通販で組み立て式の家具を購入した時、業者に頼む以外だと、自分でイチから組み立てる必要があります。
「組み立ててネジ締めれば良いんでしょ?」と思いがちですが、手順を間違えれば間違えるほど、完成まで時間がかかり、完成品の見た目にも悪い影響が出てきます。実際に本棚を組み立てた時に実践&実感した、家具を間違わずスムーズに組み立てるコツをまとめました。
説明書をよく読む
組み立て家具を購入すると、必ず組み立て説明書がついてくるので、組み立てる前には必ず見ておきます。
「実際に見れば分かるだろう」と自己流に組み立てていくのは、作業が効率的に進まず、時間がかかってしまいます。
また組み立て途中でも、面倒くさがらず説明書で確認しながら進めると作業ミスが減ります。
必要な材料を事前に用意しておく
家具によって必要になる道具や材料が異なります。
組み立て説明書には「組立前にご準備下さい」と書かれた部分があるので、そこで今回必要な物を確認します。
接着剤や六角レンチなどの細々した道具は付属品で入っている場合と無い場合とに分かれるので、何が入っているか書かれている部品明細を見ておくと間違いないです。
今回はプラスドライバーだけ用意すれば良かったですが、終わってから「棚タボを引っこ抜く用にペンチがあれば良かったな」と思いました。
またドライバーを使用する時は、持ち手が太くて握りやすいものだと力が入れやすく、女性でもネジが締めやすいです。
作業スペースはできるだけ広く開ける
家具の組み立てには、思っていた以上に場所を取ります。
今回は縦90cm、奥行き29.0cm×高さ92cmの本棚を組み立てましたが、だいたい2~3畳のスペースが必要でした。
「途中で置き場所が無くなった!」「移動スペースが無い!」という事態にならない為にも、作業スペースを充分取れるように不必要なものは片付けておきましょう。また組み立て中に家具や床が傷付く心配がある時は、家具が梱包されていたダンボールや傷防止のマットを下に敷くと安心です。
部品が全て揃っているか確認
組み立て途中に「このパーツが無い!」「届いた板が曲がっていた!」ということが無いように、事前に全ての部品が問題なく揃っているか確認します。
また積み重ねが可能な家具の場合はスタッキング用の付属品も入っていますが、単体で使用する場合は不必要なので、別に分けておくと途中でグチャグチャにならずに済みます。
展開図的に並べてみる
組み立て時で良くあるのが「裏表の取り違え」です。
裏表を間違って付けてしまうと「せっかく取り付けたネジを外して、正しい場所に持ってきて、再び締める……」と手間がかかってしまうので、本格的に作業する前に一度、展開図のように材料を並べると、溝や穴の部分を確認できて取り違えのミスも減り、完成時のイメージもしやすくなります。
本棚の場合は「真ん中の仕切り板」と「左右の左側板・右側板」を間違えやすい(実際に間違えて2枚やり直しになった)ので「溝が両面ある方が真ん中」と覚えておくと良いです。
ネジ類は袋から出して容器に入れる
ネジ類を入っていた透明な袋に入れたまま作業するよりも、部品を種類ごとに容器に入れておくと、何が今の作業で要るのかひと目で分かり、小さな部品の紛失も防止できます。
使用する容器はトレイやお皿でもOKですが、作業中に破損する可能性もゼロではないので、要らない紙で小箱を作って入れると後片付けもしやすいです。
置き場所を決めておく
使用する道具や部品類はあらかじめ置き場所を決めて「使い終わったらその場所に置く」「必要になったら持って来る」を徹底すると、作業途中に見付からなくなり、探すのに余計な時間がかかる……という無駄を省けます。特に2人以上で作業している時に「置き場所を決めておく」は大きな効果を発揮してくれます。
ネジは「半分」まで仮締めする
最初からネジを締め過ぎると、歪みや取り付け失敗の原因になるので、半分まで仮止めした後、バランスを取りながら全部のネジを締め上げていきます。
締めが足りないとグラグラするので、グラつきが無くなるまで最後までしっかりと取り付けることが大切です。
▲ネジを板に押さえつけながら締めないと、隙間が空く原因になります。
接着剤は穴半分まで入れる
今回の本棚では使っていませんが、接着剤を使用する場合は穴の半分くらいまで入れます。
少なすぎると組立後に接合部分が弱くなり、歪みや破損の原因になります。
接着剤がはみ出た場合は、そのままにしておくと見栄えが悪いので布で拭き取っておきます。
後ろは背板→ジョイナー→背板ではめ込む
ラックの中で背板があるタイプは、背板とジョイナーを本体に上手くはめ込めるまで、なかなか時間がかかります。
色々と試行錯誤した結果「片側の背板をはめ込む→ジョイナーを取り付ける→上からもう片側の背板をはめ込む」のが一番取り付けやすい方法かなと思います。
入れる書籍の高さと棚タボの位置に注意する
棚の位置を自由に調整できる本棚の場合、今手元にある書籍をどこに収納するかで棚の高さを考えます。
その為、収納する書籍の種類によっては棚を何枚か使わないこともあります。
ちなみに今回は大判の書籍を収納したかったので、6枚ある可動棚を4枚しか使いませんでした。
また棚タボが穴に入りにくい場合は、ゴムハンマーで軽く叩くとスムーズに入ってくれます。
棚タボを差し込む位置を調整することで棚の高さを変えられるのですが「同じ高さにしたつもりが、実際に可動棚を入れてみたら高さがバラバラだった!」というのは非常に良くあります。4~5回やりました。
調整の為に棚タボを外そうと思っても、爪が割れる勢いでものすごく抜けにくい時が多々あるので、棚タボはゆるく差し込んだ後、位置が正しいかどうか良くよく確認してから奥まで入れるようにすると後から大変な思いをせずに済みます。
また差し込んだ棚タボが外れない場合は、ペンチを使って引っこ抜くと良いです。
揺れ止めは無理やり締め過ぎない
本棚の背板部分に差し込む揺れ止めは、無理やり強く締め過ぎすると全体が歪む原因になるので、取り付ける際は強さが均一になるようにします。
また硬くなっている部分に無理にねじ込んでしまうと、破損の原因にもなるので注意が必要です。
最後に
本棚の組み立てから完成まで約1時間30分かかりました。
この時間が早いのかどうかは正直良くわかりませんが「作業をすると、絶対に何かやらかす」と自他ともに認める私が、1回の取り付けミスだけで済み、ほとんどストレスなく、非常にスムーズに組み立てが行なえたのは奇跡的だと思います。
非常に当たり前とも言える事前準備や確認作業は、やはり重要なことだと改めて実感しました。
何かの機会で組み立て式の家具を組み立てることになった場合、参考にしてみて下さい。
(書いた人:昼時かをる)
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