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クートンブログ

日常のヒントをあなたに - 株式会社クートン

アダルト業界を卒業したマネーの虎「高橋がなり」の新ビジネス「国立ファーム」を理解する

クートンリサーチ 企業 学びと気づき

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テレビ番組「マネーの虎」でその圧倒的なまでの人間力を見せつけた「高橋がなり」。当時は、アダルトビデオメーカーのSODこと「ソフトオンデマンド」の創業社長として、現在のDMM.comの前身「北都」と業界トップ争いをしていました。

しかし、2005年に高橋がなり社長は辞任、アダルト業界から突如として引退しました。その後立ち上げたのが「国立ファーム」という農業の会社。アダルト業界から一転、農業へと参入した高橋がなりとは一体、どんな人物なのか?

また、国立ファームはどのようなビジネスを展開し、現在はどうなっているのか?
私自身が以前から、高橋がなり社長にとても興味があったので、この機会に調べてみることにしました。

■昨日はDMM.comについて書きました。
DMM.comは上場する?巨額の利益を生み出す謎の企業が目指す姿とは

国立ファームとは

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国立ファームは、高橋がなり氏が創業したアグリビジネス(農業ビジネス)を手がける会社です。2006年1月に当初は資本金10億円で設立されたようですが、現在の資本金は1,000万円となっています。

株式会社ではなく、有限会社の形態を取っていますが、

  • 農家の台所 株式会社 (野菜のレストラン「農家の台所」の運営)
  • 農業生産法人 国立ファーム株式会社(山形ガールズ農場)
  • 農業生産法人 国立ファームソルトリーフ農場株式会社(ソルトリーフの生産)

の3つは、いずれもグループ会社となっています。

野菜の開発にも力を入れており、国立ファームが開発した代表的な野菜「ソルトトリーフ(品種名:アイスプラント)」は、塩味がする野菜なのだとか。その他にも、「ホワイトいちご」、黄身が白い「ホワイトたまご」などオリジナル野菜を多数開発しています。

一方で、作った野菜を使った料理を提供するレストランは、積極的な出店と、積極的な閉店を繰り返しています。特に、2013年、2014年は出店なしで閉店・閉園が続いており、決して順風満帆の状態とは言えないようです。

直近の2014年10月期の決算は売上高が2億5,000万円。ただし、これは国立ファーム有限会社のもので、グループ会社との資本関係がどうなっているのかわからないため、グループ全体の売上がどの程度なのか、赤字なのか黒字なのかは全く不明。

ただ、農業生産法人である国立ファーム株式会社の売上が2,000万円規模であること、そして飲食事業の「農家の台所」の閉店が続いていることからも、「グループ全体の売上が2億5,000万円で、赤字が続いている」という見方が妥当なのかなと感じます。

2006年設立ということは、今年でもう9年なんですね。

盟友「貞廣社長」のレストランへ野菜を提供

調べていくうちに、国立ファームの販売先に「株式会社 商業藝術」という会社があることがわかりました。この会社について調べてみると、実はこの会社はマネーの虎でお馴染みの「貞廣一鑑社長」が経営する会社でした。

当時は、「衣食住トータルプロデュースの株式会社ラヴの代表取締役CEO」という肩書でしたが、2006年にJellyfish.株式会社へ社名変更、そして2012年に現在の株式会社商業藝術へ社名を変更しています。

国立ファームと商業藝術が取引関係にあるということは、おそらく国立ファームが作った野菜を商業藝術に販売しているのだと思います。マネーの虎で人気だった二人の社長、今は友好的な取引関係にあるようですね。

離職率はやっぱり高い

国立ファームは毎年、「第◯次創業期メンバー」と言って、国立ファームで働くメンバーを紹介しています。そして面白いのが、「残存率」も表示していること。

で、その残存率を見ると

  • 30名中3名(第四次創業期メンバー)
  • 18名中1名(第六次創業期メンバー)
  • 33名中3名(第七次創業期メンバー)

