した気分になるかも。
実際に食べたもの
【湯葉の天津飯】580円+税
天津飯というより「あんかけ卵丼」という感じ。濃い味ではなく、するする食べやすい薄味仕様。
湯葉も味の邪魔をせず、色々と発見がある味です。今回注文した中で、一番おすすめの料理です。
【京漬物の和風炒飯】580円+税
輪切りのゴボウやしば漬けなどの漬物が入った炒飯です。
餃子の王将のチャーハンでありがちな「油たっぷり感」がなく、健康的な味。
【鶏の唐揚】500円+税
餃子の王将の鶏の唐揚そのものの味……ですが、添えられた野菜のお洒落感が違いますね。しかも別皿盛り!
ドレッシングはお店での手作りなので、そこも違うポイントですね。
小皿料理に適したジャストサイズもあります。
【おからと紅ショウガの揚げ餃子 ~スイートチリソースだれ~】290円+税
おからと紅ショウガが入った餃子を揚げたもの。器に入ったチリソースをお好みでかけて食べます。
チリソースが無くても、紅ショウガがなかなかの辛さ。
店舗限定メニューでも、通常の焼き餃子とほぼ変わらない値段で食べられるのは割安感があります。
【餃子】220円+税
どこの店舗で食べられる「餃子の王将の餃子」そのものの味。
噛んだ時の旨味の汁は通常の方が多く、にんにく無しと比べて、やはりジューシー感が違います。
【にんにく無し餃子】220円+税】
にんにく無しだけあり、確かに噛んだ時や食べた後ににんにくの香りがありません。
口の中が「カーっ」とせず、力が湧いてくる……という感じではない。
個人的にはにんにく有りの通常の方が好みですが、仕事中や今後のことを気にせずに餃子が食べられるのは良いですね。
【バニラアイス~ジャックダニエル テネシーハニー掛け~】250円+税
当店限定の大人スイーツ。
バニラアイスに蜂蜜の豊かな風味漂うフレーバーウィスキーを掛けたものです。
アルコール分は35%なので、お酒が弱い人は、最後に溶け残ったものは食べない方が賢明。
メニュー紹介
いかがでしたか?
「今までの餃子の王将とは全然違う」と思いながらも、他で食べ慣れた味のメニューもあり、何とも不思議な体験でした。
現在、GYOUZA OHSHOは烏丸御池店一店舗だけなので、京都を訪れた時は、是非とも食べに行ってみて欲しいです。そのギャップに驚くこと間違い無しです。
(書いた人:昼時かをる)