毎年12月後半になると頭を悩ませるのが「年賀状印刷」のこと。
「自分で描いた年賀状を送りたいけど、自宅にプリンタが無い」という時、自分のオリジナルデザインで年賀状印刷が可能なプリント代行サービスを利用してみてはいかがでしょうか。
注文受付は10枚から可能。
最短3~4日で最寄りのセブン-イレブン店舗で受け取れます。
公式サイト:
https://www.7nenga.com/order/top.aspx
オリジナルの画像で年賀状印刷ができる
コンビニでオリジナル画像にて、年賀状印刷が可能なのはセブン-イレブンだけ。
他は「テンプレートデザインを選んで印刷」になるので、自作のデザインを年賀状印刷してもらいたい場合は、セブン-イレブン一択です。
ただし表の宛名印刷は承っていないので、送り先の住所や名前書きは自分で書く必要があります。
アップロード可能なファイルは以下の通り。
ファイル形式:JPEG、PNG
解像度:300dpi以上(推奨)
画素数・サイズ:1063pixel×1630pixel、90mm×138mm
色空間:RGC※
ファイルサイズ:10MB以下
ファイル数:1枚
※私の場合、画像のカラーモードを「CMYK」で設定していましたが、アップロードは可能でした。ただし印刷時に多少、色の誤差が出るかもしれません。
10枚から印刷OK
注文枚数は1つの絵柄で10~9,999枚まで対応。
他のプリント代行サービスだと「20枚」や「50枚」など、結構な枚数を印刷することを求められる場合が多いので「10枚から」印刷を受け付けてくれるのは助かります。
料金は印刷枚数によって異なり、枚数が多ければ多いほど割引になります。
1枚~100枚:1枚51円
101枚~200枚:1枚41円
201枚~9,999枚:1枚31円
上記の印刷料金に、年賀はがき代金が加算されます。
プリント代行サービスでは、サービスの性質上、年賀状の持ち込みが不可なので、余った年賀状や金券ショップで購入した年賀状は利用できません。
ふち無し印刷は不可
他の年賀状印刷サービスでも「ふち無し印刷はできません」という所が多いですが、セブン-イレブンのプリント代行サービスも同様に不可です。
年賀状を作成する際は、四方に白い余白がある「フチあり」になっても、違和感の無いデザインにするのが無難ですね。
受け取りは3~4日後
印刷済みの年賀状は、注文確定から3日後の午前7時以降に、指定のセブン-イレブン店舗で受け取れます。
午後5時以降に注文確定の場合、お渡し日は「4日後」になるので早めの早めの注文を忘れずに。
今日(12月25日)の15時までに注文すれば、28日の午前7時以降の受け取りが可能です。
郵便局では12月26日(土)~12月28日(月)の投函に関しては「できるだけ元旦に届けます」としています。今から注文確定をしても、1月1日に相手先に届くかどうかは、住所にもよりますが、かなりギリッギリかもしれませんね……。
全国各地のセブン-イレブンで受け取り可能
セブン-イレブンのプリント代行サービスの便利な所は、全国各地の店舗で受け取りが可能なこと。郵送代も掛からない分、送料節約になりますね。
自宅近くにセブン-イレブンが無くても
「仕事先や外出予定先にある店舗を指定して、行きがけに受け取る」
「帰省後に実家近くの店舗で受け取る」
という方法も難しくはありません。
利用方法
では実際にセブン-イレブンのプリント代行サービスを利用してみました。
ネットからの注文になるので、Wordや筆ぐるめ、Illustrator、SAIなどで作った画像をすぐに印刷の手続きがとれるのは、面倒な手間がなくて便利ですね。
利用規約に同意
最初に「プライバシーポリシー」に関する説明があるので、内容を読み、問題なければ「同意する」を押します。
デザイン選択
「印刷するデータを指定する」をクリックして、アップロードする画像を選択します。
▼実際に用意した画像はこちら。
※分かる人が見れば「あぁ、あなたは今、あの作品にハマっているのね」と分かるデザインですが、これでも近年まれに見るマトモな感じです。
後は画像に合わせて「タテ・ヨコ」と、用途に応じて「年賀・喪中」を選びます。
印刷データ調整では「拡大・縮小」「回転」「移動」で、年賀状の微調整ができます。
アップロードした画像に問題が無ければ、ほとんどイジることは無いです。
上記でも説明しましたが、印刷データ調整でも「余白なし」のデザインにはできないので注意。
数量や複数注文の設定
年賀状を印刷する枚数を入力すると、自動的に「印刷料金+割引額+はがき立替代」の合計金額を提示してくれます。
最低印刷枚数の10枚の場合、印刷料金510円(51円×10枚)+はがき立替代(52円×10枚)=1,030円。
申し込み枚数が1枚~100枚であれば、1枚あたり103円で作れます。
また別の絵柄を印刷したい場合は「買い物を続ける 複数での注文」を選択します。
同時に2件以上注文すると複数割引が受けられるので「友だち用と仕事用とを分けたい」という時にも良いですね。
この段階で店舗でのお渡し日の日時が分かるので、この日時で問題がないか忘れずに確認しておきましょう。
「今すぐ印刷して出さないと間に合わない!」という場合は、店頭にあるマルチコピー機で年賀状印刷をした方が確実に即日的です(詳しくは後述)。
ダイレクトメールの適用
次の画面で、ダイレクトメール(セブン-イレブンからの年賀状印刷の案内が書かれた申し込み書またはメール)の有無が聞かれます。
ダイレクトメール番号を入力すれば、印刷料金の割引が受けられます。
