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誰でも三日坊主を克服できる!4つのスイッチ「BEIR」でのうだま(淡蒼球)を動そう

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「飽きっぽい生活で、続かない」「計画を立てても三日坊主で終わってしまう」ことに悩んでいる人は少なくないと思います。

実は脳は飽きっぽい性質があり、一度体験したものを「当たり前のもの」と処理するので、どれほど楽しいことでも、脳がそれに馴れてしまえば誰でも飽き性や三日坊主が起こります。

ただし飽きることは「続けるコツ」にも結びつきます。例えば「帰宅後、毎回手を洗うことを繰り返していたら最初は面倒に感じていたが、次第に何も思わなくなり、帰ってから手を洗わないと気持ち悪くなってきた」というような場合です。

マンネリ化にも良いマンネリ化と悪いマンネリ化があり、続けるコツには「悪いマンネリ化をどのように克服するか?」が重要になってきます。

良いマンネリ化:面倒なことでも慣れることで苦にならなくなる。→習慣化する
悪いマンネリ化:飽きてしまって刺激が減る。→止めてしまう

脳に刺激を与える為には、まずはやる気や気合い、モチベーションなどを生み出す脳部位と言われる「淡蒼球(たんそうきゅう)」を働かせます。

ただし淡蒼球は自分の意思では動かせないので、BEIRの4つのスイッチで外から刺激を与えることが必要になります。

やる気スイッチを入れる4つのスイッチ「BEIR」

B:Body(身体)→カラダを動かす

身体を動かす(=脳の運動野が動く)ことで、淡蒼球も連動します。

脳の働きを考えると「やる気が出たからやる」ではなく「やるからやる気が出る」ので、頭で色々とグダグダ考えて悩んで何も行動しないより、まずは「とりあえず身体を動かしてみる」を実践してみるのが大切です。

池谷裕二先生が「Bは4つのスイッチの中ではもっとも効果的」と書いていますが、確かに即効性があるように思います。

【Bを使ったやる気の出し方】

○夕飯の時間だけどご飯作る元気がない→とりあえず台所へ行って、冷蔵庫を開けてみる
○明日までの宿題が終わっていないけどやる気がない→とりあえずペンを持ってテキストを広げてみる
○起きないと遅刻だけど布団から出たくない→とりあえず掛け布団をはがして、パジャマを脱ぐ

E:Experience(経験)→いつもと違うことをする

日常生活で経験したこと(記憶や知恵など)は、脳の海馬(主に記憶を司る)を通して脳に蓄えられます。
ただし経験がパターン化すると情報が海馬まで届かなくなり「脳のマンネリ化」が起こります。

脳は部しいこともすぐに「マンネリ化、飽きさせる」ので、脳の海馬が刺激されるようなこと(=いつもと違う場所に行ったり、違うことをしたりすること)をすると、普段と目線や意識が変わり、スイッチ(I)の前頭葉と淡蒼球が動き出します。

「あぁ、自分はこれに飽きたな……」と自覚があれば、少しやり方を変えることで「やる気スイッチ」が入りやすくなる、という訳です。

【Eを利用した続けるコツ】
○ランニングが最近つまらない→音楽を聞く。いつもとは違う道を走ってみる
○運動が続かない→昨日は1駅分歩いたから、今日は家で筋トレをする
○試験勉強に飽きた→いつもと席を替えてみる。持ち込みOKの図書館で勉強する

R:Reward(報酬)→ごほうびを与える

「ごほうびをもらって嬉しい!」と思う時に刺激されるのが「デグメンダ」という部分です。

デグメンダは刺激されると「目の前のことに集中して周りが見えなくなる」という特性があり、依存症や中毒状態を引き起こす原因にもなりますが、良い方に利用すればやる気を引き出すのに役立ちます。

【目に見えるごほうびの例】
○「この勉強が終わったら、遊びに行っても良い」
○「10日続いたら、ごほうびにカフェでお茶をする」
○「試験の後に、前から欲しかったゲームを買っても良い」
○「発売日にソフトを買いたいから、毎週500円貯金する」

「目に見えるごほうび」を用意することで「達成感が味わえる」「続けることが快感になる」「続けていないと気持ち悪い」状態になるまでのツナギ役を果たしてくれます。

また「逆ごほうび」でやる気を出す、という方法もあります。
例えば「5kgダイエットしたいからジムに通う」「資格取得の為に試験に申し込みテキストを買う」など。これだと元を取るために止められないので、継続しやすくなるというメリットがあります。

