「理由も特にないけど、家に帰りたくない」と思うことがあります。
そんな時はたいてい、気分が落ち込んでいたり、何となく心の調子が悪かったり、学校や会社でうまく行かないことがあったりしているもの。
真っ直ぐ家に帰りたくなく無くても、ただ街を歩いたり、ウィンドウショッピングをしたりしても、心は晴れず、ただ時間を消費してしまうのは、とても勿体ないことです。
心が内向きだけど、有意義に時間を過ごして、ちょっとだけ前向きな気持ちで家に帰れるような「2,000円以内でできること」をまとめてみました。
なぜ2,000円なのか?自分の為に一日、ちょっと散財するくらいには、ちょうど良い金額のように思うから。
ではでは、何か一つでもお役に立てれば幸いです。
1,000円カットで髪を切る
前回、髪を切ったのは何月でしたか?
「今の自分を変えたい。抜け出したい」という時に、ヘアスタイルを変えてみる。
鏡を見て「何か髪がもっさりしているなぁ」「最近、髪型が上手く決まらない」とモヤモヤした気分になった時、髪を切ってみると、結構、身も心もすっきりします。
美容院だと4,000〜5,000円は平気でしますが、いわゆる1,000円カットは「10分1,000円+税」の短時間・低価格で髪を切れます。
一般的な美容院と違い、シャンプーやブロー、カラーやパーマのサービスはありません。
その為、女性ならば「長さは変えず、髪をすいてもらう」「前髪と横髪を良い感じにカットしてもらう」という使い方が向いています。
基本的に予約なしで一見さんでも来店しやすく「頑張って会話をしなくてはいけない」という雰囲気もないので、美容院が苦手でなかなか髪を切りに行く勇気が持てない人にもおすすめです。
1,000円カットとは微妙に違いますが、他にも30分1,500円前後の格安カットを提供している所もあるので、時間と予算となりたい髪型で選んでみて下さい。
銭湯やスパに行く
疲れやストレスが身体からお湯に溶けていく感覚が味わえるのが、大きなお風呂に入った時の最大の醍醐味。
「自宅に湯船はあるけど、なかなかお湯を溜めて入る機会が無い」という時でも、さっと行ってさっと入って、ほかほかリラックス状態で帰れるのが良いですね。
銭湯は「薬湯、ジェットバス、電気風呂、サウナ、水風呂、風呂上がりのマッサージチェア、コーヒー牛乳」。
スパは「天然温泉、サウナ、岩盤浴、エステ、マッサージ、リクライニングシート、ウォーターサーバーのおいしいお水」。
……とそれぞれ違った魅力があります。
ほとんどの銭湯やスパでは貸しタオルがあるので、ふらっと行っても大丈夫。
備え付けのシャンプーや石けんは、所によってピンキリなので、ドラッグストアで携帯用のシャンプー&トリートメントを買って持って行くのも有りです。
土地勘があまり無くても、Google地図で「銭湯」「スパ」で検索すれば、何かしら見つかると思います。
【個人的おすすめ銭湯漫画】
チャンピオンの無料漫画サイトChampion タップ!で連載中の『のの湯』。
浅草で人力車をひいている女性車夫・鮫島野乃(さめじま・のの)は、家賃4万円&風呂無しのアパート「湯毛荘」で、岫子(くきこ)と日本大好き外国人アリッサと同居中。
女3人、昼から銭湯めぐりをするお話です。
東京の下町を中心とした実在の銭湯がたくさん登場するので、東京近郊に住んでいる人は、漫画片手に気になる銭湯まで足を運んでみてはいかがでしょうか。
(こういう時、大阪ぐらしは不便だなーと思います……)
マッサージを受ける
ストレスが掛かっている時の身体は、長時間の緊張状態でガッチガチになっている事が良くあります。
自分で身体をほぐそうと思っても、なかなか難しいもの。
そんな時はマッサージが効果てきめん。
30〜60分2,000円以内でマッサージが受けられる所も多く、短時間で疲労回復やリラックスができます。
「ジムで身体を動かす」という手もありますが、会員制のジムが多く、なかなかビジター利用が難しいのが難点です。
