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クートンブログ

日常のヒントをあなたに - 株式会社クートン

不登校児童が急増中!どうして? どのくらい増えているの?

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不登校児童が増えているといいます。不登校児童数は、2011年までは横ばい、または減少傾向にありました(上図参照)。

しかし、文部科学省が9月16日に公表した小中高生らの問題行動調査によると、全国的に小学校で不登校児童が増加傾向にあり、北海道では前年より234人増加、千葉県では151人していることを速報として伝えています。

しばらく穏やかだった不登校児童数が、ここにきて急増したのはいったいどうしてなのでしょうか?

ひと口には不登校だが、実は様々なタイプに分かれている

急増の理由を知る前に、そもそも不登校とはどういう状態なのかを正しく知る必要があります。文部科学省の定義によると、病気や経済的要因いがによって、年間30日間学校を休む児童のことを不登校と呼ぶそう。

不登校になってしまう児童は、いくつかのタイプに分かれるといわれており、一般的には、以下のように分かれているそう。

A「学校生活上の影響」の型
学校で自分に対して嫌がらせをする子どもの存在や教職員との人間関係など、明らかにそれらが影響となって登校しない

B「あそび・非行」型
無断欠席や遅刻、早退などの行動を繰り返し、そのうち登校しなくなるタイプで中学校に多い。交流しているグループの影響も強い。

C「無気力」型
特に理由はないが無気力で何となく登校しない。登校しないことに罪悪感も少なく、迎えに行く、強く催促すると登校するが長続きはしない。

D「不安など情緒的混乱」の型
登校の意思はあるが体の不調を訴え登校しない。漠然とした不安を訴え登校しないなどがこのタイプ。不安を中心とした情緒的混乱によって投稿できない。登校しようとすると頭痛や腹痛、吐き気などの体の不調を示すのが特徴。

E「意図的な拒否」の型
学校に行く意義を認めず、自分の好きな方向を選び登校しない型

F「複合」型
不登校が継続している理由が複合しており、何が要因なのかを決めがたい型

A~Fの型まで様々あり、実際にはそれぞれの理由が複層的になっていることが多いそう。不登校というと、「いじめ」などを思い浮かべる人も少なくないかもしれませんが、文部科学省の学校基本調査によると、もっとも多いのは小学生ではDの「不安など情緒的混乱」で32.6%、中学生ではFの「複合」で27.1%となっており、かならずしもいじめを起因としたA「学校生活上の影響」ではないようです。

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実際、上図のように、不登校児童数の推移といじめ発生件数の推移について、重ね合わせ相関を見てみると、近年たしかに小学校・中学校ともにいじめ発生件数は増えていますが、その伸びに対して大きく不登校児童数が増えていないことから、あまり相関性はないのかもしれません。

不登校児童数増加は、いったい何が要因?

では、不登校増加は何が要因なのでしょう? これについては、様々な教育者たちが研究を重ねていますが、ズバリコレと特定できている理由はありません。その理由については、諸説言われており、具体的には以下のようなものがあります。

「学校の魅力が減少している」論

学校で学ぶべきことは家庭やその他塾でも学ぶことができ、生徒の成長速度にかかわらず、画一的な教育を施す学校自体に生徒たちも通学の意義を見出せなくなっているのではないか、という論。確かに、こうした意識を持つ児童もいるかもしれませんが、大勢とは思えずやや懐疑的な意見です。

「表には出ずらい陰湿ないじめの増加によるもの」論

学校裏サイトやLINEなど、これまでにはなかったいじめ方法の登場によって、生徒が不登校になっているのではないか、という論。学校側ではいじめが把握しにいがため、原因特定ができず…。隠れいじめが、不登校につながっているという内容です。しかし、いじめの発生件数は上図の通り、学校側が把握している限りでもかなり増えています。これが要因であればもう少し不登校児童が増えても良さそうです。

「自由な生き方を容認する親の増加」論

かつてに比べれば親も寛容になり、学校に無理やり行かなくても良いと考える親が増えていることから、子もその環境に甘んじてしまっているのではないか、という論。かつてに親に比べれば、親たちはインターネットやスマートフォンなどでこの教育に対する情報摂取が容易になっており、様々な教育論について触れることができるようになっているでしょう。モンスターペアレンツに代表されますが、学校という公的な機関をサービスとしてとらえ始め、その質について厳しく問う、権利意識の強い親も増えています。学校や教育に対する価値観の変化、期待値の減少は関連があるかもしれません。

不登校増加の理由は、いまだにはっきりわかっていませんが、諸外国では学級という制度を取りやめている国もあり、生徒が必要以上にコミュニケーションをとらず、周囲に依存しなくなることからいじめや不登校が減ったという事例もあるそう。先生も自分のクラスを持たないことによって、支配的な教育でなくなり、ストレスも軽減するといいます。

不登校児童の増加は、ひょっとすると旧態依然とした日本の教育システムに対するサインなのかもしれませんね。

(書いた人・考務店)