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旅行かばんやキャリーバッグを非常持ち出し袋に活用しよう。女性のための防災グッズリスト

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旅行に行く際に欠かせない、旅行かばんやキャリーバッグ。普段は中に何が入っていますか?

「何も入っておらず、置きっぱなし」と言う人は、旅行かばんやキャリーバッグを非常持ち出し袋として活用する手があります。

必要な物をパッキングしておけば、万が一の状況になっても必要な物を部屋から探し出す手間がなく、すぐに避難が可能です。

非常持ち出し袋には、水や非常食、懐中電灯、AM/FMラジオ、携帯トイレなど入れるものは様々ありますが、今回は意外と見落としがちな女性のための防災グッズをまとめました。

旅行が終わり、荷物を取り出した後は、いざという時の為の防災グッズを詰め込んでみてはいかがでしょうか。

非常持ち出し袋に入れておきたい防災グッズ

一周期分の生理用品


生理用ナプキンや布ナプキン、タンポン、おりものシート、サニタリーショーツなど。

必要な枚数は人によって様々で、商品によって合う合わないが分かれやすいので、自分が普段から使っている生理用品が一周期分あると安心できます。

生理ナプキンは衛生面を考えるとこまめに取り替えやすい、普通の日用を多めに用意すると良いです。

おりものシートは日常的に使わない人でも用意しておくと、洗濯しにくい状況でもデリケートゾーンを清潔に保てます。

使用済みの生理用品を入れるビニール袋も合わせて準備しておきます。

携帯ウォシュレット、洗浄ビデ


震災のストレスや衛生状態の良くない環境にいると、女性は膀胱炎や膣炎に感染する可能性が高くなります。

デリケートゾーンを清潔に保つ為にも「普段は使わない」という人でも用意しておいた方が良いアイテムです。

使い捨て下着(紙ショーツ)


被災後は水が確保できず、洗濯が難しい場合も多いので、使い捨て下着があると衛生的に過ごせます。

独特の履き心地が苦手な人は、普通のショーツ+おりものシートで代用する手もあり。

エッセンシャルオイル


入浴ができない状態が続くと、体臭や生活臭が気になります。

ユーカリやティートリーなど殺菌性が高いエッセンシャルオイルがあれば、臭い消し以外にも、うがい薬や手や体の洗浄、食器洗いなどに活用できます。

「臭い消しに使いたい」「自分が好きな香りだから」と強烈なニオイの香水を使ったりすると「香害」となり、周囲の迷惑になるので避けます。

水の要らないシャンプー(ドライシャンプー)


