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私服が仕事服の人でも「制服化」をすると毎日の作業効率がアップする

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「職場に制服が無く、私服で仕事をしている」という人が、良く直面する問題に「仕事場に何を着ていけば良いか分からない」ということ。

寝る前や朝に毎回鏡を見ながら「ああでもないこうでもない」とやる時間が短縮できれば、貴重な朝の時間にできることが増えるだけではなく、日々の生活の作業効率もアップします。

その要となるのが「仕事着の制服化」です。

今、働いている人は、すでに仕事で着る服がある程度決まっていると思いますが、それを更にパターン化させることで、更に高みを目指せます。

「通勤用の服を新しく買い足したいけど、何を選んで良いか分からない」「パンパンのクローゼットを整理したいけど、何を残していいか困っている」という人にも読んで欲しい、仕事服の制服化について紹介します。

仕事服を「制服化」するメリットとは?

毎日の服装で悩まない

仕事服を制服のようにパターン化することで、最も実感できる効果は「毎日の服装で悩まない」こと。

「たくさん服はあるのに着る服が無い。何を着ていけば良いか分からない」というのは、服装に「これさえ着れば仕事に行ける」というパターン化が成されていないから。

いつもは普段着にしている服を「今日はこれで良いか」と着てしまうと「仕事着にしては、印象がカジュアル過ぎる……」という失敗にも繋がります。

仕事服を制服化して

黒のジャケット/オフホワイトのリボンタイ付ブラウス/膝丈の黒スカート/ベージュのストッキング/黒のパンプス
ベージュのシャツ/ネイビーのカーディガン/グレーのクロップドパンツ/無地の靴下/黒スニーカー

というように、セットアップ的に決めておけば、後はその通りに着ていけば「何を合わせて着ていけば良いだろう……?」と迷って時間を消費することもなくなります。

「自分が必要だと思う以外のことに費やすエネルギーや決断する数を減らす」という考え方で、仕事服の制服化を選ぶ有名人は数多くいます。

米オバマ大統領は、ほぼ毎日同じスーツを着ることで知られています。その理由を、彼は以下のように語ります。

「私は常にグレーか青色のスーツを着用している。こうすることで私が下さなければならない決断の数が減るんだ。何を食べるか、何を着るか決める余裕はないし、他に決断しなくてはならないことが山のようにあるからね(Vanity Fair)」

またFacebookのCEO、マーク・ザッカーバーグは日々お決まりのグレーのTシャツや、黒のパーカー、ジーンズを身にまとっています。

ザッカーバーグは、Facebookの公開Q&Aセッションにて投げかけられた「なぜあなたは毎日同じシャツを着るのか?」という質問に対し、以下のように返答します。

「僕は社会への貢献に関係しない決断はできるだけ下さないようにしている。実はこれは多くの心理学的な理論に基づいていることで、何を食べるか、何を着るかなどのたとえ小さな決断でも、繰り返し行っているとエネルギーを消費してしまうんだ。日々の生活の小さな物事にエネルギーを注いでしまうと、僕は自分の仕事をしていないように感じてしまう。最高のサービスを提供して、10億人以上もの人々を繋げることこそ、僕のすべきことなんだ。ちょっとおかしく聞こえるかもしれないけど、それがぼくの理由だよ(vimeo)」

引用元:世界の成功者たちが「毎日同じ服を着る」興味深い理由 - CuRAZY [クレイジー]


当ブログで「生産性の向上は99.9%の仕事をきっぱり止めることから始まる」という記事を掲載しましたが、

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確かに着道楽でも自分の服装が仕事の要でもない人が「仕事に着ていく服に毎日のように悩む」というのは、本来であれば全く必要ない時間・作業かもしれませんよね。

ON-OFFの切り替えがしやすい

「着るものによって気分が変わる」という経験をしたこと、何度かありませんか?

例えばスポーツウェアを着ると運動がしたくなったり、フェミニン服装をすると何となく仕草が女性らしくなったり……。

仕事服が制服化されて着る服のパターンが決まっていると「これを着ると仕事をする気になる」と、気持ちの切り替えがしやすく、仕事とプライベートを区別するのにも役立ちます。


私の場合、仕事の関係で月に数回、自宅で作業をする機会があるのですが「誰も見ていないから」と、寝起きのパジャマ姿のまま作業をしようとすると、どうしても「仕事スイッチ」が入らず、布団に入って二度寝三度寝がしたくなるので、会社へ出勤する時と同じように、ご飯を食べ終わってから仕事服へ着替えるようにしています。

