今期アニメ最大のダークホースでヒット作と呼び声高い「おそ松さん」。
赤塚不二夫生誕80周年を記念して制作された「おそ松さん」は、「おそ松くん」時代から成長した六つ子を描く、ギャグアニメです。
2015年10月から放送後、各地・各業界で影響を与えるおそ松さんですが、その中の一つに、スタバにて「とある注文」で頼む女性が急増。
それが「ラテのトールサイズ エスプレッソ……」です。
これは7話「トド松と5人の悪魔」でスタバァコォヒィー(≒スターバックスコーヒー)でアルバイトしている末弟のトド松へ、次男のカラ松が「ラテのトールサイズ エスプレッソ……」と注文したことが発端。
カラ松ファンの女性(=カラ松ガールズ)や、トド松ファンが「自分も同じ注文がしたい!」と、名前の元ネタであるスタバでこぞって同じ頼み方をするようになりした。
試しにTwitterで「ラテ トールサイズ」と検索すると、その影響力の大きさが分かります。
今回のクートンブログでは、スタバで「ラテのトールサイズ、エスプレッソを…」を頼む時に知っておくと役立ちそうな情報をまとめてみました。「普段はスタバに行く機会が少ない」という人は、宜しければ一読をおすすめします。
ラテのトールサイズ エスプレッソ……の後に考えられる注文方法
アニメでは「ラテのトールサイズ エスプレッソ……」の後、カラ松の頭にトド松が投げたメニューが刺さり、気絶したことで、続きの台詞がありません。
その為「カラ松は結局、何が頼みたかったのか」は、ファンの間で話題になっていました。
まずは各所で考察された「エスプレッソ……」の後に考えられる、それぞれの頼み方を見てみたいと思います。
- 抜き
- 少なめ
- ホットorアイス
- ショット
- ドッピオ
- ロースト
抜き
ラテは「スチームミルク+エスプレッソ+フォームミルク」で作られているので「エスプレッソ抜き」にすると、ただの牛乳になってしまいます。
「ラテのトールサイズ エスプレッソ抜きで」と注文すると、必ずと言って良いほど「温めた牛乳になりますが宜しいですか?」と聞かれます(報告例多数)。
スタバの店員さんの接客スキルは高いので「エスプレッソ抜きで」と注文しても、痛い目で見られることは無いですが、戸惑われることは間違いありません。
スチームミルクは「温められた牛乳」、フォームミルクは「蒸気で泡立てた牛乳」のこと。
ラテのふわふわとした泡の部分がフォームミルクで、ラテアートをする時には必要不可欠な存在です。
少なめ
スタバのラテはショート、トールサイズともに、エスプレッソが1ショット入ります。
コーヒーの業界では「1ショット:30ml」が定説なので、スタバのエスプレッソも同様だと考えても良いでしょう。
エスプレッソは「深煎りのコーヒー豆を使った、濃くて苦味が強いコーヒー」のこと。
スターバックスに代表されるシアトル系コーヒー(他にはシアトルズベストコーヒーやタリーズコーヒーなど)では、エスプレッソを使用する為、どうしても浅煎りのアメリカンコーヒーで作るよりも「濃くて苦い味」になりやすいです。
その為「エスプレッソ少なめで」と注文すると、苦味が少なくて飲みやすいラテになります。
この注文方法だと「あぁ、カラ松って恰好付けている割に、苦いのが苦手なんだ」と、ちょっとほんわかした気持ちになります。
ちなみに「濃くて苦い」割に、浅煎りのアメリカンコーヒーよりもカフェイン成分は少なめ。
「あまりカフェインを取りたくないな……」という人にもおすすめの注文法です。
ホットorアイス
スタバのラテは「ホット」と「アイス」が選べます。
ただしこの注文方法だと「エスプレッソ」をわざわざ言う必要性が無いので、この説を支持をする人は少なめ。
ちなみにホットでもアイスでも値段は一緒(トールサイズ:370円)です。
ショット追加
スターバックスのラテのトールサイズは、エスプレッソの量がショートと同じ。
容量の違いは「ミルクの量」にあります。
その為、普通にラテのトールサイズを頼むと、ショートサイズよりも少しだけ甘くなり、逆に言えばショートサイズの方が濃くて苦い味になるのです。
「飲む量を増やして、ショートと同じ味にしたい」という場合は、トールサイズにエスプレット追加をすればOKなのです。
「トールは大きいから、ショートでエスプレットショット追加にしようかな」と思って、注文してしまうと、かなり苦い味になってしまうので注意。
ちなみに、ショートとトールでエスプレッソの量が同じなのは、ラテだけではなく、同じくエスプレッソを使って作るモカやマキアートなども同様です。
- ショート:1ショット
- トール:1ショット
- グランデ:2ショット
- ヴェンディ:3ショット
「スタバのコーヒー系の飲み物は苦いから、ちょっと苦手なんだよなぁ」という人は「トールサイズ」を選んでみると、今まで以上に飲みやすくなると思います。
またエスプレッソに熱いコーヒーを注いで作る「カフェアメリカーノ」は、ショート:1ショット、トール:2ショット、グランデ:3ショット……と順当に増えていきます。
ドッピオ
「Doppio(ドッピオ)」とは、イタリア語で「二重」「二倍」の意味。英語で言う「Double(ダブル)」に当たります。
その為「エスプレッソをドッピオで」と注文すると、入れられるエスプレッソ量が2倍になります。
上記で紹介した「エスプレッソ追加」と同じ意味。
ロースト
スタバで販売されているレギュラーコーヒーに「エスプレッソ ロースト」という商品があります。
