一度や二度「もう少し自分の人生が上手く行けば良いのに」と思った経験は誰でもあります。
「何か自分の人生に新たな何かをプラスしたい」と思った時、私は「書店に通って、立ち読みでも良いから本を読む」ことをおすすめします。
ネット通販や電子書籍が一般的になった現代では、Amazonで取り寄せたり、電子書籍など購入したりすれば、家から一歩も出ること無く本を読むことも可能です。
そこであえてリアル書店に行くことで、実は自分が今まで思ってもなかった新しい仕事のアイディアや生き方のヒントが得られたり、自分の知性や感性が磨かれたりする機会にゴロゴロ恵まれます。しかも無料で。
購入しないと読めない電子書籍とは異なり、時間と自分の体力が許す限り、玉石混交な大量の本を飽きるだけ好きなだけを無料で読むことができるのも書店の良い所ですね。
今日から毎日の日課に「書店通い」をプラスしてみませんか?
事前予習してから書店へ行く
「何か面白い本あるかなー」と思いながら行くのも楽しいのですが、より充実した書店時間を過ごしたい人は「事前予習」をしてみるのも良いと思います。
ここで言う事前予習とは「自分が読みたい本や気になる話題を、書店に行く前にチェックしておくこと」。
- テレビや雑誌、新聞の書評、特集コーナーで紹介されていた
- 作家、著者のインタビューを読んだ
- Twitterやブログで話題になっていた
- 友人、知人が「読んで面白かった」と言っていた
- Amazonレビューがすごかった
……など、何でも良いので、自分がピンと来た書籍を探して読んでみる。
「何読もっかな」という気持ちで行くと、結構ムダな時間を過ごすことも多いので、何かしらの引っ掛かりを持って書店に行く方が良いです。
「これ、面白そうだな。読みたいな」と思っていても、実際に書店へ行く前に忘れてしまうことが多々あるので「良いな」と思った書籍があれば、すぐにメモっておくのがおすすめ。
ちなみに、私は自分の読書量を管理・記録できる「読書メーター」というサイト(アプリ)にある「読みたい本」リストを活用しています。
同じ棚を定点観測。新刊、話題、定番の本をチェックする
同じく書籍を扱う図書館や古本屋と大きく異なる点は「本のラインナップが、毎日のように入れ替わっていること」。
書店は本=情報の入れ替わりが激しい所なので、新刊や売れ筋本を何冊かまとめて読んでみると、効率的に新しい情報や今の流行が分かります。
また「定番、ベストセラー」としてずっと本棚に置かれている本は、置かれ続けている(=売れ続けている)理由が何かしらある訳なので、一度読んでおいて損がない場合も多いです。
同じ棚を定期観測することで「なぜその本が流行っているのか?」「なぜ十数年前に出版された本なのに、本棚に何冊も置いてあるのか?」など考えてみるのも、新しいアイディアを生み出したり、自分の思考能力を高めたい時にも役立ちます。
検索機を使ってキーワード検索してみる
書店の検索機を使う理由は「探している本がどこにあるのか知る為」というピンポイント利用が多いと思います。
例えば「食べ物の栄養について詳しく知りたい」と思った時は、検索機を使わなくても、店内案内図を参照して実用書の栄養コーナーあたりにでも行けば、自分が知りたい情報が載った書籍が見付かります。
それをあえて検索機を使い、自分が知りたいことに関するキーワードで検索してみると、今まで自分が行ったことの無いコーナーにも書籍があることを知り、実際にそのコーナーに行って該当の書籍を読んでみると、また別角度の新しい知識と出会えるかもしれません。
ベストセラーは「話題作り」で読んでおく
それほど興味がないベストセラーでも読んだ方が良いメリットに「色々な人と話を合わせやすい」というのがあります。
例えば人と漫画の話になった時「私、クレムリン好きなんですよ」と言うよりも「私、ワンピース好きなんですよ」と言った方が、どのような人相手でも「あぁ!ワンピースね。知ってる知ってる」という好反応が返ってきやすいです。
