自由に海外を旅してみたい。
そんな欲求を満たしたいのであればレンタカーで旅をしてみませんか?
レンタカーで海外を旅行をするなんて勇気がいることだと思っているかもしれません。
しかし、特に欧米の車社会の中で生きている人々にとって、レンタカーで海外を旅することはとても自然なことです。空港に到着すると、レンタカー会社のオフィスが沢山ある光景をご覧になったことがありませんか。
私は今までサイパン、アメリカ、ニュージーランドをレンタカーで、オーストラリアをマイカーで旅してきました。
今回はそんな過去の旅を振り返って海外でレンタカーを使って旅行をする方法を紹介してみたいと思います。
レンタカーで旅するメリット
完全なる自由
レンタカーで旅する一番のメリットは何と言っても自由だということです。レンタカーであればどこでも自分の好きな場所に行け、好きな場所に泊まれ、好きなだけ滞在できます。
バスや電車では、気に入った景色があっても立ち寄りにくいです。何をするのも自由。これがレンタカー旅行の最大のメリットだと思います。
カップルで、友達だけで、1人で
当然ですが、レンタカーはバスや電車と違い、知らない人は乗っていません。
だから車内ではお気に入りの音楽をかけて盛り上がったり、会話だって思いっきり楽しむことができるし、息を飲むような絶景に好きなだけ興奮して叫んだっていいんです。
もちろん1人で風に吹かれて旅をするのもいいでしょう。
レンタカーでのロードトリップはこういったところまで含めて、本当に良い思い出になると思います。
旅した土地の大きさを感じる事ができる
2014年、私はアメリカ大陸をレンタカーで横断しました。そこで私は本当にアメリカという国の大きさを実感したのです。
例えば飛行機やバス、電車などの移動の場合、長距離で何時間も移動に時間がかかる場合、私は例外なく寝てしまいます。
でもレンタカーの場合その工程全てを自分たちで運転しなければなりません。
そうすると、その国、場所、土地の大きさを数値などではなく、感覚として実感することになります。
デメリット
レンタカーを借りて旅をするのは上記で上げたような素晴らしいメリットがありますが、反面デメリットもあることを忘れてはならないでしょう。
計画を立てるのが大変
レンタカー旅行をするのにあたって最も大変なのがこの計画をたてる部分です。
レンタカーを借りて旅行する場合大きく分けて2つのパターンがあります。
それは借りる場所と返す場所が同じかどうかという点です。
例えば、日本人でもレンタカーを借りて旅をする人が多いアメリカ、ロサンゼルスで車を借りて数日周辺を走ってまたロサンゼルスで返すような場合はそれほど苦労はないでしょう。
大変なのは借りる場所と返却場所が違う場合です。
- どこを回るか
- どれくらいの日程で旅をするか
- レンタカーをどうやって安く借りるか
など考えなければいけない事が沢山あるからです。
実際の計画の立て方は下の項目"レンタカーで旅するまで"を参照ください。
事故のリスク
一番大きなデメリットはこの事故のリスクかもしれません。慣れない土地を慣れないルールで走らなければなりません。
私はオーストラリアでワーキングホリデーをしていて車を購入していることもあり、既に海外で通算180日くらいは運転しているのですが、幸いな事に事故にあった事はありません。
何故なら海外の道は日本みたいに狭っ苦しくなく広いからです。アメリカやオーストラリアといった国は土地が広く、道が広いです。
現地人の運転を見ても雑で、はっきり言って運転がうまいとは言えません。
それよりも大事なことはまず、事故にあってしまった時に備え保険にしっかり加入しておくことだと思います。(基本的にレンタカーを借りる際に加入できます。)
運転しなければならない
当たり前ですが、運転を自分たちでしなければなりません。
個人的に1日に運転した最大距離は800kmほどです。
こんな記事を書いていますが、私は特別車が好きだったり、運転好きなタイプの人間ではありません。
ですので、これだけ運転すると流石に相当疲れますし、宿などにチェックインしたらもうぐったりです。
レンタカーで旅するまで
レンタカーを借りるのに適した場所か
まずはレンタカーで旅行するのに適した場所かどうか検討する必要があります。
例えば東京やニューヨークといった大都会を旅行するのにレンタカーを借りる人はあまりいないでしょう。大金持ちなら別でしょうが笑
私は今までアメリカやオーストラリア、ニュージーランドで自分で車を運転して旅行して来ましたが、一方で検討した結果やめた場所もあります。
例えばフィリピンのセブ島でレンタカーを借りて旅行することを検討していました。しかし、やめました。理由は次のようなものでした。
- バイクやジプニー(トラック型乗合タクシー)といったどういう動きをするか予想がつかない乗り物が沢山走っている。
- 日本人には理解できないよくわからないルールがある
- 警察が外国人運転手を見つけると何かと言いがかりをつけて罰金を請求してくる
- レンタカーを利用しなくても運転手付きの安いサービスがあった
特に外国人運転手を見つけて罰金を請求してくるというのはどうしようもありません。
この経験から言ってレンタカーを借りるのはある程度先進国にしたほうが良いと言えます。