ログインIDの入力
ログインIDを登録することで、申込書番号や受取日をインターネット上で確認したり、過去の注文データから再注文したりできます。
新規会員登録には
- メールアドレス
- 任意のパスワード
- 名前(カナ)
- 電話番号
の4項目が必要です。
住所や生年月日、性別などの記入欄は無いので「自分の個人情報はあまり書きたくない」という人でも利用しやすいです。
受取店舗を選択する
印刷した年賀状を受け取るセブン-イレブンを選択します。
ざっと見た限りですが、受け取り不可の店舗は無いようなので、自分の都合の良い店舗を選びます。
セブン-イレブンは全国各地の至る所に店舗があるので、郵便番号や地域名、駅名などで絞ると、希望の店舗を見付けやすいです。
後は店舗名をクリックして「このセブン-イレブンで受け取る」を選択すればOK。
注文確定
注文内容確認で問題がなければ「注文確定」を選択します。
注文が完了すると、原則として返品を受け付けてくれないので、もう一度良く確認を。
店頭受け取り
後は注文確定後のページに表示or登録メールアドレス宛に届いた「インターネット年賀状印刷お申込内容確認書兼引換書」または「注文者名と申込番号のメモ」を持参して、指定の日時以降に来店。
「注文した年賀状を受け取りに来ました」と言えば、対応してくれます。
先ほど注文したばかりなので、仕上がりに関しては、まだ何とも言えない所です。
後日、受け取った際に、感想を追記したいと思います。
仕上がったものを受け取り
実際にプリント代行サービスで頼んだ年賀状を最寄りのセブンイレブンで受け取ってきました。
レジで「年賀状を受け取りに来たのですが」と言って「インターネット年賀状印刷お申込内容確認書兼引換書」を見せれば、印刷済みの年賀状を持ってきてくれます。
支払いは普通に現金払いにしましたが、電子マネーnanacoでもOKです。
電子マネーnaanacoは100円ごとに1nanacoポイント貯まるので、印刷した枚数が多ければ多いほどポイントが貯まりやすいです。
デザインと住所に注意
印刷された年賀状は、透明な黄色のビニール袋に入った状態になっています。
年賀状を受け取る際、店員さんに「こちらで宜しいですか?」と作成した年賀状を提示されるので、あまりにアレなデザインにしてしまうと、恥ずかしい思いをするかもしれません。
またイラストの下部に住所を書いていると、それも見える状態になってしまうので、色々なリスクを考えると、住所や名前は一枚一枚手書きにした方が良いかもしれないなぁと思いました。
普通紙印刷
セブンイレブンのプリント代行サービスで使用される年賀はがきは、インクジェット紙ではなく「普通紙」でした。
持ち込みハガキ印刷を受付けてくれる所では、普通紙の他にインクジェット紙も対応してくれる場合が多いのですが、セブンイレブンの場合は「インクジェット紙」一択。
下記で紹介しているマルチコピー機での印刷でも、普通紙での印刷になるので、プリント代行サービスとマルチコピー機では、仕上がりに大きな差は起きないのでは?と思いました。
推奨ピクセル数や解像度よりも低いと画像は荒くなる
最初、印刷された年賀状を見た時、正直「画質悪っ」と思いました。
遠目から見る分には「ちょっとピンぼけかなー?」と思うレベルですが、近くで見ると、曲線のギザギザ具合が丸わかりで、画数が多い文字(例:婦や轡など)が読みにくく、いかにも「画質が悪いです!」という仕上がりに。。
良くよく調べてみると、どうやら私が作成した画像データの画質の低さが、そもそもの問題だったようです。
セブンイレブンのプリント代行サービスでは、サイズは「1063pixel×1630pixel」、解像度は「300dpi以上」を推奨しています。
実際に私が作成した年賀状のサイズは、元々の年賀状サイズ(幅100mm×高さ148mm)をそのままピクセルに直したもので、解像度は72。
ピクセル数や解像度が低ければ低いほど、仕上がりの品質が低下するので、それをモロに喰らった形になってしまいました。
普段、ハガキサイズで画像を作ることが一切無かったので「ハガキサイズで作成すれば、大きさに問題無いだろう」と高をくくっていましたが、クオリティに大きな差が出てしまいました。
プリント代行サービスのデメリットは、完成した年賀状が手元に届くまで、仕上がりの出来が分からないこと。
「綺麗に印刷されるかどうか事前に確認したい」という場合は、一度店頭にあるマルチコピー機で1枚印刷してみて、画質を確認してみるのも良いなと思いました。
即日印刷なら店頭の「マルチコピー機」で
「年賀状が印刷されるまで2~3日も待っていられない」
「送る枚数が10枚未満なので、代行サービスを頼むと余る」
という場合は、セブン-イレブン店頭にあるマルチコピー機を利用する方法もあります。
郵便はがきであれば、普通紙に限り、持ち込みOKなので、年賀状にも対応してくれます。
インクジェット紙は紙詰まりの原因になるので利用不可。
利用方法としては、主に以下の3通りがあります。
- ネットプリントを利用する
- SDカードやUSBメモリにデータを入れて、データプリントをする
- 印刷済みの年賀状を持ち込み、コピーしたものを印刷する
マルチコピー機を利用した年賀状印刷は、こちらの記事が詳しいです。
最後に
年賀状印刷にかかるトータルコストは、1枚あたり100円前後。
ハガキ代の約2倍と、なかなか料金がかかりますが「自宅にプリンタがあっても、全然使わない」という家庭では、便利に利用できるサービスでは無いでしょうか。
(書いた人:昼時かをる)