▲クレムリン(カレー沢薫)
▲ワンピース(尾田栄一郎)
「最近、どこまで話進んでるの?」「キャラクターなら誰が好き?」と次の会話を広げやすいのは、確実にマイナーよりもベストセラー漫画です。
またベストセラーな分「名前は聞いたことあるけど、詳しい内容までは知らない」という人も多いので、新しい情報や話題を提供する時にも重宝します。
本の場合は読むまでのハードルは高いですが、中身を精読しなくても「この本では何が述べられているのか?」という要点さえ掴んでいれば、問題なく話を合わせられます。
新書であれば「帯、カバー、目次、まえがき、各章のポイント解説、あとがき、解説」さえ押さえていれば、その本の「重要な所だけ」をピンポイントで学べます。
ただしベストセラーだからと言って、必ずしも自分の考えや感性と合うとは限りません。
その分「なぜ、この本が売れ続けているのか?」を考えるきっかけになったり「世論と自分の意見はズレているのだな」「この著者が好きな友人の考え方は、これに影響されていたんだな」と気付いたりと、新たな知的刺激も味わえると思います。
自分が知らない分野の知識は新書(入門書)で読む
「新しいことにチャレンジしたい」「最近話題の○○○について良く知りたい」と思った時は、新書や入門書をまず探してます。
専門書をいきなり読むよりも内容が分かりやすく、ネットの情報よりも内容がまとまっているので「読んでいる途中で分からなくなって挫折する……」というリスクを減らせます。
その分野の知識をより深く分かる為には、できれば同じ内容が書かれた本を何冊か読んでおくこと。
挫折しやすい人でも3日坊主にならない方法、学びを早める効率的な勉強法でも「最初に本を5冊買う」という方法を紹介していますが、1冊ではカバーしきれない部分が分かりやすくなったり、自分と相性の良い本が見付かったりするのでおすすめです。
ストレスや悩みを書店で解消する
ストレスや悩みを抱えた時、あなたはどうやって解消しているでしょうか?
友だちや恋人と過ごしたり、美味しいものを食べたり、旅行に行ったり、ひたすら寝たりと解消方法は色々ありますが、書店を活用する方法もおすすめです。
書店には自分が抱える悩みに応えてくれる本、色々なストレス解消法が載った本、沈んだ気持ちを奮い立たせてくれる本が、自由に読める所に至るところに置かれています。
ジャンル、アプローチ方法、本の体裁は様々あり、多様な選択肢の中から自分に合ったものを選ぶことができます。
普段はあまり読まない「自己啓発本」も、気分が落ち込んでいる時に読むと、気持ちが切り替えられたり、モチベーションがアップしたりと、元気な時に読むのとはまた違った効果を発揮してくれます。
書店は「自分が弱って何かに頼りたい時に頼れる存在。自分の気持ちを落ち着けられる場所」という価値も充分に持っています。
いかがでしたか?
今回は基本的に1円のお金を使わずにできる方法を紹介しましたが、気に入った本があれば、出会わせてくれた書店への感謝の気持ちを込めて購入してみて下さい。
ちなみに購入後は「積ん読せず、直ぐに読む」ことが大切です。
「いつか読む」で積ん読してしまうと、読むモチベーションがだだ下がりしてしまい、いざ読もうと思っても買った時と同じ気持ちで読めずに消化不良を起こしたり、下手すると一生読まない可能性があったりします。
買った本を最も読みたいと思うのは「買った直後」なので、帰宅途中の電車内や近くの喫茶店、自分の部屋などで、周りを気にせずひたすら読み、自分の人生の糧にしてみて下さい。
▲参考書籍&私の書店通いの方法に大きな影響を与えた1冊。
(書いた人:昼時かをる)
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