国際免許証を作る
レンタカーを借りることを決めたら日本にいる間に国際免許証を作る必要があります。
原則として日本の免許書に記載された地域の交付場所に行く必要があり、国際免許証は免許センターなどに出向けば即日、最寄りの警察署などでは1週間から10日間ほどで作れます。
詳細は各都道府県によって異なりますので、都道府県名 + 国際免許証取得で検索しましょう。
行程計画を立てる
レンタカーを借りる場所と返す場所が異なる場合、計画をある程度しっかり立てたほうが良いと言えます。
ここでは計画の立て方を紹介します。
まずは単純ですが、google mapで出発地と到着地を入力して結果を見てみましょう。
具体的な走行距離と所要時間が出てくるはずです。私はこの検索結果を結構信用しています。精度はかなりのものだと考えて良いと思います。
ただし、当たり前ですが、これは走り続けた場合の時間であって、実際には休憩や途中で観光の時間がかかることを考慮する必要があります。
個人的には観光をせずに目一杯、走る日で800kmほどを限度にした方が良いと思います。
当たり前ですが、800kmという距離は時速100kmで8時間走り続けて走れる距離です。800kmを1日で走るのは結構大変です。
もちろん、これはどのような道を走るか、ドライバーが何人いるかにもよるところですが。
安くレンタカーを借りる方法
レンタカーで旅をするにはレンタカー代に保険代それにガソリン代がかかってしまうため、単純にA地点からB地点に行こうとするならバスよりも大抵は割高になってしまうものです。
そこで費用を安く抑える方法を紹介します。
複数人で借りる
最も大きな節約方法は大人数で借りてみんなで費用を割ることです。
でも5人なら車1台で済んだのに6人になったら車が2台必要になってしまったなんて事になるとまた割高になってしまいますので注意したいところです。
安い場所で借りる
レンタカーを安く借りるためには、できる限り沢山インターネットで検索するしかありません。
何故ならレンタカーは営業所や車種、レンタカー会社で値段が全然違うからです。
だから一概にここが安いみたいなことが言えません。同じ町の同じ会社のレンタカーを借りても、営業所が違うだけで値段が変わってきます。
私は3週間のアメリカ横断する際にレンタカー費用が最初に検索した時は24万円くらいだったのですが、ネットで探し回った結果16万円くらいまで下がりました。
レンタカー費用を下げるコツはレンタカー会社と営業所を変えて検索するに限ります。
またネット予約なしで店舗に直接出向いてその場で借りると割高になると思って間違いないでしょう。
クーポンコードを使う
国際的なレンタカー会社といえばbudgetやheartsなどがら有名です。
このような大手レンタカー会社はクーポンコードを入力して割引が受けられるようなキャンペーンを頻繁に行っています。
レンタカー会社、couponなどで検索すれば結構出てきますので、適用されない場合もありますが、何個か試せばだいたい割引が効きます。
レンタカーを利用する際に利用したいテクニック
保険について
レンタカーを借りる際に必ずチェックするべき項目が保険です。
事故で人生を棒に振りたくなければしっかりと保証のある保険に加入するべきでしょう。
慣れない国の道を運転するのですから、私は毎度必ずトータルカバーの保険に加入しています。
また当然ですが、保険の内容は基本的に英語になりますが、レンタカーを借りる際にセットになっていおり、基本的に内容は日本のレンタカーを借りる時と非常に近いので1つずつ辞書で調べれば、契約はそれほど難しくはありません。
SIMフリースマホ+現地SIMでナビ
レンタカーにナビが付いていれば良いのですが、付いていないことも多いです。
でも心配はいりません。
そういった場合は、スマホをナビ代わりに使います。
もしあなたのがSIMフリーのスマホを持っていれば、現地でSIMカードを購入すればいつでもgoogle mapを利用できるので、道に困ることはほとんどありません。
実際、私はSIMフリーのiPhoneをナビとして利用していて、今まで紙の地図を見て海外を運転したことはただの一度もありません。
もしSIMフリーのスマホがなければhereというMicrosoftのアプリがオススメです。
HERE Maps - City and Country Maps - Driving Directions - Satellite Views - Routes
このアプリはすべての国に対応しているわけではありませんが、(日本は何故か非対応)スマホ本体に地図のデータを保存でき、Wi-Fi環境がなくてもナビや周辺施設の検索ができる大変素晴らしいアプリです。
ナビアプリはGPSを使用するため、スマホの電池をかなり消費するので、シガーソケットから充電できるUSBシガーチャージャーを忘れずに。
FMトランスミッター、AUX、bluetoothで音楽を聴く
レンタカーにどんな音楽設備が備わっているかは実際に車と対面するまでわかりません。
最新の車であればUSBやbluetoothでスマホと接続して音楽を聴くことが出来るでしょう。