と言った具合に、残存率がめちゃくちゃ低いです。。業界が厳しいのか会社が厳しいのか、離職率は高いです。最も、ここ3年は業績が厳しいからなのか、創業期メンバーの入社数自体が減少傾向にあります。

国立ファームが手がけるビジネス

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国立ファームは、野菜の川上(生産)から川下(販売)までを手がける「農業改革」を目指し、主に6つの事業を展開しています。

  • ものづくり事業
  • 仕入れ事業
  • 加工事業
  • 外食事業
  • 青果販売事業
  • EC事業

ものづくり事業

ものづくり事業は、農業生産を行う国立ファームの「川上」にあたる事業です。主に、2つの農業生産法人を使って国立ファームオリジナルの野菜を生産しています。

■農業生産法人 国立ファーム株式会社
高橋がなり社長の「国立ファーム」は有限会社です。こちらは社名は同じですが、「株式会社」の国立ファームで、通称「山形ガールズ農場」と呼ばれています。(所在地も山形)

山形ガールズ農場の代表を務めるのは「菜穂子さん」という農業のプロフェッショナルです。田植え歴20年で、農家の娘として生まれた菜穂子さんは、国立ファームが立ち上がった2007年頃、

  • 実家の農業
  • 全国農業青年会議(4Hクラブ)の理事
  • 国立ファームのバイヤー

の3つの仕事を掛け持ちしていたという、農業のプロ中のプロ。

女性のための女性の農場」を目指し、国立ファームに販売するための様々な野菜を生産しています。

■農業生産法人 国立ファームソルトリーフ農場株式会社
前述した塩味のする野菜「ソルトリーフ」を生産しているのが、国立ファームソルトリーフ農場です。所在地は埼玉県児玉郡。

この農場で作ったソルトリーフは、国立ファームが運営するオンラインショップ「農家の台所 WEB SHOP」で購入できます。

出荷できるのは4月中頃~6月頃までとのことなので、今が買い時シーズンですね。

良い機会なので、私も試してみたいと思います。
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仕入れ事業

山形ガールズ農場と、ソルトリーフ農場は国立ファームのグループ会社です。しかし、この2つだけですべての野菜を作るのは不可能。

そこで、生産農家との提携によって野菜を仕入れ、流通させていくための事業として行われているのが「仕入れ事業」です。

目指す方針は「農家のプロと組み、特選野菜のブランドを作り上げる。」。

国立ファームは「篤農家ランキング(とくのうかランキング)」という農業界版のアカデミー賞を作りました。これによって、契約農家の野菜の品質を高め、流通量を増やそうとしています。

この辺りの「川下」事業は、オイシックスやらでぃっしゅぼーやがやっているビジネスに近いです。野菜の見せ方・切り口で差別化する、マーケティング事業です。

国立ファームの契約農家は現在500軒以上になっています。

加工事業

生産した野菜を使って加工食品を作る事業。加工事業でも、国立ファームならではのアイデアが詰まっています。例えば以下の様な商品が、加工事業で作られました。

  • ソルトリーフに相性抜群のドレッシング
  • 目玉焼き専用ドレッシング
  • 黄身が白いホワイトたまごを使って作ったプリン

などなど。

素材のよさやストーリー性、そしてパッケージデザインの面白さによる差別化で、付加価値を付けています。

外食事業

外食事業では「農家の台所」ブランドでレストランを展開しています。現在は東京都内に3店舗を構えています。

  • 農家の台所 新宿3丁目点
  • 農家の台所 銀座店
  • ごはんや 農家の台所 立川高島屋店

「生野菜を楽しむサラダバー」と聞くと、つい行ってみたくなりますよね。

農家の台所で提供される野菜はすべて、500軒を超える契約農家からの直送野菜です。また、品種についても通常のスーパーマーケットには出回らないレアな品種が多いので、味が全く違います