そうすると「午前中はこの作業をする」など、不思議と今日すべき作業内容を思い返して、頭の中で整理されていくので「あぁ、仕事モードになっているな」と実感します。

着ない服が明確になり、捨てやすい

普段、私たちが日常で着る服は「仕事着・普段着・外出着・部屋着(寝間着)」に分類できます(重複あり)。

毎日のように着ていく仕事着が固定化すると、残りの服は「普段着・外出着・部屋着」のどれかになると思うのですが、1ヶ月単位で服装を考えてみると、仕事着以外の服を着る機会は非常に限られることに気付きます。

「仕事着として着ないのに、こんなに服があっても、休日と身体が足りない」と分かれば、不要な服が明確になり「いつか着よう」と思っていた服も処分しやすくなります。

そのまま捨てるのが惜しければ、リサイクルショップで売ったり、企業が実施しているリサイクルサービスを利用したりしてみてください。

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仕事着を制服化するポイント

では実際に私服を仕事着にして制服にする際、どのようなことに気を付けたら良いのでしょうか?ポイントをまとめてみました。

仕事服にしやすい私服の特徴

職場によってOK/NGな服装は異なりますが「仕事服で求められるポイント」や「仕事服にしやすい私服」というのは、基本的に以下の条件に当てはまります。

  • 清潔感がある
  • 相手に不快感を与えない
  • 職場で着ても悪目立ちしない
  • 仕事や作業がしやすい
  • TPOに合っている
  • 洗濯しやすい

まずはクローゼットの洋服を「仕事着にできる(している)服」と「仕事着にできない(していない)服」で分けてみると、合う合わないの判別や制服化がしやすくなります。

上下の色を決めておく

着る服をパターン化した代表的な人物と言えば、スティーブ・ジョブズ。

彼は「黒のタートルネックセーター」「リーバイス501」「ニューバランスのMR993(現在は廃盤、後継モデルにM990がある)」というスタイルを貫きました。

さすがにスティーブ・ジョブズや数多あるアニメキャラクターのように、同じ服を何枚も用意して毎日のように着続けるのは難しいですが、

  • 上:白、ベージュ、ワインレッド、その他濃いor淡い色
  • 下:黒、紺、濃い色

……というように、上下の色をパターン化しておくと、どの組み合わせでも服装全体の色のバランスが合いやすく、新しく服を買い足す時の目安にもなります。

同じ「白いトップス」と言っても、ワイシャツ、ブラウス、タートルネック、ニット、チュニックなど、素材やデザインによって雰囲気は大きく違ってくるので、組み合わせを変えることで「毎日同じ服を着ている感」は減らせます。

枚数を制限する

持ち物が多いと管理が大変になり、せっかく制服化をしても「何と何を組み合わせて着て良いか分からない」という状態に陥りやすいです。

その為、制服化する私服の枚数を制限するのも大切。

私の場合は「仕事は週5日」「洗濯は少なくて週1回」というライフスタイルなので、上下合わせて10着もあれば充分に事足ります。

一つが着れなくなった時は、新しいものを買い足せば(不都合が無ければ買い足さなくても)不都合はありません。

また持つ枚数を決めて把握することで、服屋さんで気になる服と出会った時に「この色とデザインならば、今の服装に取り入れやすくて、死蔵する心配が無いな」、「似たようなデザインの服が他にもあるから、今回は良いかな」と考えやすく、無駄な衝動買いを防げます。

あまりにも服の枚数が少ないと、その分消耗も激しくなるので「多少ハードに着倒してもくたびれない、品質が良いもの」または「似たようなデザインが、すぐに安く買い足せるもの」を意識して選ぶと良いです。

制服化しなかった私服は日常着に回して「仕事着にも日常着にも合わないな」というものが見つかれば手放すことで、クローゼットに死蔵品が無く、ちょうど良いワードローブ量をキープできます。

いかがでしたか?

仕事着の制服化が目指す所は「考える時間や手間を減らして、他のやるべきことに時間を費やす。意識を集中する」ことにあります。

「私服を制服化して、毎日同じような格好をしたくない。流行を取り入れたファッションをしたいが、毎月高額なお金は使えない」という人は、月額制ファッションレンタルサービスを利用する手もあります。

提案される洋服やコーディネート通りに着れば良いので、自分で組み合わせを考える必要がなく、時期が来れば返却すればOKなのでクローゼットがいっぱいになる心配もありません。

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流行りの服はワンシーズンですぐに流行遅れになってしまい、季節ごとに新しい服を用意する必要がある為「流行りのアイテムを旬の時期だけレンタルできる」というのは、かなり使い勝手の良いサービスだと思います。

(書いた人:昼時かをる)