数あるコーヒーショップチェーンの中で「ノマドワーク場所」として、不動の人気を誇るスターバックス。
無料のWi-Fiサービスが使える、2杯目のコーヒーが100円+税で飲める、電源席があるなど、パソコンを使って長期間作業する場所としては、最適な環境を整えています。
私も「一度は経験してみたい」という理由から、利用してみたのですが「思っていたよりも、イマイチ……?」に感じてしまいました。
実体験を元にした「スタバでノマド」のメリット・デメリットをまとめてみたいと思います。
約9割で使える!スタバのWi-Fi"at_STARBUCKS_Wi2"
スターバックスには無料のWi-Fiサービス"at_STARBUCKS_Wi2"があります。
at_STARBUCKS_Wi2が使える店舗は約9割(1,144店舗中1,052店舗)と、ほとんどの店舗で利用可能です。
他チェーン系カフェよりも幅広い導入率を誇ります。
近場のスターバックスが無料無線LANサービスに対応する店舗かどうか調べる際は、
店頭に貼られている「Free Wi-Fi at_STARBUCKS_Wi2」のステッカー、または店舗検索で確認できます。
感覚的にですが、スターバックスの無料Wi-Fiは「頻繁に切れる」という印象があります。ログインし直せば問題なく繋がるので、まぁ許容範囲です。
日本語以外は英語に対応。
同じくFree Wi-Fiに対応しているタリーズコーヒーは、五カ国語(日本語、英語、韓国語、広東語、北京語)対応だったので、それよりかは少なめ。
接続方法
at_STARBUCKS_Wi2を利用するには「at_STARBUCKS_Wi2のアカウントの新規作成」と「既に持っているSNSのアカウントを利用する」の2通りの方法があります。
【at_STARBUCKS_Wi2のアカウントでログイン】
1.Wi-Fiの設定
スターバックス店舗内で、接続する端末でWi-Fi設定画面を開き、SSID::at_STARBUCKS_Wi2を選択します。
2.登録画面にアクセス
Webブラウザを開き、更新ボタンを押すと「at_STARBUCKS_Wi2」の画面になります。
3.メールアドレスと任意パスワードを入力
ユーザー情報で「メールアドレス」と「任意のパスワード」を入力後「申し込みボタン」を押すと、仮登録が完了します。
4.メールを受信
登録したメールアドレス宛に「本登録通知メール」が送信されるので、メール本文に記載されたURLにアクセスして「本登録」を行ないます。
5.ログイン
Webブラウザを起動すると、ログイン画面が表示されるので「ログインIDとパスワード」を入力します。
ログインに成功すると、完了画面が表示されて、インターネットが利用できます。
※利用開始までに、インターネット環境が必要な方法です。
at_STARBUCKS_Wi2を利用したい端末(ノートパソコンやタブレット)以外に、既にネット接続が可能な端末(スマホなど)を用意しておく必要があります。
スタバを訪れる前に、自宅のパソコンやスマートフォンなどからメールアドレスとパスワード設定をしておけば、スムーズに利用ができます。
【SNSサービスのアカウントでログイン】
1.Wi-Fiの選択
スターバックス店舗内で、接続する端末でWi-Fi設定画面を開き、SSID::at_STARBUCKS_Wi2を選択します。
2.ログイン
Webブラウザを起動すると、ログイン画面が表示されるので「他サービスのアカウントでログイン」からアカウントを持っているSNSサービスのボタンをクリックします。
「アカウントの利用を許可しますか?」で「ログイン」をクリックすれば、at_STARBUCKS_Wi2にログイン完了です。
※ポイント
Facebook / Twitter / Yahoo! JAPAN / Googleのアカウントを持っている人が利用できる方法です。
既存のアカウントを利用する為、メールアドレスやパスワード設定の必要がなく、at_STARBUCKS_Wi2以外のネット接続環境が無くても、インターネットに接続が可能です。
