進学や入社で新しく定期券を購入する必要が出てきた時、磁気定期券とIC定期券のどちらを購入すれば良いのか悩んでいる人は少なくないはず。
実際に私も自宅から事務所まで通勤するのに定期券が必要になった時、悩みに悩みました。
電車やバスなどの公共交通機関や買い物など、色々な所で便利に使える交通系ICカードですが、定期券の利用の場合はどうなのでしょう。
磁気定期券とIC定期券、どちらも定期券に支払う値段は同じです。
しいて言えば、交通系ICカードを新規で購入する際に保証金(デポジット)が1枚500円必要ですが、保証金はICカードを返却する時に返ってくるお金なので、実質の負担金額は変わりません。
しかしながら、新しく持つならIC定期券の方が、4つの点で断然お得で便利でした。
IC定期券を使うメリット
- 手持ちのICカードに定期券機能を追加できる
- 紛失・盗難時の再発行が可能
- 読み取り部にかざすだけで入出場できる
- 有効期間をお知らせしてくれる
- 入金しておけば乗り越しも楽々
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手持ちのICカードに定期券機能を追加できる
新規でIC定期券を作る場合は500円の保証金が必要になりますが、既にICカードを持っていれば券面の記入だけで済むのでお金がかかりません。
ただし「痛Suica」「痛PASMO」のようにICカードにラミネート加工やシールが貼っている場合、定期券の券面の書き込みができないので、全部剥がすかIC定期券用に新しく購入した方が良いです。
また定期券にすると「記名式交通ICカード」になり、名前が書かれた本人しかICカードが使えなくなるので注意して下さい。
紛失・盗難時の再発行が可能
磁気定期券の一番のデメリットが、紛失、盗難に遭った時に再発行ができないこと。
IC定期券は再発行手数料と新しいICカードの保証金(デポジット)、合計1,000円で再発行が可能です。再発行したIC定期券は、駅に届け出をした翌日~14日に受け取れます。
数千円する定期券を新たに購入するという財布に痛いこともなく、入金(チャージ)していた金額もそっくり返ってくるので、より安心して通勤、通学に使えると思います。
読み取り部にかざすだけで入出場できる
磁気定期券を駅で使う場合「定期入れから取り出す」「自動改札機に通す」「定期券を取る」「定期入れに戻す」という4つの手間を毎日毎日繰り返す必要がありました。
IC定期券はカード読み取り部に「ピッ」と1回軽くタッチすれば終了です。
いちいち取り出す手間がないので、普段使っている財布やスマートフォンのカバー内、カバンの底に仕込んでいる人もおり、定期券の出し入れによる紛失も防止できます。
人で混雑する朝の通勤、通学時にタッチ1回で済ませられる便利さは魅力的です。
最近はICカード専用の自動改札機を設置する駅も増えてきています。
ICカード専用の自動改札機の利用者は限られていて、他の自動改札機と比較して空いていることが多く、悠々と優先的に改札口を通れるのも、ちょっと得した気分になれます。
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有効期間をお知らせしてくれる
定期券の有効期限は券面に印刷されていますが、ついつい確認を怠って、いつの間にか期限が切れていた……何てことは少なくありません。
IC定期券では有効期間が14日以内になると、電子音や自動改札機の画面で有効期間が近いことをお知らせしてくれます。
朝忙しい通勤や通学時に気付き、慌てて新規定期券を購入したり、切符を買ったりすることも減ります。
また定期券の有効期限外に切符の機能を停止できる機能もあるので、定期券の期限が切れていることを知らず、自動改札機を利用して「チャージ残高が減っていた……」ということが未然に防止できます。
入金しておけば乗り越しも楽々
定期券の利用区間からちょっと遠出して区間外で降りた時、事前にIC定期券に入金(チャージ)しておけば「ピッ」と読み取り機にかざすだけで改札口を抜けられます。乗り越し精算をする必要がないので、時短にもなります。
ただし出発地のA地点(定期券区間内)から目的地のB地点(区間外)までに複数の路線がある場合、定期券の区間分の運賃が安くならない場合があります。
ちなみにJR京橋駅(大阪)⇔三宮駅(兵庫)を利用した時に実体験しました。京橋駅では大阪環状線とJR東西線の2つの路線が使用できますが「定期券の区間を使わず、別の路線で三宮駅に来た」と自動改札機に判断されたようです。
駅員さんに言えば対処してくれると思いますが、なかなか説明も面倒なので、複数の行き方ができる所では区間外の切符を事前に買っておいた方が安心です。