少し古い車だとイヤホンと同じAUXと呼ばれる端子が用意されているかもしれ無いので、3.5ピンケーブルや、もっと古い車だったとしてもFMチューナーは付いているでしょうから、FMトランスミッタを用意しておきます。
ロードトリップに音楽は欠かせないと思います。ぜひオリジナルのプレイリストを用意して最高の旅にしてください。
宿泊場所を探す
もしあなたが外国を走って旅してみたいと考えたら宿泊場所はどうしようと考えるでしょう。
その国が車で旅行する事が一般的であれば、それらの国には必ず宿泊場所があるでしょう。
例えばアメリカでは高速道路の沿線にそって何処にでもモーテルやキャラバンパークなどと呼ばれるキャンプサイトがあります。
これらを調べるのは当然インターネットがあれば容易です。booking.comやagodaといったサイトから予約が可能です。
アメリカではホテル情報がたくさん載ったフリーペーパーを発見し、そのクーポンを使うと安く泊まることが出来ました。
キャンピングカーを借りる
アメリカやオーストラリアで車で旅をしてみると驚くことの一つがキャンピングカーの多さです。
広い土地のあるこれらの国ではキャンピングカーが一般的で、実は簡単に借りることもできるんです。
もちろん、普通車に比べれば、料金的に割高なので、大抵、大きな豪華なキャンピングカーには引退した老夫婦が、小さなバン型のキャンピングカーにはあまり予算が無い若者が乗っています。
私は残念ながらまだ未体験なのですが、いつか、これに乗って旅してみたいものです。
下記はアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドでよく見たレンタカーの会社です。
- Welcome to Jucy Rentals United States - RV and Campervan Hire
- Campervan Rental in Australia with Hippie Camper
知っておきたい海外のルール
ランダバウト
最近は日本にも出来ているランダバウト、簡単に言ってしまえば交差点の代わりに作られる信号の無いロータリーのようなもので、事故率が少ないことで知られています。
ルールは簡単で左車線の場合は右から車が来ていなければ進んでいいというシンプルなものです。
最初は少し戸惑いますが、ランダバウト内が空くまでしっかりと待ち、安全確認をして進めば良いだけです。
慣れてしまえば簡単です。
走行車線
走行車線が左か右かは少し慣れが必要です。
特に困るのが右車線走行の国ではドライバーが左側でウィンカーとワイパーのレバーなどが逆についていることです。
私も毎度、車を借りて直ぐは何度も、ウィンカーとワイパーを間違えて起動するのですが、すぐに慣れます。
有料道路
最も厄介なもののひとつに有料道路があります。
しかも日本のように入り口にゲートがあるなんて言うタイプはあまりなく、場所によっては後からネットで支払う必要があったりと正直分かりにくいことが多いです。
google mapを使っていれば、有料道路区間は表示が出るので予め確認しておくことをオススメします。
ダート走行について
アスファルトで舗装されていない道をレンタカーで走る。
ワイルドで楽しそうです。
一方でダート走行時のトラブルはレンタカーの保険から除外項目として上がっていることが多く、万が一パンクなどのトラブルに合った場合、修理代が自費になる可能性があります。
スピード違反について
日本では高走行道路の法定速度100km/hなんてあってないようなところがありますが、国によってはスピード違反を非常に厳しく取り締まる場所があります。
僕が現在住んでいるオーストラリア、クイーンズランド州はそんな場所のひとつで5km/hぐらいオーバーしてもカメラに撮られスピード違反の違反通知が届きます。
ですので、特に周りの車がどれくらいの速度で走っているかに注意して走行することをオススメします。
駐車について
例えば目的地についた際どこに駐車したらよいか、わからないことがよくあります。
特に日本以外の国では道幅が広く、路上駐車が当たり前だったりします。
しかし例外なく、都市部ではその国独自の駐車ルールがあり、駐車できる時間、有料の場合もあり、料金の支払い方などが変わってきます。
なるべく事前に駐車ルールを確認しておくのがベストですが、わからない場合は現地の方に聞いてみるのが一番です。
私はなるべく駐車場代をかけたくないので、分からない場所に止めるときはその辺に歩いている人や同じように車を止めている人に聞いてしまいます。
だいたい確認してくれて教えてくれます。
車中泊について
レンタカーがあれば、ホテルを取らなくても車の中で寝ることにより、旅費を節約できると考えることが出来ます。
しかし、多くの海外の国では車中泊が禁止されていて、見回りの警察などに見つかると罰金を課される事があります。
車中泊をする場合はその国の法律や車中泊に適切な場所であるか確認する必要があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
レンタカーを借りたり、計画を立てたり、費用が少しかかったりと、何かと苦労が多い海外のレンタカーですが、その分自由で何より思い出に残る旅になるはずです。
(書いた人:GOTRAVELIFE)