「新しい趣味として、何かを始めたい」「普段、身体を意識的に動かす機会が無い」というのであれば、これを気に始めてみても良いかもしれません。
映画館でB級作品を期待せずに観る
「ただ受け身で自分では何もせず、一つの世界に没頭したい」という時に、便利なのが映画鑑賞です。
毎週のように新しい映画が公開されていると「友達や恋人と一緒に観に行きたいほどではないが、何か気になる作品」というのが、少なからず一本はあると思います。
それを「何の期待もせずに観る」と、意外と面白いもので、普段は行かない単館系映画館に足を運んでみるのも楽しいです。
大人料金で一人1,800円。
金券ショップに行くと「○○映画館で、何の作品でも使える映画鑑賞券」が安く売っているので、活用してみても。
【最近観た「思った以上に良かった映画」「キングスマン」
どの国にも属さない世界最強のスパイ機関「キングスマン」が活躍する、イギリスのスパイアクション映画。
初っ端から人間が綺麗に真っ二つにされるなど、R18指定に相応しいバイオレンスの数々で、多くの見所を占める、血飛沫飛び交うアクション(≒殺戮)シーンは音声だけ聞いていました。
途中までは「面白いかどうか、正直良く分からない」と思っていましたが、最後の威風堂々のシーンの堂々たる素晴らしさに何もかも良くなりました。
普段は遠慮してる美味しい物を食べる
「家に帰りたくない」という理由に「家に帰っても食べるものがない」「夕食を作る気が起きない」と言うのもあります。
そんな時はちょっと贅沢をして、デパ地下で普段は眺めているだけのお惣菜を買ってみましょう。
一人で外食するのは、値段やお店の雰囲気などから気が引けても、中食ならば抵抗感は少ないです。
揚げ物(トンカツ、鶏から、天ぷら)やちょっと変わったサラダ、ハンバーグ、お寿司、などなど。
お酒が飲める人であれば、おつまみ系を中心に買ってみても。
一人分であれば一品50〜100gが食べ切りサイズです。
美味しいものを食べると、文字通り「美味しい」と「食べる」ことしか思わなくなるので、最近元気が無くてロクなものを食べてない人にもおすすめです。
書店で立ち読み、座り読みをする
ただ無闇やたらに時間を浪費するよりも、同じ時間を使って「今日から使える知識を得る」「新しいものと出会う」には、古今東西、多種多様な書籍を扱う書店通いが一番。
書店は知識の宝庫。
「仕事でなかなか成果が出ない」「対人関係が上手く行かない」「部屋がぐっちゃぐちゃだけど、何をどうして良いか分からない」など、今の悩みを解決できる本と出会えるかもしれません。
最近は座って本が読める書店も多く、長時間の滞在がしやすくなりました。ただひたすらに「読む」に没頭することで、しばしの現実逃避にもなります。
手元に置いておきたい、じっくり時間をかけて読みたい本が見付かれば「良い本と巡り会えました」という感謝の気持ちを込めて買うと、書店と自分とでWin-Winな関係が築けます。
【個人的おすすめ書店(大阪)】
●蔦屋書店梅田店
ルクア100に今年にオープンした、新しい生活スタイルを提供するツタヤのコンセプト書店です。
店内には各ジャンルの専門コンセルジュがセレクトした本が並び、各地に点在するソファ、イス席やカフェスペースでは、購入前の本をじっくり読むこともできます。
他の書店とは雰囲気や選書が一線を画する分「何か自分を変える一冊と巡り合うかも」という期待をもって、訪れてみたい書店です。
●ジュンク堂書店梅田店
大阪駅や梅田駅からはちょっと離れますが、在庫数や床面積は梅田の書店随一。
他にも大型書店はありますが、ジュンク堂書店 店は「座れる椅子が多い」という印象があります。広い店内には様々なジャンルの書籍が置いてあるので、ついつい気になるタイトルの本を次々と読んでしまい、長居したくなる場所です。
漫画喫茶でマンガを読む
「私が読みたいのは小説や実用書では無く、漫画だ!」という人は、やはり漫画喫茶がおすすめ。
