肌の中でもデリケートで、自分や人から見られやすいのが「目の周り」。
冬の空気や肌が乾燥しやすい時期になると、目の周りが乾燥して肌がボロボロ剥がれたり、赤くなったりしやすいです。
実際の状態を見ると良く分かるのですが、これ結構目立つんですよね。
メガネをかけても気休め程度にしかならず、せっかく綺麗に化粧をしようと思っても思うように上手くできず、人から「化粧失敗した?」と言われることも。
なぜ目の周りが乾燥するの?
目の周りは他の部分と比較しても皮膚がとても薄く、皮脂腺(皮膚を保護、保湿作用がある皮脂を分泌する腺のこと)も少ないので乾燥しやすい部分です。
皮膚がボロボロと剥け落ちる程に乾燥している場合は、肌のバリア機能が低下して、更に乾燥しやすい状態です。
日常のセルフケア方法
では実際に目の周りの乾燥や赤みを予防や改善するには、どうすれば良いのでしょうか。
日常生活で取り入れたい、セルフケア方法を紹介します。
「瞳子髎」を押す
瞳子髎(どうしりょう)は、肌の乾燥や肌荒れに効果があるツボです。
目の周りのたるみや目尻の小じわの改善にも役立ちます。
肌の乾燥に効くツボは色々な部分にありますが、目の周りが乾燥していると、目ばかりに意識が向いてしまうので、鏡を見た時などに瞳子髎を押すようにすれば、継続的なツボ押しができます。
【ツボの位置】
目尻から約1cm外側にある「くぼみ」の部分。
【押し方】
人差し指の腹部分を使って、軽く押します。
洗顔は「一番最後」にする
普段、自分が顔のどの部分から洗うか意識していますか?
特に目の周りの乾燥がヒドい時は「一番最後に洗う」ことを心掛けます。
「鼻→額(ひたい)→頬(ほほ)→あご、口周り→目元、目の周り」
皮脂分泌が多い部分→皮脂分泌が少ない部分で洗うことで、皮膚が薄い部分への刺激が最小限に抑えられる為、無駄な乾燥を減らせます。
また帰宅してお風呂に入っている時に、洗顔やメイク落としをする場合も「洗顔は一番最後」です。
「髪を洗う→身体を洗う→(メイク落とし)→洗顔」にすることで、1.皮脂やメイクが落ちやすくなる 2.肌が乾燥する前にスキンケアが行えるというメリットがあります。
目の周りが乾燥したり、赤くなったりしている時は、できるだけアイメイクは避けたい所です。
ただし公私ともに化粧をせざるを得ない機会が多い女性は、なるべく目以外の部分に視線を向けさせるメイクをしたり、アイライナーやアイシャドウ、マスカラはお湯でも落とせるようなタイプを使用したりすると、肌への刺激を減らせます。
タオルで顔を拭く前に保湿をする
入浴後、洗顔後の肌は乾燥しやすくなっています。
理由は「皮脂が落ちているので、肌のバリア機能が低下している」「角質に隙間ができる為、水分が抜けやすくなっている」の2つ。
肌への浸透、吸収力が高い時とも言えるので「タオルで顔を拭く前に、ワセリンや保湿効果の高いクリーム、美容液などを塗って保湿すること」が最も効果を発揮します。
ここでのポイントが「顔が濡れた状態で保湿をすること」。
タオルで顔を拭くと、どうしても肌をゴシゴシとこすりやすく、乾燥や肌の負担を増やす原因になります。
水気が多過ぎる場合は、手で軽く顔を拭ってから、保湿ケアを行なうと良いです。
後は朝起きた時、乾燥が気になる時など、こまめに塗ることを忘れずに。
ちなみに私はイフェオンの「エンリッチゲル」を使ってます。
保湿の高さだけではなく、化粧水、乳液、クリームの化粧下地がこれ一つで済むので重宝しています。
布団をかぶって寝ない
「最近目の周りの乾燥が気になってきた」という人は、布団をかぶって寝るようになっていないでしょうか。
沖縄の方言で「ふとんまき」という言葉があります。
「寒い冬に布団を頭までかぶって寝ると、唇がカサカサになる」という意味(症状)で、唇も目の周りと同様に皮膚が薄く乾燥しやすい部分なので、唇で起こる乾燥が目の周りでも起こる可能性は充分に考えられます。
目の周りが乾燥したり、荒れたりする原因には「布団をかぶると、布と目元が擦れやすくなる」ことが考えられるので、できるだけ頭は布団の外に出して、仰向けで寝るようにしましょう。
「どうしても頭が寒いから、布団をかぶりたい」という場合は、タオルや毛布を頭に巻いたり、フードやナイトキャップをかぶったりして対応してみて下さい。
部屋を充分に加湿をする
暖房を使っていると、どうしても部屋が乾燥しがちです。
室内の快適な湿度は40~60%ですが、肌にとって最適な湿度は60%~65%。
体感としては「過ごしやすいな」と思っていても、肌は乾燥中かもしれません。
私の部屋では暖房器具と加湿器の両方を使っているのですが、やはり加湿器を使わないと目の周りがガッサガサに乾燥します。
「部屋に加湿器を置くスペースが無い」「仕事場が非常に乾燥しているが、加湿器は設置できそうにない」という場合、卓上型の小型加湿器やペットボトル加湿器などのコンパクトタイプを選ぶと場所を取りません。
家電売場や雑貨屋さんに行けば、色々な種類が販売されているので、置き場所や見た目、用途にあったものを一つ使ってみると、だいぶ変わってくると思います。
小型加湿器は部屋全体の加湿は無理ですが、顔周りくらいの加湿であれば充分に役立ちます。
加湿器がどうしても部屋に置けない場合は、濡らしたタオルを部屋にかけたり、洗濯物を室内で干したり、コップ一杯の水を近くに置いたりなどして、できるだけ対策を取ります。
ちなみに湿度40%以下で菌やウイルスの活動が活発になるので、適切な湿度は肌の乾燥だけではなく、風邪やインフルエンザ対策に役立ちます。
セルフケアで改善しない場合は皮膚科へ
目の周りが乾燥したり、赤くなったりするのは「冬場で空気や肌が乾燥するから」だけではなく、アトピーやアレルギー、花粉症の症状の場合も考えられます。
色々なセルフケアを試してみても、状態が良くならなかったり、悪化したりした時は、皮膚科の受診をおすすめします。
(書いた人:昼時かをる)
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