近場のスタバでノマドしてみた
今回、私が利用したのは、通勤途中にあるスターバックス。
約9割の店舗でFree Wi-Fiが利用できるので「とりあえずネット接続ができれば良い」という感じであれば、普通に近場のスタバで大丈夫だと思います。
朝7時~23時のロングラン営業
店舗や曜日によっても微妙に異なりますが、営業時間が「7時~23時」とロングラン営業をしている店舗が多いです。
私が利用したのは、ショッピングモールに併設された店舗ですが、いわゆる「別館」に位置している為、ショッピングモールの営業時間外でも利用が可能でした。
会社へ行く前の朝活や残業帰りにちょっと作業したい時にも便利に使えますね。
今回は朝から昼過ぎまで利用していましたが「語学の勉強をしている人」「お喋り好きな友人の二人連れ」「ノートパソコンで作業をしている人」「コーヒーを机に置き、寝ているおじさん」「仕事前にお茶を飲みに来た女性」など、利用者層は様々でした。
必ずしも「静かな環境でカタカタとキーボードを打てる」とは限らないので、作業しやすい環境かどうかは「出たとこ勝負」という感がありました。
全席「禁煙」席
スターバックスは全店で店内禁煙。
※テラス席がある店舗では「テラス席であれば喫煙可能」という所もあります。
これは実質的な創業者であるハワード・シュルツ氏の「コーヒーの香りを損なわないように」というコンセプトがある為ですが、やはり喫煙者にとっては利用しにくいように思います。
喫煙可能&制限なしで無料で無線LANサービスが利用できるコーヒーショップとしては、ドトールコーヒーがあります。
ガラス壁で仕切られた小部屋に禁煙席を設ける完全分煙化を行なっているので、喫煙者と非喫煙者ともに利用しやすいです。
ただしFree Wi-Fi"tullys_Wi-Fi"を導入している店舗は約2割と非常に少ないので、利用を考えている店舗で使えるかどうかは、あらかじめ調べておくことをおすすめします。
電源席の有無は行ってみないと分からない
無料で公共無線LANが利用可能な店舗は約9割ですが「電源・コンセントが使える」店舗は少ないように思います。
今回、1日で2店舗をハシゴしましたが、1店舗目は無し、2店舗目は有りでした。
▼1軒目。「こちらのコンセントのご利用はお控えください」の文字が。
▼2軒目。電源席は2個所あり。
2店舗目の方は席数が広いので、その分、電源席が設けられていたように感じます。
公式サイトの店舗情報を見ても「電源利用の有無」は記載されていないので、スターバックスでノートパソコンを使って作業する場合は「フル充電」または「モバイルバッテリー持参」が必要不可欠です。
私の使用するノートパソコン(Chromebook)はフル充電で6時間仕様な為「1日8時間」には、やや力不足……。
Wi-Fiが良く切れる
原因は良く分かりませんが「スタバの無料Wi-Fiは良く切れやすい」という印象を持ちました。
接続が切れた時は、すぐにログインし直せば何の問題も無いのですが、1時間中に何度も作業を中断して繋ぎ直すのは、やはり面倒さを感じます。
通信速度はなかなか早く、無料でWi-Fiを利用している立場上、大きく文句も言えませんが、別のコーヒーショップの無料Wi-Fiを利用した際、接続が切れる頻度は少なかったので「さすがに多くない?」と思ってしまいました。
長期間利用には2杯目100円+税の"One More Coffee"がお得
スターバックスには「ドリップコーヒー(ホット/アイス)」を注文すると、2杯目のドリップコーヒーが100円+税で楽しめる"One More Coffee"というサービスがあります。
「One More Coffeeのご案内」が記載されたレシートを今日の営業時間内にレジ(他店舗でもOK)へ持っていけば、1杯目で頼んだのと同じサイズのドリップコーヒーが注文できます。
例えばドリップコーヒー ショートを頼めば2杯で約400円になります。