店舗にもよりますが、平日であればナイトパック5時間で1,000〜2,000円で使えます。
オープン席で椅子に座ってひたすら読むのも、個室で横になりながらリラックスして読むのも良しです。
飲み物が飲み放題なのはもちろんですが、ソフトクリームが好きなだけ食べられる所もあるのが良いですね。
またシャワールーム完備であれば「帰宅後にシャワーを浴びるのは面倒」という時にも活用できます。
一人カラオケで人前で歌えない曲を歌う
普段は相手に遠慮して、なかなか歌えない曲を大声で歌えるのが、ヒトカラの醍醐味。
「イライラが爆発して、街中で叫びだしそう」「大声を出して、スッキリしたい」という時、ひと目を気にせずに好きなだけ声が出せます。
「夜は昼より高い」という理由で、学校や会社帰りのカラオケを避ける人も多いのですが、基本的にワンドリンク+2時間で1,000円〜2,000円ほどに収まります。
複数人と2時間、一人で2時間では、自分の為に使える時間が大きく違うので「人前で歌えないアレでナニな曲」や「歌える曲のレパートリーを増やす」、「振り付きの曲をマスターする」など、色々な使い方ができます。
「ヒトカラに行っても、迷惑がられない?」と遠慮する人もいますが、平日の夜(金曜日除く)は、ガラッガラな所も多く、とあるカラオケボックスに勤めていた友達によると「ヒトカラしにくる常連さんも珍しくない」という話だったので、あまり気にせずに行ってみても大丈夫です。
【個人的おすすめヒトカラ曲】
ゴールデンボンバー「元カレ殺す」。
「女々しくて」などで知られるビジュアル系エアーバンド、ゴールデンボンバーは、ノリが良くて歌いやすい曲が多いのですが、その中でも鬱々とした気分を吹き飛ばせる一曲が「元カレ殺す」。
簡単に歌詞を説明すると「付き合っている彼女の元カレを殺したい」というシンプルなヤンデレ曲なのですが、「そういう歌詞だから」という建前で「殺す」「F※ck」を大声でシャウトできる爽快感はとても良いです。
ゲームセンターで太鼓の達人を叩く
普段はゲームセンターに行かない人でも、遊びやすく、お金が掛からないのが「太鼓の達人」。
音楽に合わせてひたすら叩くだけでOKという単純さが魅力的です。一人100円で2〜3プレイできます。
相手を気にせず、下手でも下手なりに遊べますが、最後に「ゲームクリアー!大成功だドーン!」とドンちゃんに言われると、やっぱり達成感がひとしおです。
献血ルームで献血をする
「自分なんて、何の社会の役にも立っていない」と鬱々と思った時、献血をして手っ取り早い社会貢献をしてみてはいかがでしょうか。
「献血が終わると、スッキリした気分になる」という人も多く(!)、ちょっとした気分転換にもなります。
採血にかかる時間は全血献血(200mlや400ml)で約10〜15分、成分献血(血漿成分献血、血小板成分献血)で約40〜90分。
お菓子や飲み物が無料で飲み食べでき、粗品がもらえる場合もあります。
年齢は16歳から19歳まで。女性は40kg以上、男性は45kg以上など、献血できる条件が色々とありますが、基本的に健康体であれば誰でも献血が可能です。
献血前には、採血があり、献血可能かを判断するのですが、その際に自分の血の状態を確認できるので、簡単な健康診断にもなります。
各地に献血ルームがありますが、営業時間にバラつきがあるので「ちょっと献血していこうかな」と思った時は、献血について|日本赤十字社で献血ルームの場所と時間を確認しておいて下さい。
さて明日も頑張ろう
「家に帰りたくない」と思っている時は、色々な思考能力が落ちているので、普段は使わない2,000円も案外に気軽に出せるものです。
毎日「家に帰りたくない」と呟くよりも、ちょっとお金を自分の為に使って、無理やりでも気分を変えてみると、明日からの帰宅がかなり楽になります。
宜しければ今晩、試してみて下さい。
(書いた人:昼時かをる)