衣替えや断捨離、引越し作業をしていると「要らない服」や「もう着ない服」と出会うことが多々あります。
「服をそのまま燃えるゴミで捨てるのは、何かもったいない」と、気になってはいるけど、クローゼットに入れっぱなしにしている人は、衣料品メーカーや百貨店が行なっている、リサイクルや下取りサービスを利用してみてはいかがでしょうか。
自社ブランド以外にも他社ブランドもOKな所は結構ありますし、下取りに出すと買い物がお得になるクーポンや粗品がもらえる場合もあります。
服を減らすことで実現する整理法。
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ユニクロ、GU
ユニクロやGUでは、全商品リサイクル活動を行なっています。
全国のGUやユニクロ店舗で常時受付。店内の回収ボックスに入れたり、スタッフに声を掛けたりすると回収してくれます。
回収された衣類は難民などの支援の為に利用されたり、工業用繊維などにリサイクルされます。
【引取りブランド】
ユニクロ、GU
【引取りアイテム】【引き取り点数】
制限なし?
詳しくは:全商品リサイクル活動 - Uniqlo
無印良品
良品計画ではFUKU-FUKUプロジェクトとして、良品週間(主に年4回)の期間中に、無印良品の衣料品などの繊維素材の商品を全国の店舗で回収しています。
リサイクルに協力すると粗品がもらえます。
またネットショップで買い物をするとリサイクル用封筒が一緒に届くので、不要になった衣料品を封筒に入れて返送もできます。
回収された繊維素材の商品はリサイクルされて、燃料や工場用原料として利用されます。
【引取りブランド】
洗濯ネームに「株式会社良品計画」と記載されているもの。
【引取りアイテム】
無印良品の衣料品全般、タオル、シーツ、カバー類、ナイロン6製商品など
※下着は対象外
衣料品以外にも、カバーの取り外せるタイプのスケジュールノートで「塩ビ製のカバー(白、黒)」は店頭で常時回収。布製(エコペット®使用)カバーのリサイクルも行なっています。
【引き取り点数】
制限なし?
H&M
H&Mでは古着回収サービスを全店・常時行なっています。
どのブランドのどの服や布製品でも、どんな状態のものでも持ち込み可能。3,000円購入ごとに好きな商品から500円引きになるクーポンがもらえます。
回収された衣料品はまだ着られるものは古着として世界各国で販売。使用できない服は清掃用の布、繊維として製品の製造、燃料などに利用されます。
【引取りブランド】
自社、他社を問わない
【引取りアイテム】
洋服や布製品(ブランド、下取り時の状態問わず)
※タオルやシーツも可。
※アクセサリー類(ピアス、ネックレス、 靴、鞄、帽子、ベルトなど)や玩具類などは対象外。
【引き取り点数】
制限なし。袋に入れて持っていく。
※クーポンは1日最大2枚まで
詳しくは:H&M JP
洋服の青山
洋服の青山では「Team AOYAMA Eco PROJECT」として、不要になったスーツやフォーマルなどを自社他者問わず下取りして、お得な割引クーポンと交換できます。
【引取りブランド】
自社、他社を問わない
【引取りアイテム】
スーツやフォーマル、ジャケット、コート、スラックス、ワイシャツ、ネクタイ、ベルト、シューズ、カジュアル、レディース(ブランド、素材問わず)
【引き取り点数】
一人1アイテム5点まで
UNITED ARROWS
green label relaxing(グリーンレーベル リラクシング)では「ビジネススーツ下取りキャンペーン」を期間限定で実施。
該当店舗にビジネススーツ上下1セットを持って行くと、ジャケット+ボトムス(指定品番)購入時に10%OFFになるスペシャルチケット1枚と交換してもらえます。
回収されたビジネススーツは、特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンに寄付されて、リサイクルショップに買い取られた金額が東日本大震災被災地復興支援に役立てられます。
また利用しなかったスペシャルチケットを持って行くと、1枚につき300円が東日本大震災被災地復興支援の為に寄付されます。
実施店舗はグリーンレーベル リラクシングの各店舗(オンラインショッピングサイトなど一部店舗は対象外)。開催時期は年に2回(2月と8月)です。
【引取りブランド】
自社、他社を問わない
【引取りアイテム】
メンズ・ウィメンズのビジネススーツ(ブランド・メーカーを問わない)
※同素材で上下が揃った状態で、ジャケットとパンツまたはスカートに限る(3ピース含む)
【引き取り点数】
一人3点まで
詳しくは:スーツ下取りキャンペーン開催!- UNITED ARROWS
Odette é Odile(オデット エ オディール)では「取りキャンペーン期間中、不要になったシューズやバッグを下取り品1点につき、スペシャルチケット1,000円分1枚と引き換えができます。
シューズやバックは特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンに寄付されて、リサイクルショップに買い取られた金額が東日本大震災被災地復興支援に役立てられます。
