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漫画飯を侮るな!豚のショウガ焼き(きのう何食べた?/天体戦士サンレッド)が簡単で美味しい

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「漫画飯」とは、漫画内で登場する料理のこと。

料理や食事シーンが魅力的に描かれていると「一度は作って食べてみたい」と思うことは、一度や二度の経験は無いでしょうか。

九井諒子『ダンジョン飯』で登場するような「サソリと歩き茸の水炊き」「人喰い植物のタルト」など、架空の動植物を使って作られるものは、さすがに難しいですが、漫画内のふとしたタイミングで紹介されている料理が、普通の料理本やレシピサイトには載っていないような、画期的な作り方なことも結構多いです。

今回紹介するのは、読んでいて「この作り方は今まで思いつかなかった!」と衝撃を受けた豚のショウガ焼きレシピです。

紅ショウガで作るかんたん生姜焼き(天体戦士サンレッド)

くぼたまこと『天体戦士サンレッド』は、正義の味方サンレッドと世界征服を企む悪の秘密結社フロシャイムとの戦いを描くギャグ漫画。

そこで登場するヴァンプ将軍(アニメの声優は髭男爵の山田ルイ53世)は料理が得意で、コミックスの「世界征服を企む悪の組織フロシャイム幹部ヴァンプ将軍のさっと1品」では、誰でも簡単に作れる料理レシピが紹介されています。

「キムチとじゃこの炒め煮」「親子カツ丼」「簡単たらこスパゲッティー」「白菜と豚バラの簡単お鍋」など、色々とあるのですが、その中で私が「これはスゴい!」と思ったのが、今回紹介する紅ショウガで作るかんたん生姜焼きです。

▲『天体戦士サンレッド』(12)

▲アニメ「天体戦士サンレッド」。EDでは鶏団子鍋を紹介。

【材料】
・ブタ肉(バラでもロースのうす切りでもコマ切れでもOK)
・玉ネギ
・紅ショウガ
・しょう油
・サラダ油

【作り方】
1.ブタ肉と玉ネギを、食べやすい大きさに切る。
2.フライパンにサラダ油を引いて、1と紅ショウガ(多めがgood!)を入れて炒める。
3.ブタ肉と玉ネギに火が通ったら、しょう油で味付けをする。

感想

ショウガ焼きには「すりおろしたショウガを使う」という固定概念があったのですが、紅ショウガを使っても美味しく作れるのは、なかなか衝撃的でした。

紅ショウガは千切りにしたショウガを梅酢に漬けて作ったものなので、しょうが焼きに限りなく近い味になります。

一般的なショウガ焼きとは異なり、使う調味料は「しょうゆだけ」のシンプルさで、砂糖やみりんを一切使っていないので、甘くなく、あっさりした感じ。

紅しょうがを多めに入れると、ピリッと辛いしょうが焼きになります。 

紅ショウガで作るかんたん生姜焼きの良い所は、料理時間が短くて、調理後のフライパンの後始末が楽なこと。

豚肉と玉ねぎと紅ショウガを同時に炒めた後、しょう油(約大さじ1)を入れて味を馴染ませれば完成なので、時間が無い時でも本当に「さっと一品」できます。

実際に作ってみると良く分かりますが、タレ漬けの肉を焼くと、調味料がフライパンに結構こびり付きやすく、洗うのが大変なのですが、このレシピで作るとフライパンが全然汚れ無くて良いです。

「ショウガ焼きのタレの甘さが苦手」「簡単にショウガ焼きを作りたい」「いつもの豚肉の炒めものをワンランクアップさせたい」という時に、作ってみてはいかがでしょうか。

補足:残った紅ショウガは冷凍保存!