例えば、トマトが嫌いな人でも、農家の台所で提供されるトマトの品種は、一般的なトマトの味とはぜんぜん違うため、食べられる。といったこともあるのです。

私も、オイシックスやらでぃっしゅぼーやで特殊な品種の野菜を購入したことがあるのですが、「レタスってこんな味だったっけ?」というぐらい、同じ野菜でも美味しさに違いがあることを体験したことがあります。

農家の台所 新宿3丁目店では、「お米リレー」と言って、使うお米の種類を隔月で変える取り組みを行っています。定期的に足を運ぶことで、色々な野菜、そしてお米の味を楽しむことが可能です。

除草剤や土壌消毒剤を使わわず、手間暇をかけてプロが作った野菜を楽しめる野菜レストラン、それが国立ファームの外食事業「農家の台所」というわけです。

また、国立ファームの直営店「農家の台所」以外でも、卸売によって「国立ファームの野菜を使う外部のレストラン」も広がっています。現在は関東圏のみとなっていますが、72店舗ものレストランで国立ファームの野菜が楽しめます。

青果販売事業(卸)

青果販売事業は、生産した野菜を八百屋さんやスーパーに卸売する事業です。

現在、川上となる「モノづくり事業」で生産した野菜、そして500軒を超える契約農家から仕入れた野菜は、

  • 自社レストランで使用
  • 提携レストランで使用
  • 加工食品として販売
  • 提携の八百屋・スーパーに卸売販売
  • WEBストアでの販売

といった形で活用されています。

国立ファームの野菜が買えるお店は、二子玉川ライズ東急ストアなど、現在都内6店舗となっています。

EC事業

ネット通販サイト「農家の台所 WEB SHOP」にて、生産した野菜、仕入れた野菜をオンライン販売しています。国立ファームが扱う野菜を購入したい場合は、このサイトを通じて全国どこに住んでいても新鮮な野菜を買うことが可能です。

「世界一の野菜と出会う店」として、プロの生産者がこだわって作った品種を農家の台所物流センターから、直送便で自宅に届けてくれます。

10種類の野菜が入った「お試しセット」が1,600円+税など、一人暮らしの女性でも消化できるだけの食べきりセットも販売されています。全体的な単価はやはり高めとなっていますが、「美味しい野菜を楽しむ」目的でたまに買うとかであれば、それほど手の届かない値段設定でもないように思います。

高橋がなり流の経営論とは

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(参照:Twitter

テレビ番組「マネーの虎」をきっかけに高橋がなり社長のことを知った人は多いと思います。私もその一人で、今でも友人との日常会話で、たまに彼のことが話題となります。しかし、私が今まで出会ってきた友人の中で、高橋がなり氏のことが嫌いと言っている人は、不思議と一人もいませんでした。

結構キツイことを言っているのに、なぜ彼は多くの人に好かれるのか?
そこで、彼の考え方や生い立ち、そして「高橋がなり流の経営論」について調べてみました。

略歴

「高橋がなり」というのは芸名で本名は「高橋雅也」。本人も書籍などで本名を語っているので、決して隠しているわけではないです。

1958年12月の生まれで現在56歳です。ちなみに、ソフトバンクの孫社長が1957年8月の生まれなので、孫社長と同世代の経営者ということになります。

高橋がなり氏のストーリーは佐川急便に就職したことからスタートします。大学受験に2回落ちて、その後貿易会社の専門学校を卒業、そして佐川のトラックドライバーになったそうです。

佐川急便の仕事って、給料は凄くいいけど仕事がめちゃキツイって言いますよね?
しかし、高橋社長は3年で佐川急便の成績トップドライバーに上り詰めます。

そしてその後、佐川を退職。24歳の時にテレビ番組制作会社のIVSテレビに入社します。IVSテレビの当時のディレクターが、かの有名な「テリー伊藤氏」であり、高橋社長はテリー伊藤の弟子として、「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」などのADを勤めていました。テリー氏の扱いはひどかったようで、失敗しても上手くいっても毎日、殴る、蹴るといった理不尽な扱いを受けていたとのこと。

