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カラオケでノマド作業や一人勉強は向いてない?入室30秒で諦めて歌う曲を選び始めた話

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最近、色々な場所で仕事をするノマドワークスタイルを行なっていますが「そろそろカフェや図書館、コワーキングスペース以外での作業もしてみたいな」と考えた時「カラオケボックスはどうだろうか?」と思いあたりました。

カラオケで勉強する「カラ勉」という言葉もあり、実際にノマドワークで利用している人の記事もいくつか読んだことがあります。

さっそく仕事終わりに近場のカラオケ店に行き、ノマドで利用できるかどうか検証してみたのですが、カラオケルームに入室して30秒後に「あぁ、これは無理だな」と思い、デンモクを取り出して歌う曲を探し始めてしまいました。

カラオケ店は様々な観点から一人作業をするのに適した環境ではありますが、カラオケ店だからこそのデメリットも数多くあります。
「カラオケ店で一人作業をするのって、正直どうなの?」と疑問に思っている人の参考になれば幸いです。

利用する前に感じていたメリット

個室貸し切りで長時間居座っても人の目が気にならない

カラオケルームを利用する最大のメリットが、図書館や喫茶店、コワーキングスペースとは異なり「完全に個室」が確保されていること。

好きな音楽をBGMで流したり、独り言をブツブツと呟いたりしても何の問題もなく、長時間ずっと作業をしても全く人目を気にせずに作業に没頭できます。

また空調設備や座る場所によっては「室温が暑過ぎる、寒過ぎる」ということが多々あるのですが、カラオケルームであれば備え付けのエアコンで温度調整も簡単にできるのも良いですね。

ちなみに生産性が向上するオフィスの理想的な室温は「21.1~22.2℃」と言われています。
「ちょっと温度を変えたいけど、目安の温度って何度だろう?」と思った時に目安にしてみて下さい。

フリータイムが壮絶にコスパが良い

喫茶店やカフェで長時間作業しようと思っても、体感的に「1杯で1.5~2時間」が限度です。

コーヒー1杯400円として、8時間作業しようと思えば、何度もおかわりをする必要があり、かなり金銭的に負担が掛かってしまいます。
(スターバックスやタリーズコーヒーでは2杯目は100円+税で提供してくれる「おかわり制度」もありますが……)

平日昼のフリータイムだと、8時間で500~1,000円と、コーヒー1~2杯分の料金で、完全個室な空間で長時間、誰にも文句も言われずに作業が行なえます。
飲み放題付きであれば、自分が好きな飲み物を選び放題、飲み放題なのも良いですね。

会員になれば一般料金から更に割引が受けられますし、カラオケ店によっては月に数回半額クーポンがもらえるので、コワーキングスペースよりも、かなり格安で利用できますね。

電源タップや充電器が使える

長時間のパソコン作業では、どうしても途中で充電が無くなりやすいので、電源コンセントや電源席があるとありがたいのですが、喫茶店やカフェによっては「お客様の充電はご遠慮ください」と注意書きがされている場合が少なくありません。

カラオケ店で「パソコン持ち込みOK」な店舗では、電源コンセントや電源タップの利用もできるので、ACアダプターさえ持っていけば、フリータイムの時間中、バッテリの残り時間を気にすることなく作業が行なえます。

また携帯電話やスマートフォン用の充電器を無料で貸し出してくれる所も多く「昨晩充電し忘れて、電池が全然ない!」という時にも、利用する価値が高いです。

ちなみにカラオケチェーンで無料Wi-Fiを導入している所は少ないので、モバイルWi-Fiやスマホのディザリング機能など利用して、自分でインターネット環境を整える必要はあります。

トイレにも行きやすい

一人作業をしている時に、地味に困るのが「トイレ問題」。

非完全個室の環境では、やはり盗難や破損が心配なので、全ての荷物を持って行った方が良いのですが、やはり一切合切の持ち物を持って行くのは大変です。
特に長時間滞在の場合は、何度もトイレに行く機会があり、その度に片付けて、入れて、持って行って……を繰り返すのもしんどい。

カラオケルームは残念ながらカギは掛かりませんが「完全個室」の仕様上、他人が自分の机周りを見たり、部屋に入ってまで物を盗んだりする可能性は低いので「貴重品だけ持っていけば大丈夫」という安心感があります。

