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クートンブログ

日常のヒントをあなたに - 株式会社クートン

独断と偏見の年間ベストマンガランキング!ネルヤの俺マン(俺マンガ大賞)が今年も面白い

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「今年読んで面白かったマンガを知る方法」としては、『このマンガがすごい!』(宝島社)が有名ですが、実は毎年12月になるとTwitterの片隅でひっそり実施されている「とある企画」があります。

それが俺マン=俺マンガ大賞
Twitterユーザーがその年の個人的なベストマンガをハッシュタグ付きで呟いて共有する年末企画です。

マンガ情報サイト「ネルヤ」が2011年から始め、#俺マン2014で4回目を迎えました。

全ての投票は集計されてランキング形式での発表はありますが「選定基準や参加資格もなく、自分の独断と偏見で、この1年読んだマンガの中で面白かった作品を選ぶ超個人的年間ベスト企画という所が、他のマンガランキングとは一線を画します。

「俺マン」ここが面白い

出来レースになりにくい

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俺マンは「今年自分が読んで面白かった作品を挙げていく」というスタンスなので「書店や出版社でプッシュされている作品が、絶対ランキング上位になる」という訳ではない、という面白さがあります。

ちょっと意地悪な言い方をすれば「出来レース」になりにくい。

そうは言っても上位ランキングに入るのは、その年に人気があった作品や実力派、ベテランが多いです。

例えば俺マンの集計結果(総合)を見ても『このマンガがすごい!』で上位入賞している作品が多数入っています。

『子供はわかってあげない(オトコ編第3位)』『聲の形(オトコ編第1位)』『ちーちゃんはちょっと足りない(オンナ編第1位)』『魔法使いの嫁(オトコ編第2位)』『あれよ星屑(オトコ編第5位)』が入っています。

それでも何作品かは「あれ、こんなマンガ発売されていたんだ、知らなかった」と思うような作品タイトルも見られると思います。

俺マン2014年集計結果(総合)
第1位(145票):『子供はわかってあげない』(田島列島)
第2位(83票):『僕のヒーローアカデミア』(堀越耕平)
第3位(55票):『聲の形』(大今良時)/『ちーちゃんはちょっと足りない』(阿部共実)
第5位(49票):『魔法使いの嫁』(ヤマザキコレ)
第6位(41票):『あれよ星屑』(山田参助)
第7位(39票):『ニコニコはんしょくアクマ』(カレー沢薫)
第8位(36票):『3月のライオン』(羽海野チカ)
第9位(35票):『ニッケルオデオン』(道満晴明)/『夜とコンクリート』(町田洋)

第11位(33票):『蟹に誘われて』(panpanya)
第12位(32票):『トクサツガガガ』(丹羽庭)/『甘々と稲妻』(雨隠ギド)
第14位(31票):『だがしかし』(コトヤマ)/『春風のスネグラチカ』(沙村広明)
第16位(30票):『夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない』(宮崎夏次系)/『累』(松浦だるま)
第18位(29票):『からかい上手の高木さん』(山本崇一朗)/『ドリフターズ』(平野耕太)/『月に吠えらんねえ』(清家雪子)

#俺マン2014 総集計結果

俺マン2013、2012、2011の集計結果(総合)も載せておきます。

#俺マン2013集計結果
第1位:「ひきだしにテラリウム」(九井諒子)
第2位:「宝石の国」(市川春子)
第3位:「さよならタマちゃん」(武田一義)
第4位:「重版出来!」(松田奈緒子)
第5位:「惑星9の休日」(町田洋)/「甘々と稲妻」(雨隠ギド)
第7位:「僕だけがいない街」(三部けい)
第8位:「アリスと蔵六」(今井哲也)
第9位:「さよならソルシエ」(穂積)/「僕は問題ありません」(宮崎夏次系)

総投票数約5000票、#俺マン2013 集計結果発表! 第1位は九井諒子「ひきだしにテラリウム」

#俺マン2012集計結果
1位:「俺物語!!」(作画:アルコ/原作:河原和音)
2位:「暗殺教室」(松井優征)
3位:「ハイスコアガール」(押切蓮介)/「式の前日」(穂積)
5位:「空が灰色だから」(阿部共実)
6位:「ハイキュー!!」(古舘春一)
7位:「竜のかわいい七つの子」(九井諒子)
8位:「3月のライオン」(羽海野チカ)
9位:「変身のニュース」(宮崎夏次系)
10位:「ボールルームへようこそ」(竹内友)