I:Ideomotor(イデオモータ、観念運動)→なりきる

脳は「なりきり」に弱く、何も考えずに続けるよりも、夢や目標を具体的に決めて先になりきった方が継続しやすく上達が早くなります。
なりきる(=強く思い込む)ことで前頭葉が活性化され、淡蒼球も活性化します。

私が「部屋が汚いのは分かっているけど、どうにも掃除するモチベーションにならないな……」と思う時に、良く見ている文章を紹介します。

1: (名前は掃除されました) 2009/05/20(水) 18:27:14
>洗濯機を開けた瞬間から
>「わっせ~わっせ~」とエンドレスで聞こえはじめる脳内。
>網を引き上げる漁師の設定で、洗濯物は魚。
>干す時もわっせ~はおさまらず、素早くそして綺麗に干さないと
>親方(脳内)に「それじゃ商品にならねえ!」と怒られる為頑張って干す。
>靴下などが多い時は「今日は小物が多いな・・・」と思いながら作業。
>親方のおかげで素早く作業が出来るようになった。感謝
のような妄想を書いてくれ。

10: (名前は掃除されました) 2009/06/07(日) 22:25:04
メイドに成り切ってる。
「まあ…お嬢さまったら、こんなにお散らかしになって」と呟きながら洋服を片付けたり
「お嬢さまが健やかに成長されるように、お部屋は清潔にしておかないと」と丁寧に掃除したりしている。終わったらお嬢さまの為にコーヒー等を用意。
その後はお嬢さまモードとなり、綺麗な部屋でゆったりとティータイムを満喫する。

最近は刑務所妄想にもハマっている。

11: (名前は掃除されました) 2009/06/08(月) 17:17:14
刑務所妄想もおねがいします!

12: (名前は掃除されました) 2009/06/08(月) 21:10:42
>>11
部屋が散らかってきたり、夜更かしが癖になったりと、生活に締まりがなくなってきたときに妄想するんだ。

自分は「怠惰罪」という罪を犯して収容された囚人である。そのため綺麗な部屋と規則正しい生活を、しばらく心掛けなければいけない。
その間は、甘いもの禁止、飲酒禁止、ネット接続時間の制限などなんらかの罰を受ける。
「はあ、シャバに出たらアイスクリームでも食べたいもんだ…」と零しながら、業を払うように隅々まで掃除する。
部屋を綺麗に維持できるようになったら出所。
「お世話になりました。もう二度と入りません…」

たまに看守モードになって、鬼のように掃除することもある。

片付けに役立つ妄想を書いていこう - 2ch

これも自分以外の誰かになりきることで、掃除するやる気を出させよう!というものですね。

私が実際に試したこと

私は以前FP(ファイナンシャルプランナー)の勉強をする為に、まず最初に直近で開催される資格取得試験に申し込んだことがあります。これが仮に「仕事でも役に立つと思うから、ちょっと勉強してみたいな」と思っているままであれば、おそらく今でもFPの勉強をしていなかったと思います。 「考えているだけではなく、行動する」のはBodyのやる気スイッチによる所が大きいです。

そして「先に受験料を払込んだのだから、勉強して資格取得しないとお金がもったいない!」をモチベーションに勉強を続けました。これはRewardを利用した「逆ごほうび」の例です。

FPの勉強をしていると、やはり途中で飽きがきます。その時は「自分の声を吹き込んだものをマッサージチェアに乗りながら聞く」「外食時に料理が来るまで、テキストを読む」など、勉強する環境を変えることで同じテキストの内容でも新鮮な気持ちで取り組めました。「いつもと違うことをする=Experience」で脱マンネリ化を図った訳です。

BEIRの全てを実践しなくても、いくつか要素を抑えて取り組んでみると、確かに「途中で飽きて止める」という機会は減ったように感じます。

脳の仕組みを考えると、どうしても確実に「飽きる」「マンネリ化」は起ってしまいます。そのような状態になった時、やる気を出したり、モチベーションを上げたりする対処法を知っていれば、自分の三日坊主や飽き性が克服できると思います。


(書いた人:昼時かをる)