しかし、高橋社長はそのような扱いを「養成ギブスのようなもの」としており、テレビ制作の現場で相当鍛えられたと発言しています。最終的に、高橋社長が企画したタレントショップ、ねるとん紅鯨団の「バレンタインハウス」が年商50億円を生み出す大ヒットとなり、それを置き土産にIVSテレビを退職。その後、テリー伊藤氏の支援を受けて独立を果たします。

30代当時の年収は650万円程度だったとのこと。

IVSテレビの主任を勤めていた27歳の時に、当時新入社員として入社してきた22歳の女性と出会い、その後結婚しています。その、現在の奥さんが高橋がなり氏を夫に選んだ理由は2つあります。

1.会社を潰しても時給1,500円のアルバイトを見つけて働き続けたこと
腐っても酒やギャンブルに走らずにとりあえず働く男だから、食いっぱぐれることはないだろう

2.グチを言われた時に励ましの言葉をかけたら「お前にそんなこと言われたくない」と言われたこと
精神的にずるずる落ち込んでダメになるような男じゃない

「良い男の選び方」としては素晴らしいと思います。。。

テリー氏に出資をしてもらい、「ゴルフショップ」や「Tシャツショップ」の会社を作るものの、あえなく失敗。2つの会社を潰して、多額の借金を抱えることになります。

しかしその後、37歳の時に3つめの会社としてアダルトビデオ制作会社の「ソフトオンデマンド」を設立し、大成功を収めます。ちなみに、ソフトオンデマンド(通称SOD)もテリー氏の出資によって設立が実現しており、その後テリー氏が所有していたSODの株式を高橋氏が買い戻しています。

SOD時代に「マネーの虎」などに出演し、一躍有名となりましたが、その後、代表を辞任。そして新しく立ち上げたのが農業を主体とした「国立ファーム」というわけです。国立ファームの設立時点で、高橋がなり氏の年齢は49歳でした。

名言集

百戦錬磨の高橋がなり氏の発言、やはり名言のオンパレードです。
相当な数になりましたが、心に残った彼の言葉をまとめます。

あいさつがわりに僕の収入をバラしましょう。今期の年俸は1億4,400万円です。30代の頃の年収は200万円くらいだったんですけどね。

「何を持っているか」ではなく、「何を作り上げることが出来るか」が重要な価値観になるような世の中にしたいんです。

人は金や物、便利や長寿だけを与えられても、幸せにはなれません。金や権力などを持って社会的地位が高くても、社会的貢献をしていない、他人を思いやる精神のないような輩に威張らせたくありません。

僕は僕の意図をもって、農業を偏差値の高いカッコ良い職業と思っていただけるような仕掛けをする組織を創りました。

■国立ファームの十ヶ条より
利益を生み出せ。利益のない会社は社会貢献していない会社である。

目先の利益を追いかけるな。目先の利益を追いかければ将来の利益を失う。

弱者が正義を口にするな、強者になるまで心の奥底にしまっておけ。

長いものには巻かれるな、長くなっても巻くな

自分を信じた人間のために頑張れ
自分が何をしたいではなく、自分に何ができるか、何をるとみなさんが喜んでくれるかっていう人間が失敗するはずないじゃん。
できないことをできるようにした時に初めて付加価値のある仕事

百姓になるんですよ。一般的にはカッコ良くないよね。でもカッコよくない職業を自分でカッコ良くすることがカッコいいんですよね。弱そうなのに強い、強そうなのにカミさんに頭が上がらない、バカそうなのに頭が切れる、貧乏そうなのに実は金持ち、仕事ができるのにたまにチョンボして笑ってごまかす、これが僕の人生美学なんです。だから百姓なのにカッコいい百姓になります。

金を持ち過ぎるのは良くないから使おう。大勝ちしたいなら、大金をつぎ込まなきゃいけない。結果として、大金で失敗を買うことになったとしても、それでいい。意味のある買い物なんだ。