引用:今年のマンガの話をしよう #俺マン2012

#俺マン2011集計結果
1位:「外天楼」(石黒正数)
2位:「銀の匙 Silver Spoon」(荒川弘)
3位:「鉄楽レトラ」(佐原ミズ)
4位:「25時のバカンス」(市川春子)
5位:「ドリフターズ」(平野耕太)
6位:「草子ブックガイド」(玉川重機)
7位:「竜の学校は山の上」(九井諒子)
8位:「昭和元禄落語心中」(雲田はるこ)
9位:「HUNTER×HUNTER」(冨樫義博)
10位:「花もて語れ」(片山ユキヲ)

引用:今年のマンガの話をしよう#俺マン2013

新人・単巻が強い

書店のベストセラーランキングを見ても「人気シリーズの最新刊」が上位を占めることが多く「今話題の新作品をランキングから発掘する」というのが難しいことが多々あります。

俺マンには「ビッグネームやシリーズ物の最新刊は避け、新人や単巻に票が集まりやすい」という投票傾向があります。

また最近は雑誌を買わなくても作品を無料で読めたり(マンガボックス、Dモーニングの無料会員など)、元々Webで投稿されていた作品が単行本化したりすることも増えた為、俺マンでも未単行作品に票が集まるようになっています。

その為「最近発売されたマンガや、発売前の作品で何か面白そうなものは無いかな」という時、俺マンの集計結果は結構参考になります。

ただし『3月のライオン』のように、毎年ランキング上位に入ってくるような根強い人気がある作品も少なくありませんが……。

自分の好きな作品を思う存分「ステマ」れる

ニコニコはんしょくアクマ 1 (ビッグコミックススペシャル)

上記で「俺マンは出来レースになりにくい」と書きましたが、ファンが「上位入賞を狙って作品をステマしよう」と画策する場合もあります。

その好例が7位にランクインした『ニコニコはんしょくアクマ』の「カレー沢薫」先生。

ニコはん以外にも総合部門には、78位(12票)『バイトのコーメイくん』、139位(8票)『ニァイズ 東京都写真美術館ニュース別冊』、164位(7票)『ねこもくわない』、『やわらかい。課長起田総司』が入っています。

2014年に単行本化されたり、連載がスタートした作品が多いのも投票数が多い理由の一つとして挙げられますが、それにしても一人の作家の作品が、これほど多く投票されているのは「奇妙」の一言に尽きます。

種明かしをすると、カレー沢薫ファン(=カレー沢クラスタ、カレー沢親衛隊と言われる人々)が、#俺マン2014 で非常にステマをしたから。

Ustream中継でも「カレー沢クラスタの仕業」「暗躍している」と散々言われていました。

マイナー作家を応援していると、辛いのが「ランキング関係では、ほとんど名前が聞かれない」と言うこと。

俺マンは「自分が投票した分、ランキング上位になる」という性質があるので「なるべく多くの人にカレー沢薫作品を知ってもらおう」と、カレー沢薫作品の読者が投票した割合が多かった訳です。

ただしTwitterで「俺マンでカレー沢先生の作品に投票して下さい!」と公然と呼びかける組織票で多数の票が集まった訳ではなく「実際に読んで面白いと思った作品を、個々で勝手に投票したソロプレイでの上位入賞」というのが面白い所です。

自分の趣味・嗜好に合う作品と出会える

俺マンの良い所は、ただ自分の好きな漫画に投票するだけではなく、他の人の推し作品から自分の趣味や嗜好に合いそうな作品が探せること。

#俺マン2014で投票された総タイトル数は1,735作品と本当に多いので、何かしら自分の中に引っ掛かってくる作品は見つかると思います。

#俺マン2014投票検索のTopページではランダムに投票ツイートを20個ピックアップして紹介。
ランキングや投票、投票者、作品情報の一覧から、自分の興味のアンテナに引っ掛かる作品を見付けられます。

ちなみに私が集計結果を見て「これは、気になるなぁ」と思ったのが『ちひろさん』(安田弘之)。
実際に読んでみましたが、ものすごく「当たり」でした。

ちひろさん 1 (A.L.C.DX)
『ちひろさん』(安田弘之)

俺マンで投票された作品の多くがその年に発売または発表された場合が多いので、1話や最新話が試し読みができたり、Amazon Kindleなど電子書籍で取り扱いがあったり、書店に置いてある確率が高かったりと、買って読むまでにそんなに苦労せずに済みます。

いががでしたか?

私も#俺マン2014に参加してみましたが、自分が今年読んだマンガを改めて振り返ったり、他の人の俺マンを見て次に読むマンガの参考になったりと、企画として面白いだけではなく、楽しくて役に立つのが俺マンの良い所です。

今年は#俺マン2015があるのか……は、年末が近付いてくれないと分かりませんが「マンガ読み」の人はチェックしておくと、更に楽しいマンガ生活が送れると思います。

(書いた人:昼時かをる)

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