「財布ならまだしも、ノートパソコンを持って行くのはちょっと……」という人は、パソコン用のセキュリティワイヤーをおすすめします。


ノマド時のセキュリティに関してはこちらの記事でも取り上げています。

blog.qooton.co.jp

カラオケでノマド作業を諦めた主な理由

喫煙or禁煙ルームしか空いていない可能性がある

カラオケボックスは大抵の場合、喫煙ルームと禁煙ルームに分かれています。

禁煙ルーム数や設置カラオケ機種、混雑状況によっては「喫煙または禁煙ルームしか空いていない」と言われることが少なくありません。

私は非喫煙者なので、できれば禁煙ルームが良かったのですが、利用した時はちょうど「喫煙ルームしか空いていない」と言われてしまいました。

喫煙ルームは至る所にタバコの臭いが染み付いているので、喫煙習慣がない人が何時間も長時間作業する場所としては、やや辛い所があるなと思います。

数で言うと「喫煙ルーム>>>>禁煙ルーム」なので「タバコ臭い部屋は嫌。絶対に禁煙ルームしか利用したくない」という時は、

  • 電話やWebで「禁煙ルーム」の事前予約をする
  • 来店時の受付で「カラオケ機器は何でも良いので禁煙ルームをお願いします」と言う

などの対策が必要になります。

どうしても喫煙ルームしか入室できない時は、ホットコーヒーをカップに並々と注いでテーブルに置き、コーヒーの香りで消臭効果を期待してみると良いです。

周りから歌声が聞こえてくる

私が入室した部屋は角部屋で、他の部屋とはやや距離があるような所でしたが、やはりそれでも近くの部屋で歌う声が響いてきました。

カフェや喫茶店でも人の話す声は聞こえてきますが、適度な雑音や環境音として、むしろ作業効率が上がったりするのですが、カラオケは「大声で歌う場所」という特性上、どうしても「許容範囲外」の音が聞こえてきます。

この時はイヤホンを持ってきていなかった為、聞こえてくる音を完全にシャットアウトする手段がなく「あ、この環境で作業するのは無理だな」と悟りました。

「平日昼間」であれば、両隣や近くでカラオケをする人々が少なく、快適な作業ができる可能性もありますが、この「平日昼間」というのは中高年のおじさん、おばさん、ママ友グループが良く利用する時間帯でもあります。

「周りの環境が静かかどうか?」に関しては、実際にカラオケ店に行ってみないと分からない「出たとこ勝負」な面が強く、そんなリスキーな行為をするよりも、最初から喫茶店やカフェの静かな環境を選んだ方が賢明です。

装飾が派手で落ち着かない

集中して作業をするには、その場の雰囲気や環境も大きく関係します。

私が利用した部屋は、いわゆる「コンセプトルーム」で、ビビットな壁紙やシャンデリア風照明、大きなテレビ画面、至る所に張られたポスターなど「無意識に見てしまい、気が散ってしまう」もので溢れています。

コンセプトルームは「楽しい気分をより盛り上げる為」に用意された部屋なので「集中して作業する環境」としては、どうしても不釣り合いになるのです。

部屋を落ち着いた雰囲気にするには「照明の明るさを下げる」のが最も効果的ですが、それだと目が悪くなりそうで心配。
また照明も「オレンジ色」で、作業に向いている「白色」ではないのもデメリットですね。

ちなみにパソコン画面と部屋の明るさに差がない方が、目が疲れにくくなります。
カラオケルームは部屋の明るさの調整が自由にできる為、パソコン画面の明るさに合わせると良いです。

机が低い

喫茶店やカフェの机は「ちょっと高い/低いかな」くらいの高さになっているのですが、カラオケ店は圧倒的にソファ席が多い為机が低いのが難点です。

机が低いと、パソコンを机に置いて作業する際、前屈みな姿勢が長時間続いてしまうので、肩こりや腰痛の大きな原因になってしまいます。

「机の低さ」の解消法としては、ノートパソコンスタンドを持って行き、高さを調節するのが最も効果的ですが、

  • 台の上にパソコンを置く為、安定感が下がりやすい
  • 机によって、ちょうど良い高さにならない可能性が高い
  • パソコン1台を置くだけの大きなスタンドを持ち運ぶ必要がある

という問題で、なかなか気軽に実践はできません。

▼ノートパソコンスタンドの例。

私の場合「ノマド時はなるべく多くの物を持っていかず、できればカバンを最も軽くしたい」という意識が強いので、ノートパソコンスタンドを使ってまで、カラオケ店で作業をするだけの気力は起こりませんでした。

「入室=歌う」スイッチが入り、作業する話ではない

カラオケ店の本来の目的は「歌う」ことにあります。

カラオケルームに入る前までは「さぁ、頑張って作業をしよう」と思うのですが、マイクやデンモク、TVから流れてくるアーティスト映像、近くに聞こえる歌う声……を見たり聞いたりしていると「歌わないとダメだ」という謎のスイッチが入り、ついつい最初に歌う曲を探してしまいます。

特に一人作業の場合は「他の人が歌っている間に作業をする」という方法も使えないので、かなり誘惑に負けやすいです。

私も入室30秒で誘惑に負けて(本当は英語の勉強をしたり、新規記事に関する内容あつめをしたりすることを考えていた)『はなまるぴっぴはよいこだけ(注訳:アニメ「おそ松さん」OP)』を2連続で入れて歌った後は、怒涛のヒトカラでした。

最後に

カラオケ店でノマド、勉強をすること関しては「条件次第ではかなり良い。ただし人を選ぶ」に尽きます。

私の場合は「机の低さ」と「意識が、歌>>>作業」だったので、利用が全く向いていない人でした。


「カラオケ店で一人作業を考えている」という時、まずは本格的に作業場所として利用する前に、30分~1時間ほどお試しで入室することをおすすめします。

ぶっつけ本番でフリータイムで入ってしまうと「想像していたのと全然違う」と思っても、なかなか変更が難しいものです。


「カフェや図書館、コワーキングスペース以外で、どこか作業に使えそうな所はないかな?」と思った時、「カラオケ店」という選択肢があることを覚えておくと、どこかで役に立つのではないでしょうか。

(書いた人:昼時かをる)

「ノマドワーカー、はじめました。」では、ノマドワークで働く際に役立つ情報を紹介します。
まだまだ手探り状態なノマドワークな日々ですが、似たような環境で働く方のヒントになれるよう頑張ります。

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