開催店舗はオデット エ オディール各店舗(西武池袋店、阪急うめだ本店婦人靴売り場、オンラインショップは除く)。開催時期は年に数回(4月と8月、10月など不定期?)。
【引取りブランド】
自社、他社を問わない
【引取りアイテム】
ウィメンズシューズ、ウィメンズバッグ(下取り時の状態問わず)
※景品、雑誌の付録、エコバッグ、紙袋は対象外。
【引き取り点数】
一人4点まで
GOLDWIN
GOLDWINでは自社ブランドのダウンをリサイクルする「グリーンダウンリサイクルプロジェクト」を行なっています。
店舗リストに記載されている店舗に持参するか、ゴールドウイン循環型リサイクル係に配送します。時期に関係なく常時受付をしています。
回収されたダウンの羽毛は、ダウンウェアを始めとする新たな製品の原料として利用されます。
ダウンを焼却する際に発生する二酸化酸素やと羽毛の原産国から日本に送られてくる際の二酸化酸素の排出を抑えられます。
【引取りアイテム】
ゴールドウイングループが製造・販売したダウン商品
※品質表示ネームで「内わた」にダウン表記があるものが対象。ダウン入りシューズは対象外。
詳しくは:GREEN DOWN RECYCLE PROJECT - GOLDWIN
オンワード樫山
ONWAD(オンワード)では「オンワード・クリーン・キャンペーン」の期間中、オンワード樫山の衣料品を実施店舗に持って行くと、衣料品1点ごとに1枚、百貨店内のオンワード樫山商品で利用できるクーポン券「オンワードグリーンチケット1,080円分」と引き換えてくれます。
またインターネット引取りも利用可能で、オンワード指定場所に衣料品を送ると、1点ごとに公式Webショップ「オンワード・クローゼット」で利用できるお買い物ポイント300円分がもらえます。
回収した衣料品は固形燃料、毛布や軍手を生産して世界の被災地支援として活用。使用できる一部衣料はリユースされて、その収益を環境・社会貢献活動に利用されます。
オンワード・クリーン・キャンペーンは年に数回実施されており、各百貨店で時期が異なります。
【引き取りブランド】
オンワード樫山が販売した全てのブランド。
※タグに「オンワード樫山」「樫山」と表示があるもの
※インターネット引取りをする場合、オンワード・クローゼットで取り扱いのあるブランドに限る。
▼オンワードのブランド例▼
【引取りアイテム】
婦人、紳士、子供、スポーツなどの衣料品(ネクタイ、マフラー、バッグ、手袋、帽子を含む)
※下着、服飾雑貨、生活雑貨、呉服は引き取り対象外。
【引き取り点数】
一人5点または15点まで。
※一部の百貨店では点数が異なる場合がある。引取りした衣料品の返却は不可。
【送料】
インターネット引取りをする場合は、送料は自己負担(元払い)。
マルイ
マルイの「衣料品下取り」では、紳士婦人服などの衣料品を1点あたり、マルイ全店で使える「200円割引券」1枚と交換できます。
時期は4月と12月の年2回。マルイ各店舗で実施されています。
衣料品はリユースを中心に、復興支援や途上国支援などの社会貢献に役立てられるので、新品や新品に近い状態の衣服を持っていく必要があります。
【引取りブランド】
マルイ以外の購入品も対象。
【引取りアイテム】
婦人服、紳士服、スポーツウェア、子供服、かばん
※破れやシミがある。未洗濯。紳士・婦人スーツ。肌着。靴下。水着。着物などは対象外。
※新品または新品に近い時期ものが対象。
【引き取り点数】
一人5点まで
詳しくは:マルイの下取り - マルイ
西武・そごう
西武・そごうの全店舗では、不要になったこども靴をことも服フロア下取りコーナーに持って行くと、こども靴1点ごとに500円割引券(購入金額5,000円以上ごとに1枚使える)と引き換える「こども靴 下取りサービス」を常時行なっています。
集められた靴などは、国際協力NGOジョイセフを経てザンビアに届き、子どもたちの健康を守るのに使われます。
【アイテム】
ことも靴(状態、他店で購入は問わない)
※スリッパや上履きなどの室内履きは対象外
【下取り点数】
一人3点まで
最後に
思った以上に様々な企業が衣料品の回収を行なっていることが分かります。
今回は紹介しきれませんでしたが、例えばFUKU-FUKUプロジェクトは無印良品以外にも、各企業が衣料品の回収を行なっています。
参照:回収の場所と方法 - FUKUFUKU-PROJECT
またトリンプやワコールでは毎年2~3月になると「ブラ・リサイクルキャンペーン」として、ブラジャーの回収を実施しています。
ただ捨てるだけではなく、リサイクルされて資源の消費を減らしたり、リユースされて見ず知らずの人の役に立ったりすることは、自分の為以外にもメリットが大きいです。
リサイクルや下取りに出す際は「洗濯して綺麗な状態」を忘れずに心がけて下さい。
「服を捨てたり、地域のリサイクルに持って行ったりするのが面倒だから、クローゼットに着ない服が一杯入っている」「まだ着られる服を捨てるのに罪悪感がある」という人は、これらの引取りサービスを活用してみてはいかがでしょうか。服を買う時に「不要になった時は、この店で回収してくれる」と知っていれば、購入するのも気持ちが楽になります。
(書いた人:昼時かをる)
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