使う調理器具一つで、料理をしている時に感じていた面倒さが解消されたり、もっと色々作ってみようという気が起こったりするものです。
「無くても別に不自由はしないけど、買ってよかった」「料理のレパートリーが増えた」と思うような便利調理器具を紹介します。
どれも2,000円以内で購入できるので、料理好きや「最近料理に興味がある」人向けのプレゼントとしても喜ばれると思います。
マーナ「ブタの落としぶた」
煮物を作る時に「あったら便利」なのが落とし蓋。
頻繁に使うものでもないので、最初はキッチンペーパーやアルミホイルでフタ作っていたのですが、蒸気の逃げ場が無くて吹きこぼれの原因になったり、いちいち鍋の大きさに合わせて落とし蓋を作るのを面倒に感じたりすることが多々ありました。
「木の落とし蓋は色やニオイ移りが気になるし、手入れが難しそうだな……」と思っていた時に出会ったのがブタの落としぶた。
その名前の通り、繰り返し使える落とし蓋(直径約17.5cm)です。
やわらかシリコン素材の耐熱温度は-10~230度。ぐらぐらと煮える煮物の落とし蓋に使っても、シリコンが溶ける心配もなく、鼻部分から蒸気が出るので吹きこぼれの心配も減りました。
また鼻部分にハシを引っ掛けてフタを取れるのも、便利で安全性が高いです。
ラップ代わりに使えるので、固い食材を電子レンジで加熱したりする時に、入れ物の食器の上にカポッと被せて加熱すれば、ラップを使う必要もなくエコで手軽。
煮物の落とし蓋以外の用途でも使える、というマルチさが魅力的です。
色はイエロー、ピンク、ホワイト、ブラックの全4種類。
私が購入した時はピンクとホワイトの2択でしたが、煮物の落とし蓋として使っているとどうしても色移りが気になってくるので、濃い色のブラックを選んだ方が良いかもしれません。
マーナのブタのフタシリーズは、ラップ代わりに食器にかぶせてレンジ加熱ができる「ぶたチン」も人気。
直径が約23cmと大きいので、大きめの食器にも対応してくれます。
マーナ「つぶせるすくえるスプーンマッシャー」
「マッシュポテトを作る為にマッシャーが欲しいけど、それだけの用途に買うのは何か嫌だ」と言う人には、つぶせるすくえるスプーンマッシャーがおすすめ。
名前通り「つぶす」以外に先端部分で「切る」、スプーンのように「すくう」もできます。
じゃがいもやサツマイモ、かぼちゃを潰す時に使っていますが、やはり形状が異なるので普通のマッシャーを使うより荒めな仕上がりになりやすいです。滑らかな状態になるまでには、時間とコツが要る感じ。
後は鍋をした時に穴あきお玉代わりに使っていますが、きちんと具材がすくえます。
スプーンマッシャーの2倍のお値段になりますが「Omegavispen(オメガヴィスペン)」も「潰す以外にも炒め物をした時に混ぜたり、具材をほぐしたりするのに便利」と良い評判を聞きます。
潰す、まぜる、すくうの万能キッチンツールの中で「ハンバーグや餃子の中身を作っていると、手がベトベトになる」という悩みの解決に特化しているのが「ミートこねらー」。
柄が握りやすい構造になっているので、長時間使っていても手が痛くなりにくいです。
またU字状にカーブしていて置くと先端部分が浮く構造になっているので、台所を汚す心配がなく、置く為のお皿も必要ありません。
穴が一つ開いているだけので、間に具材が挟まることもなく、今回紹介した商品の中では一番洗い物がしやすいマッシャーではないでしょうか。
レイエ「計量みそマドラー」
私の家の場合4~5人分のみそ汁に入れるみその量は卵1個分が目安ですが、適当にみそを入れると「味噌汁の味が安定しない」「お玉とハシでは溶け切らずに、底に良く残ってしまう」ということが多々あります。
使い方は簡単。みそにマドラーを突っ込んで、くるりと一回転させて、引き抜き、鍋に入れてシャカシャカと味噌を溶かすだけ。
大きい部分でみそ汁2杯分、小さい部分でみそ汁1杯分が計量できます。
「一杯分からみそ汁が作れる」というのが実は大きなメリットで「みそ汁が飲みたいな」と思った時に、味噌マドラーで一杯分を取り、熱湯とだしの素、具材(豆腐やわかめ、お麩など)をお椀に入れて混ぜれば、あっという間に一人分のみそ汁が作れてしまいます。
長さは約20cmと、みそが入った容器に突っ込んでおけるサイズではないのが辛い所ですが、ドレッシングや卵を混ぜる時のミニ泡だて器や冬場の米とぎ器として使うなど何かと活用手段があります。
繰り返し使えるオーブンシート
クッキーやケーキ、パンなどを作る時に欠かせないのが、オーブンシート。
一回で結構な量を消費するので、さてお菓子を作ろうと引っ張り出してみたら「もう全然無かった」という経験をすることがしばしば。
「毎回買うのが面倒」と思う人には、繰り返し使えるオーブンシートが便利です。
テフロン加工仕様で使い終わったら水やお湯で洗い流し、汚れが気になれば洗剤で洗います。
後はくるくると巻いて収納すれば良いので、特に置き場に困る心配も無いです。
大きさは縦24cm×横30cmとオーブンやオーブンレンジの天板1枚分と少なく感じますが、20~30回以上使えば普通の使い捨てオーブンシートよりも経済的で元は取れるはず。
油染みがつくと消えずに残るので「ケーキやクッキーなどお菓子用」「肉や魚料理用」と使う材料に合わせて使い分けても良いかもしれません。
今回紹介したのはパール金属のオーブンシートですが、各メーカーが色々なオーブンシートを取り扱っているので、自分好みの一枚を見付けてみて下さい。
最後に
「あると便利」な調理器具を買ったり、人に贈ったりする時の注意点としては「一つの用途にしか使えないものは、無駄になりやすい」ということ。
複数の機能が備わった調理器具は一つの用途に限定されているものに比べて性能が劣る場合も少なくありませんが、その代わり色々と使えることで「持ち腐れ」になりにくい、というメリットもあります。
「これ、家で使うと便利かもしれないな……」という商品と出会った場合、まず使っている場面がきちんと想像できれば「購入しても良い」と判断をつけることで、無駄な買い物を減らせます。
(書いた人:昼時かをる)
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