スタバのラテは基本的にコーヒー豆の種類が選べないので、店内で飲む用に「ラテのトールサイズ」、持ち帰り用に「エスプレッソロースト」を注文したと考える説。
トド松が働く、スタバァではコーヒー豆の種類が選べるのかもしれませんが、それを言い出したらキリがないので、とりあえず置いときます。
エスプレッソ「ドッピオ説」が定着した理由
Twitterで調べてみた所「ラテのトールサイズ エスプレッソをドッピオで」と頼む人が圧倒的に多いので「カラ松が言いたかったのは、ドッピオ」説が定着している感じがあります。
実際の台詞では「エスプレッソ……」で止まっているので、ドッピオである確証はないのですが、
- 1.動画サイトで海外向け字幕に"doppio"と表示された
- 2.「ドッピオで」と頼んだ時の店員さんの神対応が紹介されて広まった
- 3.「ドッピオ」という頼み方が「カラ松らしくて痛い」と萌えた
などの理由から「ドッピオ」が広く用いられることになったように思います。
【動画サイトで海外向け字幕に"doppio"と表示された】
Twitterに投稿された画像で確認した限りですが、どこかの動画サイトで公開されたおそ松さんの字幕に
"I'd like a tall latte.Make it a doppio on the espre--"
とあり、それを見た人が「ドッピオか」と納得したというもの。
無断アップロード動画に、ファンが字幕を付けた「非公式字幕」の可能性が非常に高く、公式的に「ドッピオ」である信憑性はありません。
【「ドッピオで」と頼んだ時の店員さんの神対応が紹介されて広まった】
「エスプレッソをドッピオで」と注文した時、カップにカラ松の台詞である「俺を養わないか?」や、トド松のイラストを書いてくれる店員さんがおり、それがRTやニュースサイトで広まり「ドッピオで」が一般的になったというもの。
後でも紹介しますが、元々スタバでは「ドッピオ」という注文する人自体が少ないです。
店員さんがおそ松さん事情に詳しい人で「この人はおそ松さんファンだな」と思った人に対して、サービスしたのが話題になる……という図式。
【「ドッピオ」という頼み方が「カラ松らしくて痛い」と萌えた】
カラ松の魅力の一つに「中二病をこじらせた恰好付け具合が痛い」というのがあります。
「ショット追加で」と言えば良い所を、わざわざ「ドッピオ」と注文する所に痛さを感じて萌える……。ファン心理としては良く分かります。
スタバでは「ドッピオ」をあまり使わない。
元々エスプレッソがイタリア生まれのコーヒーなので、スタバでイタリア語で2倍を意味する「ドッピオ」と言っても、何の差し支えありません。
ただし、スタバのカスタム方法は「エスプレッソショット追加」が定番。
「ラテのトールサイズ、エスプレッソをドッピオで」と注文すると「エスプレッソ追加でよろしいですか?」または「エスプレッソを2ショットですね」と確認されます。
「ドッピオの意味は知っているが、それで頼む人は少ないので、念の為に聞いておく」という感じでしょうか。
実際に注文した時に「ドッピオ……?」という感じの店員さんもいたので、その時は「エスプレッソショット追加で」と頼めば、ドッピオと同じ味のラテが飲めます。
ちなみにラテのトールサイズエスプレッソドッピオorショット追加=ダブルトールラテなので「長ったらしく言いたくない」と思う時は「ダブルトールラテ」とオーダーすると良いです。ただしカラ松感は減ります。
グランデサイズ+ミルク少なめの方が同じ味で値段は安くなる
【ラテの値段(税別)】
- ショート(240ml):330円
- トール(350ml):370円
- グランテ(470ml):410円
- ヴェンティ(590ml):450円
ショット追加は+50円。
「ラテのトールサイズ エスプレッソをドッピオで」だと「値段は370円+50円=420円+税」になります。
グランテサイズは通常でエスプレッソが2ショット入ります。
スタバではエスプレッソだけではなく、ミルクの減量も可能なので「ラテのグランデサイズ ミルク少なめで」と頼むと「値段は410円+税」。
- ラテのトールサイズ エスプレッソをドッピオ:420円+税
- ラテのグランデサイズ ミルク少なめ:410円+税
ほとんど同じ味でも、少しだけ安くなりますね。
「ラテのトールサイズ エスプレッソをドッピオで」は、実はちょっと損するカラ回りな頼み方なのです。
その他、美味しいカスタマイズ
「おそ松さん見てから、スタバで頼むのが『ラテのトールサイズ エスプレッソをドッピオで』しか頼まなくなったけど、別の味にも挑戦してみたいな」と思った時に、おすすめのカスタマイズ方法をまとめてみました。
【エスプレッソの増減】
- ショット追加:+50円
- ショット少なめ:無料
【ミルクの種類の変更】
- 低脂肪ミルク:無料
- ノンファットミルク(無脂肪乳):無料
- ソイミルク(豆乳):無料
【その他】
- バニラシロップ:+50円
- キャラメルシロップ:+50円
他にもスタバでは自分で好みの味に無料でカスタマイズできる、コンディメントバーが用意されています。
- ミルク:牛乳、無脂肪乳
- 甘み:ハチミツ、ガムシロップ、砂糖、ダイエットシュガー
- パウダー:シナモン、バニラ、ココア
よりオリジナルなドリンクを飲みたい人は、こちらも活用してみる価値ありです。
いかがでしたか?
今まで「ラテのトールサイズ エスプレッソ……」を頼んでいた人も、これから頼む人も、次回からのスタバでの注文時のお役に立てれば幸いです。
それでは引き続き、良いおそ松さん&スタバライフを。
(書いた人:昼時かをる)