お風呂に入ったり、シャワーを浴びたりが難しい時、水なしで使えるドライシャンプーが役立ちます。

髪だけではなく全身にも使用が可能で、髪や頭皮、身体に泡を馴染ませて、乾いたタオルで拭き取れば、ニオイや汚れを落とせます。

ヘアブラシ、ヘアゴム、折りたたみ鏡


身だしなみを整える時に使います。
意外と忘れやすい3アイテムなので、余ったノベルティグッズを入れておくと良いです。

帽子


危険物から頭を守る、防寒や紫外線、熱中症対策、顔や髪隠しなど、色々な用途で活躍します。

できれば幅の広い帽子を用意すると使いやすいです。

洗顔料


石鹸は救援物資として手に入りやすいのですが、洗顔料までは難しいことがあります。
 
肌トラブルを防ぐ為にも、自分の肌にあった顔専用の洗顔料を用意しておくと良いです。
いい香りの洗顔料だと気持ちも和らぎます。

基礎化粧品、オールインワンクリーム

コスメ用品は救援物資の優先度が低め。

肌のトラブルや乾燥を防止する為にも、自分の肌に合った基礎化粧品やオールインワンクリームを用意しておくと良いです。

オールインワンとは「化粧水・美容液・乳液」の役割を果たす化粧品のこと。化粧水、美容液、乳液をそれぞれ準備しなくても一つで済むのが魅力的です。

汗ふきシート


お風呂に入れない状態が何日も続く場合、使いたいのが汗ふきシート。

ウエットティッシュで代用する手もありますが、体臭や汗の臭いを取り除くデオドラント効果が高い汗ふきシートを選ぶと、使用感が良いです。

アルコール除菌ティッシュ


被災後、断水で水が使えない時に、手を清潔に保ったり、食器を拭いたりするのに活用できます。

ホイッスル


閉じ込められた時、周囲に助けを求める時に役立ちます。
震災後は治安が悪くなりやすいので、女性の場合は特に性犯罪などの被害にあう可能性も考えられます。

防犯ブザーを使う手もありますが、故障や電池の消耗で使えないことも多いので、やはりホイッスルを持つと良いです。

軽く息を吹き込むだけで、大きく高い音が出るものが向いています。
首にぶら下げるなどして、いつでも使える状態にすることが大切です。

歯ブラシセット、マウスウォッシュ、歯磨きガム

口内衛生を保つために用意しておきたい3点セットです。

口をゆすいだり、マウスウォッシュを入れたりするのに、折りたたみのコップがあると便利。

常備薬

非常事態が続くと体調を崩しやすくなったり、症状が強く出やすかったりするので、普段は使わなくても入れておくと良いのが以下の通り。自分の体質に合った常備薬を用意することが大切です。

  • 風邪薬
  • 鎮痛剤(頭痛や生理痛に備える)
  • 整腸剤(便秘や下痢に備える)
  • 湿疹・皮膚炎用の薬

ピルケースや小分け袋に入れて、薬ごとの使用期限も書いておきます。
意外と薬の使用期限は見逃しやすいので、定期的にチェックしておきましょう。

救急セット

非常時の応急手当に一揃え用意したいのが救急セット。 

中身は「脱脂綿、洗浄綿、ガーゼ、絆創膏、伸縮包帯、綿棒、消毒液、ピンセット、ハサミ」など。
「救急セット」として売られている商品を購入する他にも、自分が使いやすいようなアイテムを揃えても良いです。

マスク

ガレキの中を移動する際に、粉塵の吸い込みを防止します。
避難所での空気感染を防ぐ他、化粧っけの無い素顔を隠す、顔を隠すことでストレスを緩和する、紫外線や乾燥対策など色々な効果を発揮してくれます。

意外と用意を忘れがちですが、女性には必須アイテムです。

コンタクトレンズ、保存・洗浄液、メガネ

コンタクトレンズを使っている人は、予備のコンタクトレンズや保存・洗浄液も用意しておきます。

場合によっては水の確保が難しいので、使い捨てコンタクトレンズや普段は使わないメガネがあれば入れておきます。

大判のストール、ひざ掛け、風呂敷

防寒や紫外線、熱中症対策の他に、大判のストールなどが一枚あれば着替えやトイレに行く際の目隠しにも使えます。

防寒具


季節によって必要になる防寒具は微妙に異なりますが「靴下、手袋、軍手、長袖の羽織るもの、アウトドアズボン、レインコート」は入れておきたい所。

女性は男性よりも低体温になりやすく、ホルモンバランスの関係で体温の上下が激しいので、防寒具は必須アイテムです。

サプリメント、ドライフルーツ

震災後、食べる物が制限されやすいので、貧血や口内炎など、栄養の偏りが原因の症状が見られることがあります。

非常時や水の他、不足しがちな栄養素を補えるサプリメントは重宝します。
複数の栄養素が一度に取れるマルチビタミンや鉄剤、カルシウム、青汁など。

「単純な栄養だけではなく、甘みが欲しい」という場合は、ドライフルーツを何種類か用意しておくと良いです。
生のフルーツを乾燥させたドライフルーツは、食物繊維やビタミンが豊富で、長期間の保存にも向いています。

文庫本、漫画、雑誌

心の支えと現実逃避に役立つのが娯楽性が高いもの。

文庫本や漫画、雑誌などは読んで楽しめるだけではなく、新聞や厚紙と同じ様に災害や救急時にも使えます。

いかがでしたか?

防災グッズは「一度準備したらOK」ではなく、定期的な見直しや防災グッズの入れ替えをすることで「何が入っているか」「万が一使う機会になった時、きちんと機能するか?」を確認できます。

商品には消費期限・使用期限があるので、カレンダーにメモを取り、使用期限が近付いたものは新しいのに買えるなど、定期的に見直すことが大切です。

旅行かばんを非常持ち出し袋にすれば、旅行に行く度ごとに防災グッズを見直せるので忘れ防止にも役立ちます。

また普段からヒールの高い靴を履く機会が多い人は、底の厚い運動靴を非常持ち出し袋の近くや勤務先に置いておくと、長時間歩いたり、破片が散乱している場所を渡ったりする時も安心です。

災害とはいつ起こるか分からないので、どうしても準備する時期を逃しやすいです。
「まだ旅行に出かける予定がないから、旅行かばんが空だ。空間が勿体無いから、防災グッズでも詰めておくか」と思った時にでも、取り組んでみて下さい。

(書いた人:昼時かをる)