経済や経営のことを教えてくれる本はいっぱいありますけど、それを何千冊読むよりも、一度でも勝利体験をしたほうが自信になります。ふつふつと自信がわいてきます。

成功者になるのはどっちか、大穴を当てるのはどっちのタイプかというと、僕みたいなおごり好きのタイプ。これはもう、歴史を見ても明らかでしょ。天下を取った人は金銀財宝や領地をばらまくのがうまい。まずは自分が集めるだけ集めて、集まったら、部下に配る。配らずに守ろうとする権力者は大成していない。

僕はあらゆる人間関係において「敵か味方か」の判断は自分でしないようにしています。まず、自分の信念や主義主張を話すことで、敵にするか味方にするかを、相手に決めてもらうんです。自分の意見を言えば、自ずと敵と味方に分かれるわけです。それで、味方になってくれた人と付き合えばいい。

「時間」と「金」と、どっちが大切かといえば、時間です。僕のように金を手にした人間は、100人中100人が「絶対に時間のほうが大切だ」と言い切ります。一度でも成功体験を積まないと時間のありがたみがわかりにくい。

僕が最も時間のムダを感じてしまうのは、一生懸命に仕事をしたことによって、何の結果も生まれていないのに「今日は頑張った」「忙しかった」と満足気に帰っていくヤツらを見たとき。

今の仕事を続けようか辞めようか、どっちにしようか迷っている人には「会社に学ぶことがあるうちはやめないほうがいい」と言いたいです。目先のお金を追っかけるヤツは、大金(成功)をつかめないまま、いつか力尽きる。僕が知るかぎり、必ずそうなります。

勘違いしているサラリーマンが多いようなんですが、上司に指示をもらって、その通りにこなして成功したことを自分の手柄だと思うのは間違いです。一から自分で考えて、自分でつくった仕事こそが価値のある仕事。与えられた仕事しかしていない人は転職や独立をしても仕事を与えられない限り、何もできずに終わってしまう。逆に仕事を作ることができれば、僕のようにどこへ行っても同じ価値の仕事ができる。今、自分がやっている仕事はどっちの仕事か考えてみてください。

採用の面接をするとき、1人の歳用枠で、10人と面談する予定になっていたとしても、1人目でピンと来たら、その場で合格にして、あとの9人とは会いません。逆に全員と面接して、1人も採らないこともある。相対的ではなく、絶対的に見る。

絶対的な見方をできるのが、大穴を当てられる人間の条件。これは仕事も女も同じこと。

常識を身につけ、常識を疑え(常識は思考能力のない人のための道具である)

今話題のホリエモンこと堀江社長と対談させていただきました。この対談日がすごい日だったんです。対談の30分前にフジサンケイグループが緊急記者会見でニッポン放送の株増資を発表しちゃったんです。当然ドタキャンを予想していると、何事もなかったかのように堀江さんがいらっしゃって、対談が普通に始まっちゃったんです。お金の話やAVの話ををして、予定の一時間よりも30分長引いて終わったんですが、その二時間後にライブドアの緊急記者会見を見てわかりました。ヨイショするわけではありませんが、彼は金のためには生きていません。金が目的の生き方だったら、迷いなくドタキャンされていたと思います。かたや800億円でこちらは数万円の(ライブドアブックスに支払うための)販売手数料ですからね。キレイ事を言って汚いことを陰でしている輩はたくさんいますが、誤解を招くようなことを言いながらビジネスとしては真っ当に競争する「金持ち喧嘩する若僧」に興味を持ちました。

高橋がなりの経営論と私の感想

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昨日は、ほぼ同時期に会社を創立し、アダルト業界の2大巨頭として知られるDMM.comについて書きました。両者に共通する点は、アダルトという大きな市場であるにも関わらず、業界の「穴」を見つけたことだと思います。

アダルトビデオは、「レンタル用」と「セル用(販売用)」に分けられます。当時、日本ビデオ倫理協会(通称ビデ倫)が管理する「レンタル用」は、すでに「業界の村」が出来上がっており、新規参入が難しい状態にありました。

