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アフィリエイト広告の誤解。ネット収入を得たいなら抑えておくべき3つの課金方式

※記事内に広告を含む場合があります

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「アフィリエイト」という言葉をご存知でしょうか?

私は普段、自社の事業内容を説明する時に、4つの言い回しを使い分けています。

  • インターネットメディア運営事業をやっています
  • 情報サイトの制作・運営をやっています
  • ネット広告で売上を立てています
  • いわゆるアフィリエイトをやっています

この4つのうち、一番「うなずき」が得られるのが「いわゆるアフィリエイトをやってます」という言葉です。少し前からは考えられませんが、「アフィリエイト」という言葉は私が思っている以上に、世間に浸透しているようです。

しかし、その多くの方が「アフィリエイト」という言葉について誤解を持っているように感じます。そこで今回は、「アフィリエイトとは一体何なのか?」という点も含めて、ネット広告収入の課金方式について紹介します。

ネット広告3つの課金方式

ネット広告には大きく分けて3つの課金方式があります。
クートンはこれら3つの課金方式をすべて導入しているので、あくまでも「アフィリエイト」だけをやっているわけではありません。しかし、世間一般では

  • アフィリエイト = ネット広告全般を指す
  • アフィリエイト = 情報商材を売る

と認知している方が多いようです。
しかし、これらはいずれも間違いです。

アフィリエイト広告(成果報酬型広告)

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クートンの売上の中でも大きな比率を占めているのがアフィリエイト広告です。
アフィリエイト(affiliate)は、日本語では「提携」という意味なのですが、Wikipediaでは「成果報酬型広告」と定義づけられています。

つまり、広告主が出稿した広告に対して「一定の成果」があったものに対して課金が発生します。課金が発生する「成果地点」は広告主によって違います。

いくつか例を挙げると

  • 特定の商品が売れたら商品の◯%が成果報酬
  • サービスに申込があったら◯◯円が成果報酬
  • 資料請求の申込があったら◯◯円が成果報酬
  • 口座開設に申込があったら◯◯円が成果報酬
  • 口座開設後に◯万円以上入金してさらに◯回取引したら成果
  • 特定の番号に電話による問い合わせがあったら成果報酬(ペイパーコール)

などさまざま。

「口座開設フォームに申込があっただけで成果」という条件があるのに対して、「口座開設後に◯万円以上入金して、さらに◯回取引が発生してからようやく成果」というものも存在します。この2つの広告は、あまりに成果地点が離れていますよね。しかし、一般的には成果地点が遠くなるほど1件あたりの獲得単価が上がります。

例えば、

  • 申込みだけで成果:1件申込みで500円
  • 口座開設後に◯万円以上入金して、さらに◯回取引が発生してからようやく成果:1件申込みで5,000円

といった具合。

アフィリエイト広告は成果が発生した時点ではじめて広告料が支払われるので、広告が何回表示されようが、何度クリックされようが、成果につながらなければ広告料は1円ももらえません。

しかしこれは、広告主にとっては成果獲得数に応じて適切な広告料を支払えば良いというメリットがあります。一方で、掲載する側にとっては、成果を獲得できれば、一件あたりの単価はクリック課金などに比べて大きいというメリットがあります。

成果発生から支払いまでの流れは以下のようになります。

①成果発生(資料請求が成果地点と仮定)

②「同じ人が何度も資料請求している」などの、いたずらがないか広告主側が最終チェック。

③いたずらがないと確認できたものだけ、広告料が支払われる

アフィリエイト広告のまとめ

ということで、

  • ネット広告全般のことをアフィリエイトというわけではない
  • アフィリエイトは特定の商材(情報商材など)を指すものではない

この2つが正しいです。

「アフィリエイトで稼ぎました」といえば、一時期テレビで話題になった与沢翼さんなんかが有名だと思います。「ネオヒルズ族」などと言われていた彼らがおこなっていたのが、「情報商材の販売」で、これはアフィリエイト広告によって販路が拡大していきました。

つまり、「情報商材」という商品が売れたら、広告主(情報商材の製作者)から成果報酬をもらうという形。この「情報商材」というものが非常にやっかいで、国民生活センターなどでも問題視されています。

参照:「絶対儲かる」「返金保証で安心」とうたう情報商材に注意!

しかしこれは、「情報商材」という商品に問題があるわけであって、「アフィリエイト」というネット広告の課金方式とは全く別問題です。商材にこういった問題があったことで、「アフィリエイト = 情報商材 = 悪質」というネガティブなイメージを持っている人も多いかもしれません。

しかし、同じ「アフィリエイト」でも、商材が違えばその印象は大きく変わります。
例えば、クートンが広告代理店を通じて掲載しているのは、「大手銀行」だったり「大手カード会社」の広告だったりします。

つまり、「アフィリエイト」とは商品や商材のことを指すのではなく、あくまでも広告の課金方式の一つにすぎないのです。

クリック課金型広告

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これは非常にわかりやすいと思います。
掲載している広告が、1クリックされるごとに広告料が支払われる仕組みです。

