引っ越しを機に、家のテレビを新調する人は多いかもしれません。特にこれからの時期、購入するなら4Kの液晶テレビ。フルハイビジョンの4倍の精細な映像が、自宅に居ながらにして楽しめるのは、想像するだけで楽しそうですよね。
ただ、そうなるとますます気になるのは液晶テレビの選び方。特に、重要なのがサイズ。売り場に見に行ったときはスゴイ大迫力に感じたのに、家に置いてみたら大きすぎて目がちかちかしたり、逆に画面が思ったよりも小さくて、せっかくの大迫力が台無しになってしまったり…。
はたして、液晶テレビのサイズって、どのように選ぶのが最適なのでしょうか? なにか計算式があるものなのでしょうか。
調べてみると、メーカーのウェブサイトには、きちんとその正解が書いてありました。
4KとフルHDテレビでは、適切な距離が異なるので注意
まず、テレビ画面からの距離ですが、4Kテレビの場合は画面密度が高精細なため、画面の高さに対して約1.5倍程度の距離が必要とのこと。その時、ちょうど視野角が60度になり、画面のなかの映像が視野いっぱいに広がって楽しめるのだとか。
一方、フルHDテレビの場合は、画面の高さに対して約3倍程度の距離が、ベストポジションになるとのこと。高さと距離の比率は、4Kなら、1:1.5、フルHDなら、1:3。まずこれを前提に、お部屋の広さから逆算するのが良さそうです。
液晶テレビのサイズでいうと、どのくらい?
前述の計算式を実際のテレビに当てはめてみると、お部屋のサイズ別に、以下のようなサイズがもっとも最適解になるのだとか。
10畳以上の部屋の場合
4Kなら…60型以上
8畳程度の部屋の場合
4Kなら…49型、もしくは50/55型以上
フルHDなら…49型、もしくは50/55型以上
4.5~6畳程度の部屋の場合
4Kなら…40型
フルHDなら…42・43型程度
ちなみに、上記数値はパナソニックの公式ウェブサイトを参考にしましたが、TOSHIBAの公式ウェブサイトにもサイズの選び方に関してのウェブサイトがあり、やはり、その比率は同程度のようです。
4K放送の本格的増加の前に、4Kの使い途
4K対応放送は現在、1日6時間無料で放映する「Channnel 4K」や「スカパー!4Kチャンネル」、「4Kアクトビラ」など、一部サービスに限られ、コンテンツの魅力をあじわうことができるのは、もう少し先になりそうです。
それまで4Kの画面が活かせないのは少し残念…という人は、パソコンやゲームのモニターとして活用してみると、そのすごさが体感できるかもしれません。4K解像度は、ヨコ3840ピクセル、タテ2160ピクセル程度の大きさ。これまで、2つのモニターをつなげていたものも、ひとつのモニターで十分なサイズ。テレビ画面のなかに、複数のウィンドウを開く余裕があるから、資料作成などのビジネスシーンでも役立つかもしれません。
また、今後4Kに対応したPS4やXbox Oneの次世代機が発表されるのではないかと噂されています。CGのリアルさが増し、どんどん美麗になるゲームのグラフィック。家庭で映画のようなゲームをプレイできる日も、そう遠くはなさそうですね。
(書いた人:考務店)