一方、「セル用」は高橋社長によると「荒れ地、いや空き地」だったとのこと。高橋社長のソフトオンデマンドは、独自の企画力でこれまでになかったようなAVを制作して販売、逆にDMM.com(北都)はバラマキ戦略によるデータ分析と、いち早いインターネット配信への進出で大成功を収めました。

以前、「全く新しいビジネスを生み出すことは本当に可能なのか?ZERO to ONEから学んだこと」という記事を書きました。その中での重要な一言は、「賛成する人がほとんどいない、大切な真実はなんだろう?」でした。

停滞を続けている既存の業界で、もはや誰もが「これはこういうもの、これが普通」と思ってるところにこそ「穴(チャンス)」があるのだと思います。そしてそれをいち早く見つけた人が、業界を変えてすべてを飲み込んでしまうほどのリーディングカンパニーとなり大成功を収めるのでしょう。

ハードワーカーである

また、高橋社長は相当なハードワーカーであると感じました。「仕事が99で女が1」と語っていたり、「20代で社長になりたいなら、週90時間の仕事量はちょっと少ないですね!仕事の質を上げて10時間は増やしてください!」といった発言も。。。

一方で、「結果」を重要視しており、結果の出ない時間の使い方はムダとまで言い切っています。これは私も同意見。私は、働いた時間と結果は比例しないと思っています。よく「汗水たらして働くことが大切」と言いますが、これは汗水たらして働いて欲しい経営者が社員に刷り込んだウソだと思っています。

というよりも「汗水たらして働くことが重要 = 長時間働くことが最重要」という考えになってしまい、結果が伴わないのにムダに時間を過ごして働いている人が多いのは事実。しかし、そのような状況からは何も生まれないし、結局、汗のかきすぎで身体を壊してしまい、会社側も出ない結果に残業代を払うことになり、両者にとって悪循環に陥ります。

昔から、バイト先には「同じ勤務時間なのに、ありえないくらい仕事の速い人」というのが必ず存在していました。(みなさんも経験あると思いますが) で、その人達を観察してみると「動きが速い」のではなくて、「どうすればこの仕事が速くこなせるかをいつも考えている」んですよね。その結果、短い時間で驚くような結果を出すことができていると。

私も高橋社長と同じく「結果重視」、汗をかくなら脳みそに汗をかくべきだと考えます。

自分に自信を持っている

高橋社長は、とにかく自信家です。

自分に自信がなければ、これまでにはなかったような企画や取り組みにチャレンジすることはできないし、2つも会社を潰してから、再チャレンジすることも難しいです。そして何より、自信のある人でなければ、周りの人は高橋がなりに出資しなかっただろうし、社員もアダルトビデオの会社で働いてみたいと思わなかったでしょう。

書籍の中に、奥さんに「あんたは本当に凡人よね。だけど「誰よりも自分が好き」っていう才能は大したものだわ」と言われたことがあると書かれていました。「自分が大好き」と言うことを他の人に言っちゃうと凄く恥ずかしいです。でも、個人的には「自分のことが好き」というのは大きな成功要因だと思います。「自分が好き」と思っている人は人生が上手くいっているケースが多いし、逆に「自分が嫌い」と思っている人は人生が上手くいっていないケースが多いと、いろいろな人と話をしていても、感じるところです。

いかがでしたか

昨日のDMM.com亀山会長に続いて、今回は高橋がなり社長について書きました。どちらも以前から私が気になっていた会社であり、社長であります。

書籍の中で高橋社長は「金を使うキャパを広げるためにフォーミュラ・ニッポンのスポンサーにポンと1億出した」と語っています。今回は長い記事となりましたが、私もライティング能力のキャパを広げるために、自分に課したゴールデンウィークの宿題として、今回の2つの記事に取り組みました。

ブログ記事は人に伝えるために書いているのは当然なのですが、実際に書いてみるといろいろと学びも多く、結果的には自分にとってこの記事を作って良かったなと、そのように感じています。

■よろしければ昨日の記事もご覧ください
DMM.comは上場する?巨額の利益を生み出す謎の企業が目指す姿とは