「長時間、スタバを利用したいけど、1杯で粘るのはちょっと厳しい」という時にも便利に使えます。また浮いたお金で、スターバックスのフードメニューを頼めば、お得に小腹も満たせます。
スターバックスのコーヒーは、エスプレッソなので味は濃いめ。
「濃いコーヒーは苦手だけど、One More Coffeeを利用したい」という人は、ミルクや砂糖類、パウダーなど、無料でコーヒーをカスタマイズできる「コンディメントバー」を活用してみましょう。
ミルク(牛乳/無脂肪乳)を多めに入れれば、コーヒー牛乳に近い感覚で飲みやすくなります。
ただしスターバックスでは、カップの縁から約1.5cmの所まで、コーヒーを注がれます。
「最初からミルクを多めに入れたい」という人は、注文時に「コーヒーの容量はショートサイズで、マグカップを大きめにして下さい」と言えば、快く対応してくれます。
ちなみにOne More Coffeeで2杯目を注文する際、ドリップコーヒー&スチームミルク追加(+50円)にすれば、より牛乳量が多いカフェミストが162円で楽しめます。
メニュー表には「スチームミルク追加」のオプションが記載されていませんが「ミルク追加でお願いします」と言えば、問題なく対応してくれます。
ミルク量も自由に調整できるので「5対5」のベーシック以外にも「ミルク多め(6割)」や「コーヒー8:ミルク2」など、自分好みのカスタマイズがしやすいです。
1杯目を安くするには、タンブラーorマグカップの持ち込みで-20円
「2杯もコーヒーを飲むほど、長時間利用しない」「ドリップコーヒーは苦手」という人は、タンブラーやマグカップの持ち込みがおすすめ。
注文した飲み物が20円引きになります。
"One More Coffee"との併用はできないので「自分の場合、どちらの方がお得に感じるのか?」で選んでみて下さい。
ちなみにスターバックスのサイズは「ショート(240ml)、トール(350ml)、グランデ(470ml)、ベンティ(590ml)」なので、普段使いのマグカップやタンブラーによっては、容量オーバーになることもあります。
スタバへ持参する前に「どれだけ入るのか?」を事前に調べておくことをおすすめします。
ちなみに私の普段使いのマグカップは、どれも「300ml」だったので、ショートサイズしか入れられませんでした……。
「イスが硬いor机が低い」場合が多い
店舗によっても異なると思いますが、意外と「座面がクッションなしで硬いorテーブルが低い」という席が多く、長時間作業するのがややしんどいことも少なくありません。
スターバックスでノマドワークする場合は「自分にとって丁度良い座り心地の席を見つける」が最優先かもしれませんね。
最後に
営業時間内であれば、利用制限無く、無料Wi-Fiが使えるスターバックス。
実際に利用してみると「なるべく安い値段で長時間利用するには、コーヒーが飲めないと辛い場所だな……」と、正直思いました。
元々、コーヒーが好きではないので、長時間利用の為に、1日に2杯(500ml以上)のエスプレッソコーヒーを飲むのはなかなか辛いものがあります。
(コーヒーの飲み過ぎか空調の問題かは分かりませんが、その晩体調を崩して熱を出しました)
One More Coffeeは利用できませんが、アイスティーもドリップコーヒーと同じく「ショート280円」なので、多少、値段は高くなっても、今度はこちらを利用しようと思います。
スターバックスで作業するには(他のコーヒーショップでも言えることですが)「どの時間帯に行っても静か」「椅子と机の高さがちょうど良く、座り心地が良い」「電源席があり、バッテリーを気にせず利用できる」など、自分好みの店舗を見つけることが、必要なことのように思います。
(書いた人:昼時かをる)
「ノマドワーカー、はじめました。」では、ノマドワークで働く際に役立つ情報を紹介します。
まだまだ手探り状態なノマドワークな日々ですが、似たような環境で働く方のヒントになれるよう頑張ります。