ネット広告の黎明期は、とにかくバナー広告をたくさん貼り付けて、

  • 「広告クリックよろしくお願いします」とサイト利用者にお願いする
  • (自分で)1日100クリックする
  • サイト利用者が誤ってクリックしてしまいやすい場所に広告を配置

といった、初心者が真っ先に考えつきそうな手法が許可されていました。(許可されていたというより対策方法がなかった)

しかし、今はそのような不正に対する対策はしっかりとされています。例えば、

  • 同じ人が複数回クリックしても課金されない
  • サイト利用者にクリックを依頼したり、微妙な位置に広告を貼るなどの、悪質なサイト運営者には広告掲載を許可しない

といった対策がされています。

クリック課金型であっても、広告主が不利を被ることはないので安心です。

そして、クリック課金型の最も代表的なものが「Google AdSense」です。検索大手のGoogleは、この手のクリック課金型広告による収入が大半を占めています。

Google社を筆頭に、クリック課金型広告は

  • そのサイトに見合った広告を自動配信する
  • その人の趣向にマッチする広告を自動配信する
  • 多くの広告から一番ベストなものを自動配信する

といったITのテクノロジーが導入されています。

現在では、多くの広告主と多くのメディア(広告配信社)を一つのシステムで管理する、アドネットワーク広告が主流となっています。つまり、広告主が自分で配信先を見つけたり、掲載側が頑張って広告主を見つけてこなくても、システム上で自動的に、両者にとって最適な形でマッチングするようになっているのです。

この技術によって、(日本を代表する広告予算が数百億円の)超大手企業が、月間アクセス数100程度の超弱小サイトに対して、10円の広告料を支払う。ということが実現しています。

昔は不正だらけだったクリック課金型広告ですが、DSPやSSPといった技術開発によって、広告主、配信社の双方によって最適な広告配信ができるように進化しています。

■広告主側
どこに広告を配信するか?を考えなくても良い。コンピューターが自動的に一番掲載効果が高いサイトを選び、最適なだけ広告を配信してくれる。

超大手企業が(アクセス数は少ないけど見込み客が多い)弱小サイトに少しだけ広告料を支払ったり、見込み客がいそうな1万以上のサイト群に広告を配信できる。

本来なら、弱小だけど見込み客が多いサイトを見つけ出したり、1万以上のサイトと個別に契約を結ぶことは不可能。

■広告掲載側(サイト運営側)
お金を払ってくれる広告主を見つけてこなくても良い。コンピューターが自動的に一番収益性が高い広告主を探し出し、自サイトに広告を配信してくれる。

大手企業と契約を結ぶことなく、大手から中小企業まであらゆる広告を掲載することができ、掲載するすべての広告は最も収益性が高いものとなる。

たまに、Google AdSenseのことをアフィリエイトと言う人がいますが、厳密にはAdSenseはアフィリエイト(成果報酬)とは違う。というのが私の意見です。

純広告(固定費広告)

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純広告は、いわゆる「看板広告」と同じで、最もローテクな方法です。

  • 1ヶ月掲載していくら(期間保証型)
  • ◯◯クリックでいくら(クリック保証型)
  • ◯◯回表示でいくら(表示回数保証型)
  • 1記事書いていくら(記事広告)

だいたいこんな感じです。

アフィリエイト広告もクリック課金型広告も、双方にとって経済合理性がある仕組みです。しかし、純広告は双方が合意すれば成立するので、合理的ではありません。

極端に言うと、100万回広告を表示したけど1クリックすらされなかったということが起こりえます。しかし一方で、通常では掲載するのが難しい場所への掲載が可能となる利点もあります。

通常では掲載するのが難しい場所」とは、例えば「Yahoo!JAPANのTOPページ」とかです。Yahoo!JAPANのTOPページ右側の広告「Yahoo!JAPANブランドパネルトリプルサイズ」の場合、1週間の掲載で850万円~が相場です。(ちなみにこれでも独占配信ではありません)

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最近は、ネイティブ広告に代表される「記事広告」も主流となってきています。「ブログの記事と思って読んだら、実はPR記事だった」というのはよくある話です。その記事の中でも「PR」表記がなかったために、ユーザーに誤認を与えて問題となるケースが増えています。

ちなみに、クートンブログでは、特定の企業やサービスを紹介することがありますが、記事広告ではなく、興味のあったものを勝手に取り上げているだけで、企業側からお金はもらっていません。

ネット収入を得たいならクリック課金から

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ネット収入を得るために、ブログを書いたり、サイトを作りたい方も多いと思います。

収入は運営のモチベーションに繋がる部分もあると思うので、まず最初はクリック課金型広告からスタートすることをおすすめします。クリック課金型なら、毎月100円とか1,000円とか、ほんのわずかでも即収入に繋がるからです。

クリック課金型広告がある程度安定してきたら、収益性の高いアフィリエイト広告へ、さらに自信が付いたら、純広告へとシフトしていくのが理想かなと思います。

とうことで、今日わたしがお話したかったのは、「アフィリエイトは広告の課金方法の一種にすぎない」ということでした。

Web収入に関しては、以前クートンブログで取り上げたこちらの記事もどうぞ。

(書いた人:川原裕也

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