紅ショウガで作るかんたん生姜焼きは「お好み焼きやたこ焼きを作る際に紅ショウガを買ったは良いけど、残りをどうしよう」「牛丼屋で紅ショウガをもらってきたけど、意外と使わなかった」という時に、作るのが向いています。

「紅ショウガで生姜焼きを作ろう!」と思って、一袋買うと結構な量入っていますよね。
いくら紅ショウガを多めに入れても、多少なりとも余ります。

普段の料理に紅ショウガを使わない場合は、冷凍保存しておけばOK。
ショウガ系は冷凍しても、味や食感が変わりません。

一度適当に冷蔵庫に入れっぱなしにしていた時、青カビを生やさせた苦い経験があるので「次いつ使うか分からない時は冷凍」をおすすめします。

チャック付きの保存用ポリ袋に紅ショウガを入れて薄く伸ばした状態で冷凍。後は必要な分だけ割ったり、ほぐしたりして料理に使って下さい。

豚のしょうが焼き(きのう何食べた?)

週刊モーニングで月1連載中の『きのう何食べた?』。

筧史朗と矢吹賢二の2人を取り巻く食生活をメインに展開する物語で、料理シーンが非常に多いのが特徴的です。

シロさんが作る料理はどれも美味しそうで、作中で細かいレシピも紹介しているので、実際に再現して作っている人も多いです(私もその中の一人ですが)。

豚のしょうが焼きは『きのう何食べた?』4巻で登場する料理。
肉をタレに漬け込まず、すりおろししょうがと各調味料を加えて作ります。

▲きのう何食べた?4巻

【材料】
・豚バラの薄切り肉
・玉ネギ(2人分で小さめ2個)
・しょうが(たっぷり1かけ)
・塩
・酒
・砂糖(茶さじ1杯くらい)
・しょう油

【作り方】
1.豚バラ肉を長さが4等分になるように切り、塩少々と酒を振ってまぶしておく。
2.玉ネギは繊維に沿って、細いくし形にスライスする。
3.しょうが1かけをすりおろす。
4.サラダ油をひき、熱したフライパンで、豚肉の色が変わるまで炒める。
5.玉ねぎとおろししょうがを加えて、砂糖としょう油を適当に回しかける。
6.玉ねぎがくったりべっこう色になり、全体的に真っ茶の照り状態になるまで、味を見て微調整しながらひたすら炒める。

感想

ヴァンプ将軍のさっと1品の「紅ショウガで作るかんたん生姜焼き」と比較して、しょうが焼きにより近い味です。
しょうが1かけ(親指大、約10g)入れて作りましたが、味にパンチを利かせたい人は多めが良いかも。

下味で塩を使ったり、しょうゆを多めに入れたり(今回は大さじ1.5)、炒め時間が長かったりするので、味は濃い目になりやすいです。

また調味料として砂糖を入れるので、結構焦げやすいので注意して下さい。
砂糖を入れる分、しょうが焼きの味に近くなり、独特の照りが出ます。

玉ねぎを入れる前に豚肉を炒め始めるので、仕上がりが固めになりやすいです。
肉が固くなるのを避けたい人は、玉ねぎと一緒のタイミングで炒めた方が良いように感じます。

シロさんの作る豚のしょうが焼きは、豚肉に下味をつけたり、フライパンで炒める際に豚肉を先に入れたり、玉ねぎをしっかり炒めたりするので、手間と時間がかかります。

いかがでしたか?

両方のレシピに共通しているのが「豚肉をタレに漬け込まず、先に材料を炒めた後に、調味料と混ぜる」こと。

豚の生姜焼きはタレに漬け込んだ後、焼くのが一般的な方法ですが、漬け込んだ肉は茶色になっているので、焼いた時に火がどれだけ通っているのか分かりにくく、調味料で焦げやすくなります。

作り慣れていない人にとっては、なかなかハードルが高い豚の生姜焼きを「普通の炒め物を作る時と同様に、調味料を後から入れる」ことで、なるべく簡単に誰でも作れるレシピになっています。

過去記事「再現レシピあり!モチベアップ&レパートリーが倍増する家庭料理マンガおすすめ8選」では、一般家庭でも充分再現可能な献立&レシピが掲載されている料理マンガを紹介しています。

たかが漫画飯、されど漫画飯。

気になる漫画飯があれば、一度「物は試し」で作ってみて下さい。
新たな料理のレパートリーが増えるきっかけになるかもしれません。